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FunctionEnter 関数

更新 : 2010 年 10 月

関数に制御が渡されていることをプロファイラーに通知します。

メモメモ

FunctionEnter 関数は、.NET Framework Version 2.0 では推奨されておらず、これを使用するとパフォーマンスが低下します。代わりに、FunctionEnter2 関数を使用してください。

void __stdcall FunctionEnter (
    [in]  FunctionID funcID
);

パラメーター

  • funcID
    [入力] 制御が渡される関数の識別子。

解説

FunctionEnter 関数はコールバックですが、ユーザー自身で実装する必要があります。 実装では、__declspec(naked) ストレージ クラス属性を使用する必要があります。

この関数を呼び出すまで、実行エンジンはどのレジスタも保存しません。

  • エントリ時に、使用するすべてのレジスタを、浮動小数点ユニット (FPU: Floating-Point Unit) のレジスタも含めて保存する必要があります。

  • 終了時に、呼び出し元によってプッシュされたすべてのパラメーターをポップすることで、スタックを復元する必要があります。

ガベージ コレクションが遅延するので、FunctionEnter の実装ではブロックを行わないでください。 スタックがガベージ コレクションできる状態とは限らないので、実装ではガベージ コレクションを実行しないでください。 ガベージ コレクションが試行された場合、ランタイムは、FunctionEnter が戻るまでブロックを行います。

さらに、FunctionEnter 関数では、マネージ コードを呼び出さないようにする必要があります。呼び出すと、マネージ メモリの割り当てが実行されます。

必要条件

プラットフォーム : 「.NET Framework システム要件」を参照

ヘッダー: CorProf.idl

ライブラリ: CorGuids.lib

.NET Framework のバージョン : 1.1、1.0

参照

参照

FunctionEnter2 関数

FunctionLeave2 関数

FunctionTailcall2 関数

ICorProfilerInfo2::SetEnterLeaveFunctionHooks2 メソッド

その他の技術情報

グローバル静的関数のプロファイル

履歴の変更

日付

履歴

理由

2010 年 10 月

__stdcall を構文に追加。

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