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ストリーム制御

VMR の入力ピンの IVMRVideoStreamControl インターフェイスを使うと、アプリケーションとアップストリーム フィルタは VMR の入力ストリームの Z 順とアクティブな状態を含め、ミキサー コンポーネントの動作を制御できる。このインターフェイスはピンで公開されているが、VMR のミキサー コンポーネントで動作するため、ミキサーがロードされたときにのみ利用できる。これは、VMR が複数の入力ストリームを処理しているときである。アップストリーム フィルタは SetColorKey メソッドと GetColorKey メソッドを使って、ソース カラー キーを制御する。これらのメソッドは、ビデオへのアニメーションのオーバーレイなどのエフェクトを可能にする。カラー キーをアニメーション ストリームのバックグラウンド カラーに設定するだけで、VMR はそのストリームを別のビデオ ストリームとミキシングする。アプリケーションでは、デコーダなどのアップストリーム フィルタで使われている値とは異なる値にカラー キーを変更しないように注意すること。

フィルタは GetStreamActiveState メソッドと SetStreamActiveState メソッドを使い、特定のピンから入力データを受け取るかどうかをミキサーに指定する。たとえば、Line21 デコーダはこれらのメソッドを使い、Line21 データがストリームに存在する場合にのみ、そのデータに対して VMR の入力ピンをアクティブにする。ピンを非アクティブな状態に設定すると、イメージを合成する前に特定のピンからのデータを待たないようにミキサーに指定したことになる。