検証サーバー コントロール
検証サーバー コントロールとは、TextBox など、関連付けられている入力サーバー コントロールに対して検証を行い、検証が失敗した場合にはカスタム メッセージを表示できるようにするコントロールのコレクションのことです。各検証コントロールは、それぞれ特定の種類の検証を実行します。たとえば、CompareValidator コントロールまたは RangeValidator コントロールを使用すると、それぞれ、特定の値または値の範囲を基準とした検証を行うことができます。CustomValidator コントロールを使用して、独自の検証基準を定義することもできます。エラー メッセージは検証コントロール内に表示されるため、その検証コントロールを適切な場所に配置することによって、Web ページ上でのメッセージの表示位置を制御できます。ValidationSummary コントロールを使用して、ページ上のすべての検証コントロールから得られた結果の概要を表示することも可能です。
既定では、Button、ImageButton、LinkButton などのボタン コントロールがクリックされたときにページ検証が実行されます。ボタン コントロールがクリックされても検証を実行しないようにするには、ボタン コントロールの CausesValidation プロパティを false に設定します。cancel ボタンまたは clear ボタンに対しては、通常、このプロパティを false に設定して、それらのボタンがクリックされても検証が実行されないようにしておきます。
以降のトピックでは、検証コントロールをテキスト エディタまたは HTML エディタで作成するときに従う必要がある ASP.NET 構文について説明します。これらのトピックでは、すべての検証コントロールで共有される全プロパティに加えて、指定したコントロールの開始タグ内で属性として宣言できる、各コントロールに固有のプロパティに関する情報も提供します。
このセクションの内容
- 検証コントロールの基本プロパティ
すべての検証コントロールで共有されるプロパティについて説明します。 - 検証コントロールの基本の比較プロパティ
CompareValidator や RangeValidator など、型を指定した比較を実行するすべての検証コントロールで共有されるプロパティについて説明します。 - CompareValidator コントロール
CompareValidator コントロールの ASP.NET 構文について説明します。このコントロールを使用して、ユーザーが入力したデータを、定数値または別のコントロールの値と比較できます。比較演算子によって、実行される比較の種類 (未満、等しい、より大きいなど) が決まります。 - CustomValidator コントロール
CustomValidator コントロールの ASP.NET 構文について説明します。このコントロールを使用して、サーバーおよびクライアントのカスタム検証コードを作成できます。 - RangeValidator コントロール
RangeValidator コントロールの ASP.NET 構文について説明します。このコントロールを使用して、ユーザーが入力したデータが、指定した上限および下限の間に収まっているかどうかを確認できます。数字、アルファベット、および日付のペアで指定される範囲について確認できます。境界は定数で表現します。 - RegularExpressionValidator コントロール
RegularExpressionValidator コントロールの ASP.NET 構文について説明します。このコントロールを使用して、入力されたデータが、正規表現で定義されたパターンに一致するかどうかを確認できます。この種類の検証によって、社会保障番号、電子メール アドレス、電話番号、郵便番号など、決められている一連の文字に対する確認を行うことができます。 - RequiredFieldValidator コントロール
RequiredFieldValidator コントロールの ASP.NET 構文について説明します。このコントロールを使用して、ユーザーが入力を省略していないかどうかを確認できます。 - ValidationSummary コントロール
ValidationSummary コントロールの ASP.NET 構文について説明します。このコントロールを使用して、ページ上のすべての検証コントロールから得られたすべての検証エラーの概要を表示できます。
関連項目
- System.Web.UI.WebControls
WebControls 名前空間について説明します。