ODBCとOLE

Microsoft Corporation
1997年

最近、ODBCとOLEの関係をめぐっていくらかの混乱があるようです。OLEが有力となったためにODBCがなくなるといううわさを聞いたという人もいれば、これらが互いを補完する別々の技術であると認識している人もいます。本文書では、この2つの技術を説明し、これらがどのように協調してOLEアプリケーションがSQLデータにアクセスできるようにするかを解説します。

データベース接続のためのOpen Database Connectivity(ODBC)

Open Database Connectivity(ODBC)技術は、種類の異なるSQLデータベースにアクセスするための共通のインターフェイスを提供します。ODBCは、データ アクセスの標準として、Structured Query Language(SQL)に基づいています。このインターフェイスは、最高の相互運用性を提供します。つまり、アプリケーションは、同じコードを使ってさまざまなSQLデータベース管理システム(DBMS)にアクセスできます。そのため、開発者はターゲットを特定のDBMSに限定せずに、クライアント/サーバー アプリケーションを作成して配布できます。ユーザーは、データベース ドライバを追加すれば、自分の普段使用しているデータベースにアプリケーションを接続できます。

ODBCが提供する次の機能を見ても、柔軟性が高いのがわかります。

  • アプリケーションは、特定メーカー固有のAPIに拘束されません。

  • SQLステートメントを、明示的にソース コードに含めたり、実行時にその場で構築したりできます。

  • アプリケーションは、基盤にあるデータ通信プロトコルを無視できます。

  • アプリケーションにとって都合のよい形式でデータの送受信が行えます。

  • ODBCは、最近登場したISOのCall-Level Interface国際標準に準拠するように設計されています。

  • 今日の時点で、最も人気の高い55種類のデータベースに対応するODBCデータベース ドライバが入手できます。

再利用可能なコンポーネント ソフトウェアを設計するためのOLE

OLEは、再利用可能なソフトウェア コンポーネントの開発を可能にするオブジェクト指向技術です。OLEのコンポーネント オブジェクト モデル パラダイムは、アプリケーションの開発手法を根底から変えました。コンポーネントが必要な機能を実装する従来の手続き型プログラミング手法の代わりに、OLEアーキテクチャでは、特定の機能を提供する共有のオブジェクトをアプリケーションで利用できます。テキスト文書、グラフ、スプレッドシート、メール メッセージ、グラフィックス、サウンド クリップといったものは、OLEアプリケーションからはオブジェクトとして認識されます。

OLEオブジェクトは、現在Windows(r)およびMacintosh(r)プラットフォームでサポートされており、将来のWindowsオペレーティング システムの基盤となります。

ODBCとOLEの協調

OLEを推進するために、Microsoftは「OLE DB」と呼ぶ一連のデータ オブジェクトを定義しました。これは、OLEアプリケーションがデータの集合をオブジェクトとして共有したり、操作したりできるようにするものです。これには、任意のODBCドライバを通してOLE DBオブジェクトを公開するODBCプロバイダが含まれています。OLE DBアプリケーションは、これを利用して、ODBCドライバを通して公開されているSQLデータにアクセスできます。これにより、ODBCドライバのクライアントとしてまったく新しいクラスが誕生したことになります。

OLE DBの詳細については、http://www.microsoft.com/data/をご覧ください。

表示: