ICaptureGraphBuilder2::CopyCaptureFile

CopyCaptureFile メソッドは、キャプチャ ファイルから有効なメディア データをコピーする。

構文

  HRESULT CopyCaptureFile(
  LPOLESTR lpwstrOld,
  LPOLESTR lpwstrNew,
  int fAllowEscAbort,
  IAMCopyCaptureFileProgress *pCallback
);

パラメータ

lpwstrOld

[in] コピー元ファイル名が格納されたワイド キャラクタ文字列へのポインタ。

lpwstrNew

[in] コピー先ファイル名が格納されたワイド キャラクタ文字列へのポインタ。このファイルに有効なデータがコピーされる。

fAllowEscAbort

[in] Esc キーを押すとコピー操作が中断されるかどうかを示すブール型の値。値が TRUE の場合は、ユーザーが Esc キーを押すとコピー操作が中断される。値が FALSE の場合、メソッドは Esc キー操作を無視する。

pCallback

[in] 進行状況を表示する IAMCopyCaptureFileProgress インターフェイスへのポインタ。または NULL。詳細については、「注意」を参照すること。

戻り値

HRESULT 値を返す。可能な値は次のとおりである。

戻りコード 説明
S_FALSE 操作が完了する前にユーザーが操作をキャンセルした。
S_OK 成功。
E_FAIL 失敗。
E_INVALIDARG コピー元ファイルまたはコピー先ファイルが開けなかった。
E_OUTOFMEMORY メモリ不足。
E_POINTER NULL ポインタ引数。

注意

通常は、まずあらかじめ割り当てられた大きいファイルにキャプチャする。このメソッドは新しいファイルに有効なメディア データのみをコピーする。結果的に新しいファイルはコピー元ファイルよりずっと小さくなる。

コピー元ファイルとコピー先ファイルは AVI ファイルでなければならない。他のファイル タイプはサポートされていない。

コピー操作の進行状況を表示するには、IAMCopyCaptureFileProgress インターフェイスを実装し、pCallback 引数でそのインターフェイスへのポインタを渡す。pCallback が NULL でない場合、このメソッドは、パーセント単位の達成率を示す 0 から 100 の間の整数を指定して、定期的に IAMCopyCaptureFileProgress::Progress メソッドを呼び出す。

参照