DXUT の開発を始めるにあたって
- 新しいプロジェクトを開始する
- DXUT の初期化
- 次の手順
新しいプロジェクトを開始する
DXUT を使用して新たに Visual Studio 開発を開始するには :
次の場所から DirectX のサンプル ブラウザーを起動します。
(SDK ルート)\Samples\SampleBrowser\
開始点として、既存の Direct3D 9 のサンプルか Direct3D 10 のサンプルを選択します。
そのプロジェクトの横の [Install Project] リンクをクリックします。SampleBrowser によって新しいディレクトリにサンプルがコピーされます。プロジェクトの名前は変更可能です。その場合、プロジェクトに新しい名前を付けるために、サンプル ブラウザーによって適切なファイルとソース コードが変更されます。
DXUT の初期化
DXUTInit 関数を呼び出すことによって DXUT を初期化します。
HRESULT WINAPI DXUTInit(
bool bParseCommandLine = true,
bool bShowMsgBoxOnError = true,
WCHAR* strExtraCommandLineParams = NULL,
bool bThreadSafeDXUT = false );
通常は、アプリケーションの WinMain 関数の最初のあたりでこの呼び出しを実行します。ただし、アプリケーションによってこれが実行されない場合は、DXUT によって自動的に既定のパラメーターを使用して呼び出されます。
この関数は、4 つのパラメーターを受け取ります。
最初のパラメーター (bParseCommandLine) では、DXUT がコマンド ライン引数に対応するかどうかを決定します。サポートされているコマンド ライン引数の一覧については、「DXUTInit」を参照してください。たとえば、次のようなコマンド ライン引数を使用して BasicHLSL サンプル を実行すると、サンプルで 400 x 300 のウィンドウが開かれます。
BasicHLSL.exe -windowed -width:400 -height:300
2 つ目のパラメーター (bShowMsgBoxOnError) では、DXUT でエラーが検出されたときのメッセージ ボックスの表示が可能になります。自動テストを実行するか、アプリケーションでダイアログ ボックスを許可しない場合は、FALSE に設定します。
3 つ目のパラメーター (strExtraCommandLineParams) には、コマンド ラインに追加するオプションが含まれます。それらがない場合は NULL を設定します。
最後のパラメーター (bThreadSafeDXUT) では、DXUT の内部状態を取得または修正するときに DXUT が危険域に入るかどうかを制御します。ほとんどのアプリケーションでは、これを false のままにしておいて問題ありません。
次の手順
次の手順は、ウィンドウの作成です。