ユニファイド メッセージング ダイヤル プランのダイヤルの制限を有効にする方法
適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1
トピックの最終更新日: 2007-08-20
ここでは、Exchange 管理コンソールおよび Exchange 管理シェルを使用して、Microsoft Exchange Server 2007 ユニファイド メッセージング (UM) 内で UM ダイヤル プランのダイヤルの制限を有効にする方法について説明します。これらの手順を実行するには、Exchange 2007 Service Pack 1 をインストールしている必要があります。ダイヤルの制限は、UM ダイヤル プランに構成されているサブスクライバ アクセス番号を呼び出したユーザーによる、特定の種類の電話呼び出しを禁止するために使用可能なダイヤル情報を構成するために使用します。ダイヤルの制限は、ユーザーが国内/地域または国際電話番号に電話をかけられるようにする場合にも使用できます。ダイヤルの制限を構成し、UM ダイヤル プランに送信ダイヤルを構成すると、構成したダイヤルの制限は、UM ダイヤル プランに関連付けられている、すべての UM が有効なユーザーまたは Outlook Voice Access ユーザーに適用されます。さらに、UM ダイヤル プランに構成されているサブスクライバ アクセス番号を呼び出したときには、匿名の発信者にも適用されます。
送信ダイヤルは、ユニファイド メッセージング サーバーが、UM ダイヤル プランのサブスクライバ アクセス番号、または UM 自動応答を呼び出した後で、あるユーザーに対して送信呼び出しを行った場合に発生します。送信ダイヤルが機能するためには、次の設定が正しく構成されている必要があります。
[ダイヤル情報グループ] ダイヤル グループ情報によって、ダイヤル グループ内のユーザーが発信可能な通話の種類が決まります。ダイヤル グループ情報には、次のものがあります。
- [ダイヤル情報のエントリ] ダイヤル情報のエントリでは、ユーザーがダイヤルする番号と、構内交換機 (PBX) または IP PBX によってダイヤルされる実際の番号を定義します。
- [ダイヤルの制限] ダイヤルの制限は、ユーザーが許可されていない電話料金を組織に負担させたり、長距離電話をかけたりすることを防ぐために適用される制限を決定します。
ユーザーの送信ダイヤルを有効にするには、次の操作を行う必要があります。
- UM IP ゲートウェイが送信呼び出しを許可することを確認します。
- UM IP ゲートウェイに関連付けられた UM ダイヤル プランにダイヤル情報エントリを作成することによって、ダイヤル情報グループを作成します。
- 同じ UM IP ゲートウェイに関連付けられた UM ダイヤル プランに、ダイヤルの制限を作成します。
開始する前に
次の手順を実行するには、使用するアカウントに Exchange 組織管理者の役割が委任されている必要があります。
Exchange 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。
また、これらの手順を実行する前に、次のことを確認してください。
- UM ダイヤル プランが作成されている。
- UM ダイヤル情報グループが作成されている。
手順
Exchange 管理コンソールを使用して国内/地域通話用のダイヤル情報グループの UM ダイヤル プランでダイヤルの制限を有効にするには、次の操作を行います。
Exchange 管理コンソールのコンソール ツリーで、[組織の構成] ノードを展開します。
[ユニファイド メッセージング] をクリックします。
作業ウィンドウで、[UM ダイヤル プラン] タブをクリックします。
変更する UM ダイヤル プランを選択し、次に操作ウィンドウで [プロパティ] をクリックします。
UM ダイヤル プランの [プロパティ] ページで、[ダイヤルの制限] タブの [許可される国/地域内ルール グループをダイヤル プランから選択する] で、[追加] をクリックします。
[許可される国/地域内グループを選択する] ページで、UM ダイヤル プランで構成されたダイヤル情報グループを選択し、[OK] をクリックします。
[OK] をクリックし、この変更を保存します。
Exchange 管理コンソールを使用して国際通話用のダイヤル情報グループの UM ダイヤル プランでダイヤルの制限を有効にするには、次の操作を行います。
Exchange 管理コンソールのコンソール ツリーで、[組織の構成] ノードを展開します。
[ユニファイド メッセージング] をクリックします。
作業ウィンドウで、[UM ダイヤル プラン] タブをクリックします。
変更する UM ダイヤル プランを選択し、次に操作ウィンドウで [プロパティ] をクリックします。
UM ダイヤル プランの [プロパティ] ページで、[ダイヤルの制限] タブの [許可される国際ルール グループをダイヤル プランから選択する] で、[追加] をクリックします。
[許可される国際グループを選択する] ページで、UM ダイヤル プランで構成されたダイヤル情報グループを選択し、[OK] をクリックします。
[OK] をクリックし、この変更を保存します。
Exchange 管理シェルを使用して UM ダイヤル プランで国内/地域通話用および国際通話用のダイヤルの制限を有効にするには、次の操作を行います。
次のコマンドを実行します。
Set-UMDialPlan -Identity MyUMDialPlan -AllowedInCountryOrRegionGroups InCountry/RegionGroup1,InCountry/RegionGroup2 -AllowedInternationalGroups InternationalGroup1,InternationalGroup2
構文およびパラメータの詳細については、「Set-UMDialplan」を参照してください。
詳細情報
ダイヤル情報グループの詳細については、「ユニファイド メッセージング ダイヤル プランのダイヤル情報グループを構成する方法」を参照してください。
送信ダイヤルの詳細については、「アウトダイヤルについて」を参照してください。
参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。