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テスト用にセットアップする

Microsoft® .NET Passport、Microsoft .NET Alerts、および Microsoft .NET Messenger の各サービスは、テスト環境と運用環境を別個に管理しています。テストで使用する環境を "Preproduction (PREP)" 環境と呼びます。通常は実際のサイトやユーザーが使用する環境を "Production" 環境と呼びます。

以下の各節では、PREP 環境で .NET Alerts の実装をテストする場合のクライアント コンピュータとサーバーの構成方法について説明します。"クライアント コンピュータ" は、通知を受信し、通知を受信したエンド ユーザーの作業を実行するためのコンピュータです。"サーバー" は、.NET Alerts Web ページの提供や通知の送信を行うためのコンピュータです。テストの場合は、クライアントとサーバーを同一のコンピュータにすることもできますが、それぞれ別のコンピュータにしてテストを実行するのが理想的です。

PREP 環境では、.NET Alerts ルーティング エンジンに通知を送信する速度は、1 秒あたり 2 通までに制限されます。1 秒あたり 2 通を超える速度で PREP ルーティング エンジンに通知を送信しようとすると、ルーティング エンジンは、送信速度が制限を超えたことを示すエラー コードを返します。

クライアント コンピュータを構成する

PREP .NET Alerts 環境から通知を受信できるようにクライアント コンピュータを構成し、PREP .NET Passport を使用して通知を申し込めるようにするには、以下の手順に従います。

  1. PREP .NET Passport に登録する

    PREP 環境で通知の申し込みと受信を行えるようにするには、PREP .NET Passport が必要です。PREP .NET Passport に登録するには、ブラウザで PREP Passport 登録サイト (http://register.passport-ppe.net ) を表示し、登録フォームに必要事項を入力します。

  2. PREP .NET Passport サーバーを使用するようにシステムを構成する (Windows XP のみ)

    Microsoft Windows® XP には、.NET Passport 機能が統合されています。この機能をサポートするために、.NET Passport の構成情報がレジストリに保存されています。保存されている構成情報の中で、ユーザーがサインインおよびサインアウトするときに使用する .NET Passport 環境が指定されます。通常、ユーザーは .NET Passport Production 環境にサインインおよびサインアウトします。この環境は、既定の構成の Windows XP で使用する環境です。

    .NET Alerts の機能をテストするには、クライアント コンピュータが .NET Passport PREP 環境にサインインおよびサインアウトする必要があります。そのためには、Windows XP を実行しているコンピュータを再構成する必要があります。クライアント コンピュータを再構成するには、以下の手順に従います。

    a.   管理者権限のあるアカウントを使用してコンピュータにログインし、レジストリ エディタを開きます。

    b.   Nexus Config レジストリ キーを削除します。     

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings\Passport
c.   **Passport DAMap** レジストリ キーを削除します。     
HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings\Passport\DAMap 
d.   次のレジストリ スクリプトを実行します。

     [http://www.passport.net/downloads/blaze-default.reg](https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=15152)

このスクリプトにより、.NET Passport PREP 環境を指定する新しい **Nexus Config** キーが作成されます。

**注** Windows XP よりも前のバージョンの Windows を実行している場合は、.NET Passport Production 環境ではなく .NET Passport PREP 環境を使用するためにシステムの設定を行う必要はありません。
  1. PREP 環境を使用するように Messenger を構成する

    Messenger のログイン サーバーの情報は、レジストリ キーに保存されます。ユーザーが Windows Messenger または MSN® Messenger にサインインするときに PREP Messenger 環境を使用するようにクライアント コンピュータを構成するには、次の文字列の値を更新します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\MessengerService\Server
**注** MSN Messenger Version 5.0 以降では、レジストリの変更による任意のサインイン サーバーへのリダイレクトはサポートされていません。Messenger PREP 環境にサインインする必要がある場合は、Windows Messenger または 5.0 よりも前のバージョンの MSN Messenger を使用してください。

Messenger PREP 環境のサインイン サーバーの名前を指定します。このサインイン サーバーの名前は、.NET Services Manager を使用して .NET Alerts アプリケーションを登録した後、電子メールで通知されます。詳細については、「[.NET Alerts と .NET Messenger サービス](cc411628\(v=msdn.10\).md)」を参照してください。
  1. テスト通知の受信を申し込む

    特定の .NET Alerts プロバイダから通知を受信できるようにするには、ユーザーがそのプロバイダで申し込みを行う必要があります。これは、PREP 環境でも Production 環境でも同じです。たとえば、テスト ユーザーに通知を送信することによって通知システムをテストする必要がある場合は、そのテスト ユーザーがテスト通知を申し込んでいる必要があります。

    ユーザーが通知を申し込むときに使用するテスト サイトのページを表示し、通知の受信を申し込みます。申し込むときは、PREP .NET Passport を使用します。 ユーザーが通知を申し込むときに使用するテスト サイトの Web ページが用意されていない場合は、.NET Alerts SDK に付属するサンプルのサブスクリプション ミラーリング ページを使用するか、またはサブスクリプション ミラーリング チュートリアルに従ってテスト用の申し込み内容を作成するためのアプリケーションを作成して使用します。

    申し込み処理の中で、ユーザーは申し込みに関する配信設定を指定します。テストでは、利用可能なすべての配信ポイントに通知を送信するように指定すると、特定の配信ポイントに関する配信上の問題を特定できるので便利です。

    サブスクリプション ミラーリングの詳細については、「サブスクリプション ミラーリング プロトコル」を参照してください。

  2. Messenger にサインインする

    テスト通知をクライアント コンピュータのデスクトップで受信するには、PREP .NET Passport を使用して Messenger にサインインします。PREP .NET Passport を使用してサインインできない場合は、PREP 環境にサインインするように Messenger が正しく構成されているかどうかを確認してください。

  3. 配信テスト

    クライアント コンピュータを構成する上記の手順をすべて完了したら、そのコンピュータがテスト通知を受信できるかどうか (ユーザーが Messenger にサインインし、テスト通知が送信されると、クライアント コンピュータのデスクトップにテスト通知のポップアップ メッセージが表示されるかどうか) を確認してください。 この作業は、.NET Alerts SDK に含まれるサンプル送信ツールを使用して実行できます。詳細については、「.NET Alerts サンプル送信ツールを構築して使用する」を参照してください。

サーバーを構成する

PREP .NET Alerts 環境で申し込みを作成して通知を送信するようにサーバーを構成するには、以下の手順に従います。

  1. PREP .NET Passport 環境を使用するようにサーバーを構成する

    .NET Passport を使用してユーザーを認証するサーバーが、PREP 環境用の Site ID と暗号キーを使用して構成されていることを確認します。Site ID を取得するとき、および .NET Passport アプリケーション用の暗号キーをダウンロードするときは、.NET Services Manager を使用します。

  2. PREP credential をダウンロードしてインストールする

    PREP credential をダウンロードするには、.NET Services Manager (https://www.netservicesmanager.com 外部 Web サイト) にサインインして、[Create and Manage an Application] オプションを選んでから対象のアプリケーションを選択します。次に [Download Key] オプションを選択します。

    これらの操作で .NET Alerts クライアント ライブラリを使用する場合は、キー インストール ユーティリティを使用してキーをインストールします。詳細については「InstallSDKKey.exe を使用する」を参照してください。クライアント ライブラリを使用しない場合は、通知が送信されたときに認証要求に応答するサーバー上のカスタム コードに PREP credentials を提供するか、またはサブスクリプション ミラーリング呼び出しで cpa パラメータを生成します。通知の認証の詳細については、「送信者の認証」を参照してください。cpa パラメータの生成の詳細については、「サブスクリプション ミラーリング リファレンス」を参照してください。

  3. サブスクリプション ミラーリング呼び出しの相手を PREP 環境に設定する

    テスト サーバーによるサブスクリプション ミラーリング呼び出しの相手を PREP サブスクリプション ミラーリング サーバーの URL に設定します。このサーバーの URL は、.NET Services Manager を使用して .NET Alerts アプリケーションを登録した後、電子メールで通知されます。

  4. 通知を PREP 環境に送信する

    .NET Alerts クライアント ライブラリを使用して通知を送信する場合は、NotificationTransport オブジェクトの宛先 URL として PREP .NET Alerts ルーティング エンジンの URL を指定します。PREP .NET Alerts ルーティング エンジンの URL は、.NET Services Manager を使用して .NET Alerts アプリケーションを登録した後、電子メールで通知されます。

    .NET Alerts クライアント ライブラリを使用しない場合は、必ず指定された PREP URL を使用して .NET Alerts ルーティング エンジンに通知を送信してください。

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