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フォレスト トポロジの接続

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2007-07-11

Microsoft Exchange Server 2007 でサポートされる複数のフォレストのトポロジは 2 種類あります。

  • フォレスト間
  • リソース フォレスト

フォレスト間のトポロジは、Exchange フォレストが複数存在するトポロジです。複数のフォレストを含むトポロジに Microsoft Exchange Server 2007 を展開するには、まず各フォレストに Exchange Server 2007 をインストールする必要があります。次に、各フォレストのグローバル アドレス一覧 (GAL) にすべての同期されたフォレストからのユーザーが含まれるように、各フォレストの受信者を同期する必要があります。最後に、あるフォレスト内のユーザーが別のフォレスト内のユーザーの可用性データを表示できるように、可用性サービスを構成する必要があります。

リソース フォレストのトポロジは、Exchange フォレストと 1 つ以上のユーザー アカウント フォレストを含むトポロジです。リソース フォレストを含むトポロジに Microsoft Exchange Server 2007 を展開するには、ユーザー アカウントを含むフォレストが少なくとも 1 つ存在する必要があります。このフォレストには、Exchange をインストールしないでください。また、Exchange がインストールされているフォレストが必要です。Exchange フォレストでは、Exchange メールボックスを持つユーザー アカウントを無効にする必要があります。次に、Exchange フォレスト内の無効になっているユーザー アカウントと、アカウント フォレスト内のユーザー アカウントを関連付ける必要があります。

GAL 同期

既定では、GAL には単一のフォレストに属するメール受信者が含まれます。フォレスト間の環境がある場合は、Microsoft Integration Identity Server (MIIS) 2003 または Identity Integration Feature Pack for Microsoft Windows Server Active Directory Service Pack 2 (SP2) の GAL 同期機能を使用すると、任意のフォレストの GAL に他のフォレストに属するメール受信者を含めることができます。この機能により、他のフォレストに属する受信者を表す、メールが有効な連絡先が作成されます。ユーザーは GAL でそれらの連絡先を参照してメールを送信できます。たとえば、フォレスト A のユーザーは、フォレスト B では連絡先として表示されます。また、その逆の場合も同様です。送信先フォレスト内のユーザーは、他のフォレストの受信者を表す連絡先オブジェクトを選択してメールを送信できます。

GAL 同期を有効にするには、メールが有効なユーザー、連絡先、およびグループを、指定された Active Directory サービスから集中メタディレクトリにインポートする管理エージェントを作成します。メタディレクトリでは、メールが有効なオブジェクトは連絡先として表されます。グループはメンバシップが関連付けられていない連絡先として表されます。次に、管理エージェントは、指定された同期先フォレストの組織単位にこれらの連絡先をエクスポートします。

MIIS 2003 の展開の詳細については、「MIIS 2003 の導入 ~ 計画 展開 管理 ~」を参照してください。Identity Integration Feature Pack for Microsoft Windows Server Active Directory Service Pack 2 (SP2) のダウンロードの詳細については、Identity Integration Feature Pack for Microsoft Windows Server Active Directory Service Pack 2 (SP2) についてのページを参照してください (このサイトは英語の場合があります)。

可用性サービス

両方のフォレストに Exchange 2007 が存在し、ユーザーが電子メールへのアクセスに Microsoft Office Outlook 2007 を使用するフォレスト間のトポロジでは、可用性サービスを使用して、両方のフォレストのユーザーに関する空き時間情報データを収集できます。可用性サービスの詳細については、「可用性サービスの管理」を参照してください。

1 つのフォレストが Exchange 2007 メールボックス サーバーを持たないか、ユーザーが電子メールへのアクセスに Outlook 2007 を使用しないフォレスト間の共存トポロジでは、Microsoft Exchange Server 組織間のレプリケーション ツールを使用して、フォレスト間で空き時間情報データを共有する必要があります。詳細については、Microsoft Exchange Server の組織間のレプリケーションについてのページを参照してください (このサイトは英語の場合があります)。

note注 :
組織間のレプリケーション ツールのインストールは、Exchange 2007 管理ツールがインストールされた Exchange 2007 サーバーの役割を持たないコンピュータや、Exchange 2003 または Exchange 2000 サーバーでサポートされます。Exchange 2007 管理ツールがインストールされたコンピュータに組織間のレプリケーション ツールをインストールする場合は、Exchange MAPI クライアント ライブラリもインストールする必要があります。組織間のレプリケーション ツールの詳細については、Microsoft Exchange Server 組織間のレプリケーションについてのページを参照してください (このサイトは英語の場合があります)。Exchange MAPI クライアント ライブラリのダウンロードの詳細については、Microsoft Exchange Server MAPI クライアントと Collaboration Data Objects 1.2.1 についてのページを参照してください (このサイトは英語の場合があります)。

フォレスト間のメールボックスの移動

フォレスト間のトポロジでは、あるフォレストから別のフォレストにメールボックスを移動する必要がある場合があります。このためには、Move-Mailbox コマンドレットを使用する必要があります。これは、単一フォレスト内でメールボックスを移動する場合に使用するコマンドと同じコマンドです。

note注 :
メールボックスの移動ウィザードを使用して、Exchange Server 2007 組織間でメールボックスを移動することはできません。ある Exchange Server 2007 組織から別の組織にメールボックスを移動するには、Exchange 管理シェルの Move-Mailbox コマンドレットを使用する必要があります。

メールボックスの移動の詳細については、「メールボックスの移動」を参照してください。

詳細情報

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。