ユーザー インターフェイス ダイアログ ボックス

[インストール アドレス] ダイアログ ボックスを使用すると、アプリケーション ファイルをインストールする Web 上の場所をユーザーが選択できます。 仮想ディレクトリ フィールドは、ファイル システム エディターで Web アプリケーション フォルダーに対して設定する VirtualDirectory プロパティに対応しています。このフィールドに入力された値は、[TARGETVDIR] プロパティを使ってカスタム動作で取得できます。 このダイアログ ボックスを利用できるのは、Web Setup プロジェクトの場合だけです。

ユーザー インターフェイス エディター[開始] セクションでは、[インストール アドレス] ダイアログ ボックスを最後のダイアログ ボックスのすぐ前に置く必要があります。このダイアログ ボックスの後に置くことができるのは、[インストールの確認] ダイアログ ボックスだけです。 このダイアログ ボックスの前に別のカスタム ダイアログ ボックス ([チェックボックス][オプション ボタン]、または [テキストボックス]) がある場合は、[戻る] ボタンが無効になります。前にカスタム ダイアログ ボックスがない場合は有効になります。

[アプリケーション プール] ボックスの一覧には、ターゲット コンピューターで使用可能なアプリケーション プールが表示されます。既定の設定は DefaultAppPool です。 Web セットアップ プロジェクトの既定のアプリケーション プールを変更するには、ビルド後の動作を使用して、MSI でアプリケーション プールの名前を更新します。 または、Orca.exe を使用して、既定の名前を変更して違う名前のアプリケーション プールを検索することもできます。

注意

アプリケーション プールは、コマンド プロンプトで設定できますが、通常は .msi インストーラーを実行するバッチ ファイルから設定します。 これを行うには、次のように msiexec コマンドを使用して [TARGETAPPPOOL] プロパティを使用可能なアプリケーション プールに設定します。

msiexec /i MyWebSetup.msi /qn TARGETAPPPOOL="ASP.NET V2.0"

次のようなコマンドを使用して、コマンド プロンプトでインストール アドレスを設定することもできます。

msiexec /i MyWebSetup.msi /qn TARGETSITE=/LM/W3Svc/2 TARGETVDIR=TestVDir

[TARGETSITE] は、Web サイトのメタデータベース値で、[TARGETVDIR] は Web アプリケーションをインストールする Web サイトのルート ディレクトリ内のフォルダーです。 この場合、ターゲット パスは W3SVC/2/Root/TestVDir です。 カスタム動作でこのコマンドを使用すると、AnonymousAccess などの他のインターネット インフォメーション サービス (IIS) プロパティを設定することができます。

次の図は、インストール中に表示される標準的な [インストール アドレス] ダイアログ ボックスです。

[インストール アドレス] ダイアログ ボックス

配置 UI スプラッシュ スクリーン

[インストール アドレス] ダイアログ ボックスで使用できるプロパティは、BannerBitmap プロパティだけです。このプロパティは、ダイアログ ボックスの右上隅に表示するイメージを設定するのに使用します。 イメージの位置とサイズは固定です。

ヒント

ユーザー インターフェイスに一貫性を持たせるには、インストーラーの全ダイアログ ボックスで同じイメージを使用します。

参照

参照

CustomActionData プロパティ

VirtualDirectory プロパティ

概念

インストール ダイアログ ボックスの制限事項

その他の技術情報

配置でのユーザー インターフェイスの管理

配置のダイアログ ボックス