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Exchange Server 2007 での ISA Server 2006 について

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2007-04-06

ここでは、クライアント アクセス サーバーの役割がインストールされた Microsoft Exchange Server 2007 を実行するコンピュータで Microsoft Internet Security and Acceleration (ISA) Server 2006 を構成する方法の概要について説明します。Exchange 2007 展開をセキュリティで保護するために、ソフトウェアおよびハードウェアのファイアウォール ソリューションを使用することができます。Exchange 2007 では ISA Server 2006 などの高度なファイアウォール サーバーを使用することをお勧めします。この 2 つの製品は共同でクライアント アクセスのセキュリティを保護し、操作性を向上させるように設計されているためです。

ISA Server 2006 と Exchange 2007

新しい Exchange 公開ルール ウィザードを使用して、クライアント アクセスを許可するように ISA Server コンピュータを構成すると、Exchange 2007 と ISA Server 2006 の両方の新機能が正しく機能するために必要な ISA Server 設定が自動的に構成されます。ISA Server 2006 にサーバー証明書をインストールする方法の詳細については、ISA Server 2006 での Exchange Server 2007 の公開についてのページを参照してください (このサイトは英語の場合があります)。

ISA Server 2006 と Outlook Web Access

Exchange Server 2007 用の Microsoft Office Outlook 2007 は、ISA Server 2006 で提供される新機能をフル活用するように設計されています。ISA Server 2006 を使用して企業ネットワークをセキュリティで保護している環境で Exchange 2007 を展開する場合は、Exchange クライアント アクセス用のすべての機能を使用できます。詳細については、「Outlook Web Access の ISA Server 2006 の使用」を参照してください。

ISA Server 2006 と Outlook Anywhere

通常、ユーザーは会社にいないときでもメールボックスにアクセスできる必要があります。Outlook Anywhere は、ユーザーがどこにいても Microsoft Exchange の情報にアクセスできるようにします。このクライアント アクセス方法をサポートするには、ISA Server コンピュータ上で特定のパスを公開する必要があります。詳細については、「Outlook Anywhere での ISA Server 2006 の使用」を参照してください。

ISA Server 2006 と Exchange ActiveSync

ISA Server 2006 を使用して、Exchange Server 2007 展開で利用可能なすべてのクライアント アクセス方法のセキュリティを強化することをお勧めします。ISA Server 2006 と共に Exchange ActiveSync クライアント アクセスを構成すると、Exchange ActiveSync クライアントと Exchange サーバーの間の通信は ISA Server コンピュータを通過するようになり、SSL (Secure Sockets Layer) 暗号化の層が追加されます。詳細については、「Exchange ActiveSync と ISA Server 2006 の使用」を参照してください。

ISA Server 2006 と POP3 または IMAP4

Exchange 2007 で利用可能なすべてのクライアント アクセス方法に対して ISA Server 2006 を使用することをお勧めします。ISA Server 2006 と共に POP3 (Post Office Protocol Version 3) と IMAP4 (インターネット アクセス プロトコル Version 4rev1) クライアント アクセスを公開すると、インターネット上にある POP3 または IMAP4 クライアントから ISA Server コンピュータへの通信、および ISA Server コンピュータからクライアント アクセス サーバーへの通信が、SSL を使用して暗号化されます。詳細については、「POP3 および IMAP4 での ISA Server 2006 の使用」を参照してください。

以前のバージョンの ISA Server と Exchange 2007

Exchange 2007 を展開するときは、使用している以前のバージョンの ISA Server をアップグレードすることをお勧めします。

ISA Server 2004 など、以前のバージョンの ISA Server を使用するように構成されている環境に Exchange 2007 を展開した場合、クライアント アクセス用に構成されている ISA Server のルールを変更する必要があります。Exchange 2007 と共に ISA Server 2004 または ISA Server 2000 を使用する場合は、新しいサーバーを作成するか、ユーザーがアクセスする新しいクライアント アクセス サーバー用の新しい Web 公開ルールを作成する必要があります。

次の表では、ISA Server 2006 より前のバージョンの ISA Server を使用している場合に、Exchange へのクライアント アクセス用に作成する必要がある Web とサーバーの公開ルールのパスとして使用する仮想ディレクトリについて説明します。使用する予定のクライアント アプリケーション用のパスのみを使用してください。たとえば、Microsoft Exchange ActiveSync を使用する予定がない場合は、Microsoft-Server-ActiveSync 仮想ディレクトリを公開する必要はありません。

以前のバージョンの ISA Server 用の ISA Server 公開ルールのパスとして使用する Exchange 2007 仮想ディレクトリ

パス名 説明

/owa

この仮想ディレクトリは、メールボックス サーバーの役割がインストールされている Exchange 2007 コンピュータのメールボックスにアクセスするために Outlook Web Access が使用します。

/public

この仮想ディレクトリにより、ユーザーが Exchange 2007、Microsoft Exchange Server 2003、または Microsoft Exchange 2000 Server を実行しているコンピュータ上にあるメールボックス用のパブリック フォルダにアクセスできます。

/exchweb

この仮想ディレクトリは、Exchange 2003 または Exchange 2000 を実行しているコンピュータ上のメールボックスにアクセスするために Outlook Web Access が使用します。

/exchange

この仮想ディレクトリは、Exchange 2003 または Exchange 2000 を実行しているコンピュータ上のメールボックスにアクセスするために Outlook Web Access が使用します。

/UnifiedMessaging

この仮想ディレクトリは、ユニファイド メッセージングのアクセスのために使用します。

/Microsoft-Server-ActiveSync

この仮想ディレクトリは、Exchange ActiveSync が使用します。

/EWS

この仮想ディレクトリは、Exchange Web サービスに使用します。

/Autodiscover

この仮想ディレクトリは、Exchange ActiveSync クライアントと Outlook クライアント用に自動検出サービスが使用します。

/rpc

この仮想ディレクトリは、Outlook 2007 の Outlook Anywhere が使用します。

詳細情報

ISA Server 2006 と共に Microsoft Exchange へのクライアント アクセスを構成する方法の詳細については、以下のトピックを参照してください。

Exchange 2007 と共に使用する場合の ISA Server 2006 の新機能の詳細については、ISA Server 2006 の新機能と機能強化についてのページを参照してください (このサイトは英語の場合があります)。ISA Server 2006 の詳細については、Microsoft Internet Security and Acceleration Server 2006 Web サイトを参照してください。ISA Server 2006 の機能の詳細については、ISA Server 2006 の機能紹介についてのページを参照してください (このサイトは英語の場合があります)。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。