IIS と NTFS アクセス許可の手動構成

IIS と NTFS アクセス許可の手動構成

SQL Server CE 仮想ディレクトリ作成ウィザードで設定された Microsoft® SQL Server™ 2000 Windows® CE Edition (SQL Server CE) の接続サポートとセキュリティ オプションは、手動で設定することもできます。次に、レプリケーションとリモート データ アクセス (RDA) を使用する際に必要な最小限の構成を簡単に示します。

レプリケーションまたは RDA 用に Microsoft® インターネット インフォメーション サービス (IIS) を構成するには、次の手順に従って操作します。

  1. IIS を使用して仮想ディレクトリを作成します。

    1. 仮想ディレクトリの別名を指定します。

    2. 仮想ディレクトリのコンテンツ フォルダの場所を指定します。このディレクトリには、SQL Server CE サーバー エージェント (Sscesa20.dll) のコピーが存在していなければなりません。SQL Server CE サーバー エージェントは、既定では、\Program Files\Microsoft SQL Server CE 2.0\Server にインストールされます。

        IIS を実行しているコンピュータの名前、仮想ディレクトリ、および SQL Server CE サーバー エージェント (Sscesa20.dll) は、接続のためには InternetURL プロパティの一部として指定する必要があります。たとえば、http://www.northwindtraders.com/sqlce/sscesa20.dll は、SQL Server CE サーバー エージェントにアクセスして、レプリケーションまたは RDA を行います。

    3. 仮想ディレクトリに実行アクセス許可を指定します。

      詳細については、「仮想ディレクトリの別名とコンテンツ フォルダ」を参照してください。

  2. IIS を使用して IIS 認証を構成します。手順 1. で作成した仮想ディレクトリのプロパティを編集します。SQL Server CE には 3 つの認証オプションが用意されています。

    • 匿名アクセス
    • 基本認証
    • 統合 Windows 認証

    詳細については、「仮想ディレクトリの認証」を参照してください。

  3. Windows エクスプローラを使用して IIS 承認を構成します。

      IIS を実行しているコンピュータのファイル システムが FAT の場合、この手順は省略できます。SQL Server CE レプリケーションまたは RDA は FAT ファイル システムでも動作しますが、セキュリティで保護されません。NTFS を使用することをお勧めします。

    1. IIS 仮想ディレクトリを構成したときに指定したコンテンツ フォルダに移動してディレクトリ承認を構成し、そのフォルダに次の NTFS アクセス許可を追加します。

      ユーザー 必要なアクセス許可
      匿名アクセスの場合は、computername\IUSR_computername または構成済みの IIS 匿名ユーザー アカウントにアクセス権を許可します。 読み取りと書き込み
      基本認証または統合 Windows 認証の場合は、クライアントのユーザーまたはグループにアクセス権を許可します。 読み取りと書き込み
    2. IIS 仮想ディレクトリを設定したときに指定したコンテンツ フォルダに移動して SQL Server CE サーバー エージェント承認を構成し、Sscesa20.dll に次の NTFS アクセス許可を追加します。

      ユーザー 必要なアクセス許可
      匿名アクセスの場合は、computername\IUSR_computername または構成済みの IIS 匿名ユーザー アカウントにアクセス権を許可します。 読み取りと実行
      基本認証または統合 Windows 認証の場合は、クライアントのユーザーまたはグループにアクセス権を許可します。 読み取りと実行
  4. レプリケーションを使用している場合は、SQL Server スナップショット フォルダを構成します。詳細については、「スナップショット フォルダの構成」を参照してください。

関連項目

セキュリティの計画

接続ツールの使用

スナップショット フォルダの構成