D3DADAPTER_IDENTIFIER9 構造体
D3DADAPTER_IDENTIFIER9 構造体
アダプタを識別する情報を保持する。
構文
typedef struct _D3DADAPTER_IDENTIFIER9 {
char Driver[MAX_DEVICE_IDENTIFIER_STRING];
char Description[MAX_DEVICE_IDENTIFIER_STRING];
char DeviceName[32];
LARGE_INTEGER DriverVersion;
DWORD DriverVersionLowPart;
DWORD DriverVersionHighPart;
DWORD VendorId;
DWORD DeviceId;
DWORD SubSysId;
DWORD Revision;
GUID DeviceIdentifier;
DWORD WHQLLevel;
} D3DADAPTER_IDENTIFIER9;
メンバ
Driver
ユーザーに提示するために使用される。異なるベンダーから提供されている同種のデバイスおよびドライバに対して多くの異なる文字列が関連付けられている可能性があるため、特定のドライバを識別するためにこのメンバを使用すべきではない。Description
ユーザーに提示するために使用される。DeviceName
Microsoft® Windows® Graphics Device Interface (GDI) に対するデバイス名。DriverVersion
Microsoft Direct3D® ドライバのバージョンを識別する。64 ビットの符号付き整数値として大小比較を行っても問題はない。ただし、この要素を使用して疑わしいドライバを識別する場合は、注意して行うこと。この値ではなく、DeviceIdentifier を使う方が望ましい。「注意」を参照すること。DriverVersionLowPart
Direct3D ドライバのバージョンを識別する。64 ビットの符号付き整数値として、< および > による大小比較を行っても問題はない。ただし、この要素を使用して疑わしいドライバを識別する場合は、注意して行うこと。この値ではなく、DeviceIdentifier を使うことが望ましい。「注意」を参照すること。DriverVersionHighPart
Direct3D ドライバのバージョンを識別する。64 ビットの符号付き整数値として、< および > による大小比較を行っても問題はない。ただし、この要素を使用して疑わしいドライバを識別する場合は、注意して行うこと。この値ではなく、DeviceIdentifier を使うことが望ましい。「注意」を参照すること。VendorId
特定のチップ セットの識別に使用できる。メーカーを識別するには、このメンバを調べる。不明な場合、この値は 0 になる場合がある。DeviceId
特定のチップ セットの識別に使用できる。チップ セットの種類を識別するには、このメンバを調べる。不明な場合、この値は 0 になる場合がある。SubSysId
特定のチップ セットの識別に使用できる。サブシステムを識別するには、このメンバを調べる。一般に、サブシステムとは特定のボードを指す。不明な場合、この値は 0 になる場合がある。Revision
特定のチップ セットの識別に使用できる。チップ セットのリビジョン レベルを識別するには、このメンバを調べる。不明な場合、この値は 0 になる場合がある。DeviceIdentifier
このメンバを調べると、ドライバおよびチップ セットの変更を確認できる。グローバルユニーク識別子 (GUID) は、ドライバとチップ セットのペアに対する一意な識別子である。ドライバおよびチップセットへの変更を追跡し、グラフィックス サブシステムの新しいプロファイルを作成する場合は、このメンバを参照する。DeviceIdentifier は、特定の疑わしいドライバを識別するためにも使用できる。WHQLLevel
このデバイスとドライバのペアの Windows Hardware Quality Labs (WHQL) 妥当性レベルを特定するために使う。DWORD には日付がパック形式で格納されており、ドライバが合格した最新の WHQL テストのリリース日が定義されている。この値に対して大小比較演算を実行しても問題はない。以下は、日付のフォーマットを示している。ビット 31-16 年。 1999 以上の十進数。 15-8 月。 1 ~ 12 の十進数。 7-0 日。 1 ~ 31 の十進数。 次の値も使用される。
0 認証されていない。 1 WHQL の認証は受けているが、利用できる日付情報はない。
注意
次の疑似コードの例は、DriverVersion、DriverVersionLowPart、DriverVersionHighPart メンバに符号化されるバージョンのフォーマットを示したものである。
Product = HIWORD(DriverVersion.HighPart)
Version = LOWORD(DriverVersion.HighPart)
SubVersion = HIWORD(DriverVersion.LowPart)
Build = LOWORD(DriverVersion.LowPart)
HIWORD マクロ、LOWORD マクロ、LARGE_INTEGER 構造体の詳細については、Microsoft Platform Software Development Kit (SDK) を参照すること。
定数 MAX_DEVICE_IDENTIFIER_STRING は、次のように定義されている。
#define MAX_DEVICE_IDENTIFIER_STRING 512
VendorId、DeviceId、SubSysId、Revision の各メンバを組み合わせて使うことで、特定のチップ セットを識別できる。ただし、これらのメンバを使うときは注意が必要である。
構造体の情報
ヘッダー | d3d9types.h |
最低限のオペレーティング システム | Windows 98 |