Excel アドインを作成する
Microsoft Office 2000/Visual Basic プログラマーズ ガイド |
Excel アドインを作成するには、ブックを作成し、コード、ユーザー設定ツール バー、およびメニュー項目を追加して、Excel アドイン ファイルとして保存します。
Excel アドインを作成するには
新しいブックを作成してコードを追加し、ユーザー設定ツール バーまたはメニュー バーを作成します。
[ファイル] メニューの [プロパティ] をクリックします。開いているドキュメントのプロパティ ダイアログ ボックスで [ファイルの概要] タブをクリックし、[アドイン] ダイアログ ボックスに追加するアドインの名前を [タイトル] ボックスで指定します。
Visual Basic Editor で、[デバッグ] メニューの [<プロジェクト名> のコンパイル] をクリックして、アドイン プロジェクトをコンパイルします。
必要に応じて、この章の「Access、Excel、PowerPoint、または Word アドインの VBA プロジェクトにセキュリティを設定する」で説明されている方法で、プロジェクトへのアクセスを制限します。
アドイン ブックに .xla 拡張子を付けて Microsoft Excel アドインとして保存します。既定では、Excel アドインは C:\Windows\Application Data\Microsoft\AddIns サブフォルダに、またはユーザー プロファイルが使用されている場合は C:\Windows\Profiles\<ユーザー名>\Application Data\Microsoft\AddIns サブフォルダに保存されます。このフォルダは、[アドイン] ダイアログ ボックスで新しいアドインを追加する際に Excel が検索する場所です。ただし、Excel の起動時に自動的にアドインをロードする場合は、目的のアドインを XLStart フォルダに保存します。この操作は「Excel アドインをロードする」で説明されています。
重要 Excel アドインを作成する際は、コードが実行されている状況に注意してください。アドイン ブックへの参照を取得する場合は、ThisWorkbook プロパティを使用するか、目的のブックを名前で参照します。現在 Excel で開いているブックを参照するには、ActiveWorkbook プロパティを使用するか、そのブックを名前で参照します。
アドインを保存したら、Excel で再度開いてプロジェクトに変更を加えることができます。保存されたアドインには関連ブックは表示されませんが、Visual Basic Editor を使用してそのプロジェクトを操作できます。
Excel アドインとしてアドイン ブックを保存すると、対応する Workbook オブジェクトの IsAddIn プロパティが True に設定されます。ThisWorkbook オブジェクトに対するこのプロパティは、Visual Basic Editor のプロパティ ウィンドウで設定できます。False に設定すると、ブックが再び表示されます。
ロードされている Excel アドインはデバッグ可能です。アドインをロードすると、Visual Basic Editor のプロジェクト エクスプローラにそのプロジェクトが表示されます。プロジェクトにセキュリティが設定されている場合、コードを表示するには適切なパスワードを入力する必要があります。