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Active Directory ドライバについて

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2007-07-31

Active Directory ドライバは Microsoft Exchange のコア コンポーネントであり、Exchange サービスでの Active Directory データの作成、変更、削除、およびクエリを可能にします。また、Active Directory ドライバは Microsoft Exchange Active Directory トポロジ サービス (MSExchangeADTopology) を利用しています。このサービスは、Active Directory ドライバでディレクトリ サービス アクセス (DSAccess) トポロジ データを使用できるようにします。このデータには、利用できるドメイン コントローラと Exchange 要求を処理できるグローバル カタログ サーバーの一覧が含まれています。

ここでは、Active Directory ドライバに関する以下の情報を説明します。

  • $AdminSessionADSettings コマンドレット変数
  • Active Directory ドライバと DSAccess の関係

$AdminSessionADSettings

$AdminSessionADSettings は Active Directory ドライバ テーブルで、優先するドメイン コントローラ、グローバル カタログ サーバー、または集中化されたデータ センターを設定できるようにする Exchange コマンドレット変数です。$AdminSessionADSettings は Exchange 管理シェルで公開されており、いくつかの Exchange 固有の Active Directory 設定を制御できます。$AdminSessionADSettings 変数の詳細については、次のリソースを参照してください。

note注 :
各ブログの内容とその URL は、将来予告なしに変更されることがあります。 各ブログの内容は、保証なしに "現状のまま" 提供され、権利を付与するものではありません。 含まれているスクリプト サンプルまたはコードの使用は、「Microsoft Terms of Use」に規定されている条件に従います (このサイトは英語の場合があります)。

Active Directory ドライバと DSAccess

DSAccess は SMTP (簡易メール転送プロトコル)、MTA (メッセージ転送エージェント)、Exchange ストアなどのコンポーネントに対するディレクトリ参照サービスを提供します。クライアント要求では、ディレクトリ アクセスに DSProxy サービスを使用します。DSAccess の詳細については、以下のトピックを参照してください。

既定では、Exchange Server 2007 を実行しているサーバーとドメイン コントローラ間の LDAP (ライトウェイト ディレクトリ アクセス プロトコル) トラフィックは暗号化されます。トラブルシューティングのために、暗号化を無効にする場合もあります。暗号化を無効にするには、以下のレジストリ設定を使用します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\MSExchangeADAccess\Disable LDAP Encryption
Caution注意 :
レジストリに対して誤った編集を行うと、重大な問題が発生する可能性があり、オペレーティング システムの再インストールが必要になる場合があります。 誤ったレジストリ編集に起因する問題は、解決できない場合もあります。 レジストリを編集する前に、重要なデータをバックアップしてください。

DSAccess の実装は、特にトポロジの検出と Active Directory トポロジの複雑さを緩和する面において Exchange コンポーネントで活用できる利点をいくつかもたらします。残念ながら、DSAccess では特に大きな複数値属性の処理における結果のページングに関する制限もあります。DSAccess と比較した場合の Active Directory ドライバの大きな相違点は、Active Directory ドライバはキャッシュにあるディレクトリ情報にアクセスしたり、保存したりしないことです。Exchange 2007 では、DSAccess を使用している Exchange コンポーネントが必要に応じて適切なキャッシュを実行します。

Exchange 2007 では、以下のサービスで DSAccess が使用されています。しかし、どの場合も DSAccess は現在のトポロジ情報を取得し、サーバーで実行されている Exchange サービス全体で一貫したトポロジ ビューを得られるようにすることのみを目的として使用されています。

  • Microsoft Exchange Active Directory Topology (MSExchangeADTopology)
  • Microsoft Exchange Information Store (MSExchangeIS)
  • Microsoft Exchange System Attendant (MSExchangeSA)
  • World Wide Web Publishing Service (W3SVC)

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。