マルチユーザー データベース ソリューション

Microsoft Office 2000/Visual Basic プログラマーズ ガイド   

Microsoft® Office では、広範囲にわたるツールやテクノロジを使用することにより、マルチユーザー データベース ソリューションを作成することができます。具体的には、Microsoft Access のツールや機能により、4 つのデータベース構造 (ファイル サーバー、クライアント/サーバー、レプリケーション、Web ベースのデータ アクセス ページ) を使用してマルチユーザー データベース ソリューションを作成します。この章では、ファイル サーバー、クライアント/サーバー、レプリケーションについて説明します。データ アクセス ページを含む Web ベースのソリューションについては、第 5 章「Office アプリケーションを使用する」および第 12 章「Web テクノロジを使用する」で説明します。

Access では、主にマルチユーザー データベース機能に焦点が当てられていますが、Excel の Microsoft クエリ ツールやピボットテーブル レポート、ピボットグラフ レポートなどのように、ほかの Office アプリケーションにもデータ アクセス機能およびレポート機能が搭載されているものがあります。また、Access のデータベース、SQL Server データベース、または Microsoft SQL Server™ OLAP Services などの OLAP (online analytical processing) サーバーなど、さまざまなバックエンド データベースに接続が可能なすべてのものにもデータ アクセス機能およびレポート機能が搭載されています。さらに、Excel または FrontPage から Web ページを発行する際に使用できる Office Web コンポーネントにより、Web ベースのマルチユーザー ソリューションを作成することも可能です。Visual Basic® for Applications (VBA) プログラミングに対応しているすべての Office アプリケーションでは、VBA コードから ActiveX データ オブジェクト (ADO) およびデータ アクセス オブジェクト (DAO) を使用してデータへアクセスすることができます。

メモ   このトピックで使用しているコードおよびコード例に関する説明は、明記されていない限り、ADO に関するもので、DAO が必要となる機能は例外として別記されています。Access の前のバージョンで記述されたマルチユーザー データベース ソリューションの DAO コードは、プロジェクトが Microsoft DAO 3.6 オブジェクト ライブラリに関連付けられている限り、通常は継続して使用できます。DAO コード使用の詳細については、DAO 3.6 ヘルプを参照してください。

目次

マルチユーザー データベース ソリューションの構造

ファイル サーバー ソリューション

クライアント/サーバー ソリューション

データベースのレプリケーション ソリューション

その他の参考資料