IIS Log コンポーネント

IIS Log コンポーネントは、IISLog オブジェクトを作成します。IISLog オブジェクトは、アプリケーションが IIS ログからの読み取りを実行できるようにします。このコンポーネントを使用すると、たとえば日常的にログ ファイルを検索するようにプログラムした、特定の種類の情報を抽出するための ASP スクリプトまたは VB コンポーネントをすばやく作成できます。

重要 IISLog コンポーネントのインスタンスを作成する ASP スクリプトにアクセスするユーザーは、IIS を実行するサーバー上で管理者またはオペレータとして認証されている必要があります。ユーザーが匿名としてのみ認証されている場合は、IIS Log コンポーネントは正常に機能しません。

ファイル名
Logscrpt.dll Logging Utility コンポーネント
構文

Set oVar = Server.CreateObject( "MSWC.IISLog" )

 

パラメータ
  • oVar
    IISLog コンポーネントへの参照として使用する名前を指定します。
メソッド
AtEndOfLog ログ ファイルのレコードがすべて読み取られたかどうかを示します。
CloseLogFiles 開いているすべてのログ ファイルを閉じます。
OpenLogFile ログ ファイルを読み取り用または書き込み用として開きます。
ReadFilter ログ ファイルのレコードに日付と時刻でフィルタをかけます。
ReadLogRecord 現在のログ ファイルから、次の利用可能なログ レコードを読み取ります。
WriteLogRecord 現在のログ ファイルにログ レコードを書き込みます。
プロパティ
BytesReceived 受信したバイト数を示します。
BytesSent 送信したバイト数を示します。
ClientIP クライアントのホスト名を示します。
Cookie クライアントの cookie を示します。
CustomFields カスタム ヘッダーの配列を示します。
DateTime 日付と時刻を GMT で示します。
Method 操作の種類を示します。
ProtocolStatus プロトコルの状態を示します。
ProtocolVersion バージョン文字列を示します。
Referer 参照元 (履歴) ページを示します。
ServerIP サーバーの IP アドレスを示します。
ServerName サーバー名を示します。
ServerPort ポート番号を示します。
ServiceName サービス名を示します。
TimeTaken 総処理時間を示します。
URIQuery 要求と共に渡されたパラメータを示します。
URIStem 宛先の URL を示します。
UserAgent ユーザー エージェントの文字列を示します。
UserName ユーザー名を示します。
Win32Status Win32 状態コードを示します。
解説

IIS Log コンポーネントを有効に使用するには、次の手順を実行する必要があります。

  1. OpenLogFile メソッドを使用して、IISLog コンポーネントが読み取るログ ファイルを指定します。
  2. ReadLogRecord を使用して、適切なログ レコードを読み取ります。
  3. IIS Log コンポーネントのプロパティを使用して、ログ レコードから特定の情報を取得します。

重要 このコンポーネントでは、ログ ファイルの読み取りをサポートするログ収集モジュールが作成したログ ファイルだけにアクセスできます。IIS に付属する 4 つの組み込みログ収集モジュールは、ログ ファイルの読み取りをサポートしていますが、カスタム ログ収集モジュール、またはサードパーティのログ収集モジュールを使用している場合は、ログ収集モジュールを強化する必要があります。