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ファイル名の変更

デジタル資産を効果的に管理するには、まず、意味のある一意なファイル名を付けることから始めます。短時間で大量のメディアを簡単に作成できる上級者になるには、特に重要なことです。

イメージ ファイルの数が何千ファイルにも膨れ上がると、イメージのファイル名が重複するといった問題が頻繁に発生します。大半のデジタル カメラには、写真に連番を付けるオプションがあります。このオプションを選択すると、すべてのイメージに、DSC0211.jpg、DSC0212.jpg、DSC0213.jpg のような一意のファイル名が付けられます。

連番を利用すれば、重複を避けるために名前を変更することなく、簡単にファイルを移動できます。同じ時間または同じ場所で撮影した他の写真を検索する必要があるときも、連番が役に立ちます。

ファイル名の変更の規則

規則的なファイル名にするには、日付、作成者、クライアント名、プロジェクト名、被写体などの付加情報を含めます。製品番号や品番など、業務関連の情報を付加する場合もあります。

ファイル命名規則を標準化することにより、写真管理ワークフロー上で次のような利点があります。

  • 2 つのファイルで同じ名前が重複することが少なくなります。識別が簡単になり、重複の問題が減少します。

  • ファイル名に、"取り込み日" などの標準化された日付を必ず入れておくようにすれば、簡単にファイルを検索できます。

  • 連番ファイルについては、デスクトップのイメージ フォルダが自動的に日付順に整理されます。

  • ワークグループで同じ規則を使用すると、組織での整合性が高まり、ファイル検索が簡単になります。

  • ファイル名を参照するだけで、イメージに関する情報を多数把握できます (作成日、撮影者、被写体、クライアント、作成順など)。

  • イメージ管理プログラムを切り替える場合、または、複数のデータベース プログラムを実行している場合に、ファイル名から重要なメタデータを取得することができます。

ファイル命名規則は、業務と保管のニーズに固有のものにする必要があります。膨大な量のイメージのカタログについては、デューイ 10 進法 (米国議会図書館システム) を使用して写真の被写体を識別することができます。ファイルに正確に名前を付けてからアーカイブに保存できるように、命名システムをワークフローに統合することが重要です。

ファイル命名処理について一定のガイドラインを作成して順守すると、作業グループ全員で簡単にファイルを識別、検索、共有できます。

ファイル名の例

コンポーネント名

litware_newsletter_0904_001.tif

クライアント名、プロジェクト、公開日、連番

fourthcoffeehouseblend_KDF42WE655_012.jpg

製品名、製品 ID、連番

fourthcoffee_040623_066.pdf

クライアント名、6 桁の日付 (YYMMDD)、連番

hollywood_040721_0457.jpg

題名、6 桁の日付 (YYMMDD)、スライド ID (スキャン イメージ用)

smith_jones_040721_sb_0215.jpg

新婦、新郎、6 桁の日付 (YYMMDD)、作成者のイニシャル、連番

job314_040727_0013.jpg

ジョブ番号、6 桁の日付 (YYMMDD)、連番

20040721_P_0525.jpg

8 桁の日付 (YYYYMMDD)、被写体コード (人物写真)、連番

項目の名前を変更するには [日付] フィールドを使用できます。このフィールドでは、IPTC 作成日、EXIF 取り込み日、またはファイル作成日が使用されているためです。

次の各種のタグを使用して、日付を調整することができます。

MM = 月

DD = 日

YYYY = 4 桁の年

YY = 2 桁の年

hh = 時間

mm = 分

ss = 秒

設定を再利用するには、[オプション セット] メニューを使用して設定を保存します。連番付けの桁数を定義して、ゼロ パディングを調整します。

ファイル名の大文字と小文字は区別されます。小文字、大文字、または文字の先頭を大文字に変更します。

ファイル名の変更の前後に、プレビュー ウィンドウにファイルが一覧表示されます。

関連項目

概念

複数のファイル名を変更する