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クラスタ連続レプリケーション用の Windows Server 2008 フェールオーバー クラスタを作成する方法

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1

トピックの最終更新日: 2008-02-19

ここでは、Microsoft Exchange Server 2007 Service Pack 1 (SP1) クラスタ化メールボックス サーバー用の新しい Windows Server 2008 のフェールオーバー クラスタを、Cluster.exe またはフェールオーバー クラスタ管理ツールを使用して作成する方法について説明します。クラスタ化メールボックス サーバーで使用するための新しいフェールオーバー クラスタを作成するときは、クラスタの新規作成に必要な構成情報をすべて指定する必要があります。ここでは、Windows Server 2008 のフェールオーバー クラスタを新規作成して、新しいクラスタに 2 番目のノードを追加する手順を詳しく説明します。

開始する前に

フェールオーバー クラスタを作成するには、フェールオーバー クラスタ機能が両方のノードにインストールされている必要があります。フェールオーバー クラスタ機能および他の前提条件をインストールする詳細な手順については、「Windows Server 2008 または Windows Vista に Exchange 2007 SP1 および SP2 の前提条件をインストールする方法」を参照してください。

以下の手順は、クラスタの最初のノード上でローカルに実行することも、リモートで実行することもできます。ただし、この手順はクラスタの最初のノードとなるコンピュータで実行することをお勧めします。

この手順を実行するには、使用するアカウントに対象サーバーのローカルの Administrators グループのメンバシップが委任されている必要があります。Exchange 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。

手順

Cluster.exe を使用してクラスタ連続レプリケーション用の Windows Server 2008 フェールオーバー クラスタを作成するには、次の操作を行います。

  1. コマンド プロンプト ウィンドウを開いて、次のコマンドを実行します。

    cluster /cluster:<ClusterName> /create /nodes:"<NodeName> <NodeName>" /ipaddress:<ClusterIPAddress>/SubnetMask
    

    たとえば、ノードとして NODE1 と NODE2 が含まれ、クラスタ IP アドレスが 192.168.100.25 である EXCLUSTER という名前の新しい単一サブネット フェールオーバー クラスタを作成するには、次のコマンドを入力します。

    cluster /cluster:EXCLUSTER /create /nodes:"NODE1 NODE2" /ipaddress:192.168.100.25/255.255.255.0
    

    NODE1 と NODE2 が含まれ、クラスタ IP アドレスが 192.168.100.25 および 10.197.0.28 である EXCLUSTER という名前の新しい 2 サブネット フェールオーバー クラスタを作成するには、次のコマンドを実行します。

    cluster /cluster:EXCLUSTER /create /nodes:"NODE1 NODE2" /ipaddress:"192.168.100.25/255.255.255.0 10.197.0.28/255.255.252.0"
    

    2 サブネット フェールオーバー クラスタ用の前のコマンドを使用してクラスタを作成する場合の成功または失敗は、Cluster.exe に渡される IP アドレスの順序によって異なります。/ipaddress オプションに指定する最初の IP アドレスは、このコマンドを実行するノードと同じサブネット上の IP アドレスである必要があります。

    フェールオーバー クラスタが形成されてオンラインになり、両方のノードがクラスタのメンバとして十分に機能することを確認したら、次にクラスタ ネットワークを構成します。この手順の詳細については、「フェールオーバー クラスタ用にクラスタ ネットワークを構成する方法」を参照してください。

フェールオーバー クラスタ管理ツールを使用して CCR 用の Windows Server 2008 フェールオーバー クラスタを作成するには、次の操作を行います。

  1. フェールオーバー クラスタ管理ツールを開きます。

  2. 操作ウィンドウで、[クラスタの作成] をクリックします。クラスタの作成ウィザードが起動します。

  3. このウィザードを最初に実行した場合は、[開始する前に] ページが表示されます。今後ウィザードを使用するときに、このページを表示しないようにするオプションがあります。このページを表示しない場合、表示される最初のページは [サーバーを選択] ページになります。[開始する前に] ページが表示された場合は、ページに表示された情報に目をとおし、[次へ] をクリックして続行します。

  4. [サーバーを選択] ページで、最初のノードの名前を "サーバー名の入力" フィールドに入力し、[追加] をクリックします。2 番目のノードについてのこの手順を繰り返します。また、[参照] ボタンを使用して、追加するコンピュータを Active Directory で検索することもできます。両方のノードが [選択済みサーバー] の一覧に追加されたら、[次へ] をクリックします。

  5. "クラスタ名" フィールドに、フェールオーバー クラスタの名前を入力します。これは、クラスタに接続し、クラスタを管理するときに使用する名前です。ネットワーク領域の "アドレス" フィールドに、適切な IP アドレスとサブネット マスクを入力し、[次へ] をクリックします。

  6. [確認] ページが表示されます。クラスタ構成が正しいことを確認し、[次へ] をクリックしてクラスタを作成します。

  7. クラスタが作成されると、[概要] ページが表示されます。[終了] をクリックしてウィザードを閉じます。

    フェールオーバー クラスタが形成されてオンラインになり、両方のノードがクラスタのメンバとして完全に機能することを確認したら、次にクラスタ ネットワークを構成します。この手順の詳細については、「フェールオーバー クラスタ用にクラスタ ネットワークを構成する方法」を参照してください。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。