Range オブジェクト

Microsoft Word Visual Basic リファレンス

Range オブジェクト

複数のオブジェクト
Range
複数のオブジェクト

文書の隣接する領域を表します。各 Range オブジェクトは開始文字位置および終了文字位置で定義されます。文書でブックマークを使用する場合と同様に、Visual Basic のプロシージャでは文書の特定の部分を指定するときに Range オブジェクトを使用します。ただし、ブックマークとは異なり、Range オブジェクトを定義するプロシージャの実行中のみ、オブジェクトが存在します。

メモ Range オブジェクトは選択範囲から独立しています。つまり、選択範囲を変更しなくてもオブジェクトを定義し操作できます。また、文書では複数の範囲を定義できますが、各ウィンドウ枠には 1 つの選択範囲しか存在できません。

使い方

Range メソッドを使用して、特定の開始文字位置および終了文字位置で定義される Range オブジェクトを取得します。次の使用例は、作業中の文書の最初の 10 文字を参照する Range オブジェクトを取得します。

Set myRange = ActiveDocument.Range(Start:=0, End:=10)
		

Range プロパティを使用して、別のオブジェクトの開始位置と終了位置で定義される Range オブジェクトを取得します。Range プロパティは多くのオブジェクト (たとえば、ParagraphBookmarkCell など) で使用できます。次の使用例は、作業中の文書の最初の段落を参照する Range オブジェクトを取得します。

Set aRange = ActiveDocument.Paragraphs(1).Range
		

次の使用例は、作業中の文書の 2 番目の段落から 4 番目の段落までを参照する Range オブジェクトを取得します。

Set aRange = ActiveDocument.Range( _
    Start:=ActiveDocument.Paragraphs(2).Range.Start, _
    End:=ActiveDocument.Paragraphs(4).Range.End)
		

Range オブジェクトの使用法については、ここをクリックしてください。