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アクセシビリティ レポート

Web ページのアクセシビリティに関する問題をチェックして解決することで、障害のある方にも利用しやすい Web サイトを作成できます。アクセシビリティに関する問題はいろいろとありますが、特に障害のある方はテキストを読むことが困難であったり、キーボードやマウスを操作できない場合があります。

Microsoft Expression Web で作成または編集した Web ページに対してアクセシビリティ チェックを行うと、World Wide Web コンソーシアム (W3C) の WCAG (Web Content Accessibility Guidelines) または米国リハビリテーション法第 508 条のアクセシビリティ ガイドラインに準拠していない部分を見つけることができます。WCAG は、障害のある方が Web サイトにアクセスできるようにするための優先事項をまとめたものです。第 508 条は、広範な情報ソースやテクノロジ向けの米国政府のアクセシビリティ基準をまとめたものです。

これらのガイドラインに準拠していない Web サイトは障害のある方による利用が困難か不可能なものとなる可能性があります。アクセシビリティ チェックは、ある 1 つのキーを押すだけで開始され、サイト以外のページに対しても有効です。アクセシビリティ チェックを行うとき、生成されるレポートにチェックリストを追加することもできます。このチェックリストは、アクセシビリティに関する問題を調査して解決する際に役立ちます。このレポートおよびオプションのチェックリストは、印刷することも、Web ページとして保存することもできます。

1 つまたは複数のページに対してアクセシビリティ チェックを行うと、結果がダイアログ ボックスに表示されます。ダイアログ ボックスの結果は 1 行 1 項目で表示され、WCAG と第 508 項のどちらに抵触する問題であるかが示されます。ダイアログ ボックスには問題の説明、その問題に関するオンライン ガイドラインのハイパーリンク、およびページの HTML コードのどの行で問題が見つかったかも示されます。すべての問題が一覧の形で表示されるので、それらを 1 つずつ調査したり、まとめて印刷したり、保存しておいて後で調査することができます。結果を Web ページとして保存しておけば、Expression Web でそのページを編集することができます。別の Web サイトやイントラネット サイトに保存することもできます。

WCAG のガイドラインは、障害のある方が Web コンテンツを利用できるようにするにはどうすればよいかを示すものです。優先度 1 と優先度 2 のガイドラインがあります。

優先度 1 のガイドラインに準拠していないということは、"1 つ以上のユーザー グループが情報へのアクセスを不可能と感じる" ことを意味します。優先度 1 のガイドラインとしては、たとえば "あらゆる非テキスト要素に対して、"alt" か "longdesc" によって、またはページ要素のコンテンツによってテキストを提供すること" が挙げられます。非テキスト要素とは、画像、Macromedia Flash アニメーション、Java アプレットなどを指します。

優先度 2 のガイドラインに準拠していないということは、"1 つ以上のユーザー グループが情報へのアクセスを困難と感じる" ことを意味します。優先度 2 のガイドラインとしては、たとえば "適切なマークアップ言語が存在するときは、情報を伝えるために画像よりもマークアップを使用すること" が挙げられます。

第 508 項は米国連邦政府の関係機関で使用される電子および情報テクノロジへのアクセスを規定しています。第 508 項のガイドラインは優先度による区分を持ちませんが、多くは WCAG の優先度 1 および 2 のガイドラインと似ています。

アクセシビリティ レポートを作成するには

  1. 次のいずれかの操作を行います。

    • [アクセシビリティ] 作業ウィンドウの [アクセシビリティ チェックの実行] Cc295280.d16970f7-9fc1-445c-8349-8f53b2229cd3(ja-jp,Expression.10).bmp ボタンをクリックします。

    • [ツール] メニューの [アクセシビリティ レポート] をクリックします。

  2. [アクセシビリティ チェック] ダイアログ ボックスで、アクセシビリティの問題があるかどうかをチェックするページを指定します。

    • Web サイト内のすべてのページをチェックするには、[チェック対象] の [すべてのページ] をクリックします。

    • 開いているページだけをチェックするには、[チェック対象] の [開いているページ] をクリックします。

    • チェックするページを [フォルダ一覧] で指定するには、対象のページを選択し、[チェック対象] の [選択したページ] をクリックします。

    • [フォルダ一覧] が表示されていない場合は、[ウィンドウの切り替え] の横の矢印をクリックし、[フォルダ一覧] をクリックします。

    • 作業中のページをチェックするには、[チェック対象] の [作業中のページ] をクリックします。

  3. どのアクセシビリティ ガイドラインに基づいて問題をチェックするかを指定します。

  4. アクセシビリティ レポートに表示する項目の種類を指定します。

    • エラーと判断される項目を含めるには、[エラー] チェック ボックスをオンにします。

    • 修正が必要な可能性がある項目を含めるには、[注意] チェック ボックスをオンにします。

    • 必要な項目がレポートに表示されていない場合に、その項目の一覧を表示して手動でチェックするには、[マニュアル チェックリスト] チェック ボックスをオンにします。

  5. [チェック] をクリックします。

    選択したオプションの数によっては、チェックが終了するまでに時間がかかることがあります。チェックが終了すると、[アクセシビリティ] 作業ウィンドウが開きます。

関連項目

概念

[アクセシビリティ] 作業ウィンドウ

サイト レポートの概要

互換性レポートの生成