ワークフロー サービスと永続性サービスの概要

ワークフロー サービス

ワークフロー サービスは、ワークフローを使用して作成される Windows Communication Foundation (WCF) サービスです。サービス コントラクトの実装は、1 つ以上の ReceiveActivity アクティビティを介して処理されます。これらのアクティビティは、クライアントとの、一方向または要求/応答形式のメッセージ交換をサポートする一連のアクティビティです。クライアントは、SendActivity アクティビティを介して操作を呼び出します。これらのアクティビティは、ワークフロー サービスと同じメッセージ交換シナリオをサポートする基本的なアクティビティです。

ワークフロー サービスを使用すると、主に次のような利点があります。

  • Data Exchange. ワークフロー サービスは、新しい型 ReceiveActivity および SendActivity を介してワークフローとの間で容易にデータを入出力するモデルを提供します。

  • Inheriting Windows Workflow Foundation functionality. ワークフロー サービスは、ワークフローと同様に永続化をサポートしているため、長期間実行されるサービスを実現できます。このサービスはコンピュータの再起動後も有効であり続け、サービスがアイドル状態のときにメモリからアンロードできます。また、アプリケーション開発で Windows Workflow Foundation を使用する際に得られるその他の利点すべてを実現できます。

  • Application-protocol support. ワークフロー サービスは、どの操作がどの順序で呼び出されるのかを判断するのに役立ちます。これは、SendActivity アクティビティと ReceiveActivity アクティビティが、IfElseActivityPolicyActivityConditionedActivityGroup などの制御フロー アクティビティの子アクティビティになることができるためです。

ワークフロー サービスには、インターネット インフォメーション サービス (IIS: Internet Information Services) で容易にホストできるという、もう 1 つの側面があります。詳細については、「方法 : IIS でワークフロー サービスをホストする」を参照してください。

永続性サービス

永続性サービスは、DurableOperationAttribute で修飾された操作の完了後に、状態情報をストレージ メディアに永続化する WCF サービスです。永続性サービスとワークフロー サービスとの違いは、ワークフロー サービスは 1 つの操作の呼び出し中に永続化できるという点です。

永続性サービスの詳細については、「方法 : 永続性サービスの永続性を有効にする」を参照してください。

関連項目

概念

ワークフロー サービスの作成スタイル

その他の技術情報

ワークフロー サービスと永続性サービスの作成

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