情報パネル
コンピュータまたはデジタル機器でメディア ファイルを作成すると、ファイルに関する情報がファイルに埋め込まれます。この情報は "メタデータ" と呼ばれます。メタデータには広範かつ詳細な情報が含まれるため、メタデータの条件に従ってメディア ファイルを正確に分類および整理できます。
Microsoft Expression Media では、[情報] パネルで、単一のメディア ファイルの複合プロパティとメタデータを簡単に確認できます。確認できる情報は、ファイルの種類、サイズ、寸法、解像度、キャプション、取り込み日、再生時間などです。この情報は、メディアの種類によって異なります。[情報] パネル リストの情報を編集したり、情報の正確性を確認したりできます。その際、複数のダイアログ ボックスを開く必要はありません。また、複数の項目を選択したり、選択したすべてのファイルに共通のメタデータを表示したりすることもできます。
[情報] パネル内のデータは、さまざまなセクションに分かれています。それらのグループのいずれかのデータを表示するには、セクション名の隣にある矢印をクリックします。
ファイルによっては、大量のメタデータが含まれていることがあります。これらのファイルのメタデータをすべて確認するには、パネルをスクロールします。または、[リストを設定] メニューを使用していくつかのセクションを非表示にすることができます。
情報パネル
[情報] パネルの表示と非表示を切り替えるには
- [情報] パネルの表示と非表示を切り替えるには、[情報] ボタンをクリックします。
[情報] パネルのセクション
次の表は、[情報] パネルで表示できるセクションの説明です。
メディア情報 |
このセクションには、編集できないメディア関連の埋め込みメタデータが表示されます。コンピュータによってファイルに割り当てられるデータ (種類、サイズ、作成日、および変更日など) が含まれます。 他のフィールドには、メディアの種類に基づいた情報が表示されます。たとえば、イメージ ファイルの場合は、寸法、解像度、ビット深度、色空間、およびプロファイルが表示されます。オーディオ ファイルの場合は、エンコードの種類、音楽の長さ、オーディオ チャンネル、およびサウンドの品質に関するデータが表示されます。 Expression Media では、このセクション内の項目に関連付けられているテキスト コメント、オーディオ コメント、およびサムネイルのサイズも表示されます。 |
フォト EXIF |
デジタル カメラで作成されたイメージの場合、取り込まれて写真ファイルに埋め込まれた特殊な Exchangeable Image File (EXIF) データがこのセクションに表示されます。このメタデータには、写真が撮影された日付と時刻 (取り込み日) に加えて、シャッター スピード、絞り、露出などのカメラ関連の情報が含まれます。このセクションでは、GPS (Global Positioning System) の情報も表示できます。記録される EXIF データの量は、カメラによって異なります。ここには、お使いのデジタル カメラにより取り込まれた EXIF データのみが表示されます。 |
キュー ポイント (オーディオとビデオ) |
このセクションには "キュー ポイント" が表示されます。キュー ポイントとは、一部のオーディオまたはビデオのメディア ファイルに含まれている、特殊なタイム スタンプを定義するマーカーです。たとえば、オーディオ ファイルには、曲のコーラス部分、ブリッジ部分、およびソロ部分をマークするためのキュー ポイントが含まれている場合があります。Expression Media では、このセクションに、1 つの項目のすべてのキュー ポイントの名前とタイム スタンプが一覧表示されます。 |
ビデオ トラック (オーディオとビデオ) |
このセクションには、ムービー ファイルのエンコードの種類、開始時間、再生時間、データ サイズ、データ伝送速度、および各ビデオ トラックのフレーム レートが表示されます。ムービー ファイルには通常 2 トラックのデジタル情報 (1 つはビデオ用、もう 1 つはオーディオ用) が含まれますが、ムービーには複数のビデオとオーディオ トラックを含めることができます。1 トラックのみが含まれているオーディオ ファイルの場合、このセクションには、エンコードの種類、開始時間、再生時間、データ サイズ、およびデータ伝送速度が表示されます。 |
コメント |
このセクションには、メディアのコメント用の定義済みフィールドのセットが表示されます。このセット (IPTC Core とも呼ばれる) には、作成者、イベント日付、イベント情報、著作権、ラベル、評価などを定義できるフィールドが含まれています。 IPTC は International Press and Telecommunications Council の略です。IPTC は、1970 年代後半から、ニュース データを交換するための業界規格の作成に重点的に取り組んできました。Expression Media で使用されている IPTC コメント フィールドは、この組織によって制定された規格に準拠しています。 これらのフィールドは、Adobe のメタデータ規格である XMP (Extensible Metadata Platform) の一部でもあります。Expression Media では、4 種類のイメージ ファイル (.jpg、.tif、.dng、.png) と Adobe Photoshop の XMP メタデータを読み込むことができます。 Expression Media カタログ内でコメントを作成または編集しても、カタログ項目と元のファイルとを同期化しない限り、元のファイルのコメントには影響ありません。 |
説明 |
このセクションにはメディアの説明を書き込むことができ、ファイルに関する付加的な情報などを書き込むために利用できます。ファイルに埋め込まれた説明は、このフィールドに自動的に表示されます。 |
QuickTime 同等のマッピング |
このセクションには埋め込み QuickTime コメントが表示されます。MP3 やムービーなどのファイルには、QuickTime のコメントが埋め込まれています。これらはコメント フィールドにマップされています。たとえば、[作成者] コメント フィールドは MP3 の [Artist] フィールドにマップされており、[製品] は [Album] の名前、[タイトル] は歌の [Full Name] にマップされています。マップの詳細については、「コメントのマッピング」を参照してください。 |
ユーザー、キーワード、カテゴリ、シーン、およびサブジェクト コード |
このセクションには、メディアの内容の説明やメディアの整理に役立つメタデータのグループが表示されます。これらのグループは、IPTC および XMP コメント標準の一部です。 |
カタログ セット |
このセクションには、項目の所属先である、すべての関連付けられた Expression Media のカタログ セットが、整理パネルに表示されます。カタログ セットは階層化された形式で、メディア ファイルを自由に整理するためのものです。 |
メモ : |
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[カテゴリ]、[キーワード]、および [ユーザー] の各コメント グループにグループを追加するには、空のフィールドをダブルクリックして、新しいフィールドの名前を入力します。 |
[情報] パネル リストを設定する
カタログ内の一部のイメージでは、[情報] パネルに大量のメタデータが表示されます。[情報] パネル内をスクロールすると、すべての情報を確認できます。ただし、スクロール操作は面倒だったり、繰り返す必要があったりするので、自分のワークフローには関係ないフィールドをスクロールする場合は特に負担になることがあります。
同じことが、イメージの並べ替えやコメント付けで使用する [整理] パネルの [カタログ インデックス] にも当てはまります。
解決策として、最も関連性のあるフィールドまたはメタデータのグループを選択して [情報] パネルおよび [カタログ インデックス] に表示することができます。表示する項目は、[リストを設定] メニューから選択します。
[情報] パネルおよび [カタログ フィールド] インデックス リストの状態は、カタログごとに固有で、カタログを保存して閉じるときに保持されます。
[リストを設定] メニューには、フィールドの表示および非表示に関する既定の状態を格納するオプションもあります。オプションは、ユーザーが定義できます。この既定値は、メタデータの特定のサブセットに焦点を当てているワークフローに役立ちます。たとえば、コメント ワークフローで、IPTC の 8 つのコメント フィールドと [キーワード] フィールドでデータ エントリが必要な場合、[情報] パネルにこれらのフィールドだけを表示する既定値を格納できます。
[情報] パネル リストを設定するには
[リストを設定] ボタンをクリックします。
次のオプションのいずれかをクリックします。
フィールドを表示/非表示 : フィールド セクションのカスタム表示を作成します。表示または非表示にするフィールドのチェック ボックスをオンまたはオフにします。
既定値として保存 : [情報] パネルの現在の設定を既定値として格納します。この既定値は既存のカタログまたは新規のカタログにロードできます。
既定値をロード : 既定の設定を現在のカタログに適用します。
フィールド名
一部のソフトウェア プログラムでは、IPTC/XMP のさまざまなフィールド名に異なる名前が使用されています。たとえば、Expression Media では [IPTC ジョブ ID] と呼ぶフィールドは、Photoshop CS では [送信リファレンス] と呼ばれます。Expression Media には、表示するフィールド名を選択するためのオプションがあります。選択できるのは、正式な IPTC Core 名、Expression Media で使用されている名前、または Photoshop CS で使用されている名前です。
表示されるフィールド名を変更するには
- [編集] メニューの [基本設定] をポイントし、[一般設定] をクリックします。
フィールド名は、コメントがメディア ファイルに書き込まれる (同期化される) 方法には影響しません。フィールド名は、ファイルにコメントを付けるときに適切なフィールドを選択するのに役立つよう設計された視覚的な基本設定にすぎません。