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環境マッピング

環境マッピング

環境マッピングとは、反射性の高いサーフェイスをレイ トレーシングを使わずにシミュレートする方法である。実際、環境マッピングでは、オブジェクトの周囲の景色を含む特殊なテクスチャ マップがそのオブジェクト自体に適用される。その結果、反射性を持つサーフェイスには、十分に人の目をごまかせる程度に周囲の景色が映り込む。レイ トレーシングを実行した場合に生じる複雑な計算も発生しない。

次の画像は、Sphere Map サンプルのものである。名前からわかるように、このサンプルでは球状環境マッピングと呼ばれる環境マッピングを使っている。詳細については、「球状環境マッピング」を参照すること。

周囲の景色の反射をシミュレートするテクスチャを適用したティーポットの画像

このティーポットは周囲の景色を反射しているように見えるが、実際にはテクスチャが適用されている。環境マッピングは、テクスチャ (特殊な計算で求めたテクスチャ座標を組み合わせたもの) を使うため瞬時に実行される。

ここでは、Microsoft® Direct3D® の一般的な 2 種類の環境マッピングの実行について説明する。グラフィックス業界では多種多様な環境マッピングが使われているが、以下のトピックでは、最も一般的なキューブ環境マップおよび球状環境マッピングについて説明する。