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新しい展開機能

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2006-10-09

ここでは、Microsoft Exchange Server 2007 の新しい展開機能と、展開に関して Microsoft Exchange Server 2003 で変更された内容について説明します。

Exchange Server 2007 セットアップ ウィザード

Exchange Server 2007 セットアップ ウィザードでは、前提条件の確認と、Active Directory ディレクトリ サービスの準備を行います。また、このウィザードは、使いやすいユーザー インターフェイスを備えています。Exchange Server 2007 セットアップ ウィザードを使用する方法の詳細については、以下のいずれかのトピックを参照してください。

無人セットアップ

Exchange 2007 の無人セットアップを実行するには、コマンド プロンプトからセットアップを実行する必要があります。セットアップを実行して無人セットアップを行う方法の詳細については、「無人モードで Exchange 2007 をインストールする方法」を参照してください。

Active Directory の準備

Exchange 2007 のセットアップには、Active Directory の準備手順が含まれています。Exchange 2007 インストールの一部として Active Directory ディレクトリ サービスとドメインの準備を行うか、または Exchange 2007 をインストールする前に Active Directory の準備手順を別途実行することができます。Active Directory の準備には、以下の手順が含まれます。

  • Exchange 2000 Server または Exchange Server 2003 を実行している組織内のすべてのコンピュータのアクセス許可を準備します。
  • Active Directory スキーマを拡張します。
  • Active Directory 内に Exchange 組織を作成します。
  • ドメイン用の Microsoft Exchange システム オブジェクト コンテナを作成します。
  • Exchange 用の以下のユニバーサル セキュリティ グループ (USG) を作成します。
    • Exchange Organization Administrators
    • Exchange Recipient Administrators
    • Exchange View-Only Administrators
    • Exchange Servers
    • ExchangeLegacyInterop
  • グローバル Exchange 構成コンテナ、Microsoft Exchange システム オブジェクト コンテナ、および USG に対してアクセス許可を設定します。
  • Exchange サーバーと Exchange 管理者が必要な属性にアクセスして管理を行えるように、ユーザー、連絡先、およびグループに対するアクセス許可を設定することで、ドメインのアクセス許可を初期化します。

Active Directory の準備を行うには、Enterprise Admins グループと Schema Admins グループのメンバである必要があります。また、そのコンピュータのローカル管理者である必要もあります。Exchange をインストールするには、Schema Admins グループのメンバである必要はありませんが、Enterprise Admins グループのメンバであり、Exchange をインストールするサーバーのローカル管理者である必要があります。

Active Directory の準備手順には高いレベルのアクセス許可が必要になるため、これらの手順を実行する管理者は、Exchange をインストールする管理者とは別にすることをお勧めします。Active Directory の準備の各手順を異なる管理者が実行するように設定することもできます。この場合、以下のパラメータのいずれかを使用してコマンド プロンプトからセットアップを実行できます。

  • /PrepareLegacyExchangePermissions
  • /PrepareSchema
  • /PrepareAD
  • /PrepareDomain
  • /PrepareAllDomains

上記のパラメータのいずれかを使用してセットアップを実行すると、Active Directory の準備手順の一部は実行されますが、Exchange のインストールは行われません。Active Directory とドメインの準備を行うために、パラメータを使用してセットアップを実行する方法の詳細については、「Active Directory とドメインを準備する方法」を参照してください。

note注 :
Microsoft Exchange 2000 Server および Exchange Server 2003 では、setup /forestprep と setup /domainprep を実行することにより Active Directory の準備手順を実行していました。Exchange 2007 には、/forestprep オプションと /domainprep オプションはありません。

アップグレード

以前のバージョンの Exchange がインストールされているサーバーで、Exchange 2007 へのインプレース サーバー アップグレードを実行することはできません。既存の Exchange 2000 Server 組織または Exchange Server 2003 組織をアップグレードするには、既存の組織に新しい Exchange 2007 サーバーをインストールした後で、メールボックスを以前のバージョンの Exchange から新しい Exchange 2007 サーバーに移動する必要があります。

Exchange 2007 へのアップグレードの詳細については、「Exchange 2007 へのアップグレード」を参照してください。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。