次の方法で共有


修復管理について

適用: Microsoft Dynamics AX 2012 R3, Microsoft Dynamics AX 2012 R2, Microsoft Dynamics AX 2012 Feature Pack, Microsoft Dynamics AX 2012

修復管理のために、問題を体系的にグループ化できます。これは、過去に成功した解決策を提案することを支援するためです。

現象、診断、および解決策を設定します。すべてこれらは、後で、修復のための同様の品目を受け取ったときに適用できます。修復の問題の進捗を追跡できる修復ステージを設定することもできます。

修理の管理の設定

修復の現象、診断、および解決策を指定するために使用される情報を入力するには、次の設定フォームを使用します。

  1. サービス管理 >設定 >修理 >条件 をクリックします。

  2. サービス管理 >設定 >修理 >現象の範囲 をクリックします。

  3. サービス管理 >設定 >修理 >診断の範囲 をクリックします。

  4. サービス管理 >設定 >修理 >解決策 をクリックします。

  5. サービス管理 >設定 >修理 >修復ステージ をクリックします。

現象と状態

現象とは、顧客による問題の特徴づけの方法です。現象には、修復の必要性を示す顧客の観察が含まれています。

現象の範囲、現象コード、および条件を設定できます。現象の範囲は障害の領域をカバーし、現象コードは障害の症状をカバーします。状態は、問題が発生したときに存在する状況または環境を説明します。

長期の使用の後、ハード ドライブが故障したので、コンピュータが修理に持ち込まれています。ハード ドライブの故障により、ブルー スクリーン エラーが発生しています。コンピュータを受け取る技術者は、次の症状や状態を入力します。

  1. 現象の範囲はハード ドライブ。

  2. 現象コードはブルー スクリーンのエラー

  3. 状態は、長期の使用後、ハード ドライブが故障

診断と解決策

診断と解決策のフィールドは、修復の観点からの説明です。これらは、技術者が問題を調査するために実行するステップです。

診断の範囲は、問題を解決するために行われる必要がある操作をカバーします。診断コードは問題がどのように処理されたかを示し、解決策は、品目が修理された、交換された、顧客によって注文がキャンセルされた、などになります。たとえば、コンピュータが修理された場合には、診断の範囲は "問題のある部品"、診断コードは "新しいビデオ カードの取り付け"、解決策は "交換" などになります。

修復ステージ

修復ステージは、修復プロセスの進捗を表します。修復ステージには [完了済] サインオフ パラメータがあります。これは、修復行が完了し、完了した日時が記録されたことを示します。

修復管理の適用

品目に修復管理を適用するには、その品目が、サービス注文に対するサービス対象の関係で設定されている必要があります。この条件が満たされている場合は、そのサービス注文から、現在の問題に関する情報を使用して修復行を作成できます。修復行では、修復の対象となるサービス対象と、現象、診断、および実行に関する情報を定義します。修復行のメモを作成することもできます。

修復プロセスのステップごとに修復行を作成できます。

サービス注文の修復行の作成

  1. サービス管理 >共通 >サービス注文 >サービス注文 をクリックします。

  2. 修復が必要なサービス対象を含むサービス注文を選択します。

  3. [修理]、[明細の修復] の順にクリックして、"明細の修復" フォームを開きます。

  4. Ctrl + N キーを押すと新しい行が作成されます。

  5. サービス対象を選択します。そのサービス注文に対するサービス対象の関係で設定されている任意のサービス対象を選択できます。

  6. 現象、診断、および実行の設定値から現在の修復行に関連する値を選択し、必要に応じて、[注記] タブをクリックして修復行に関するメモを作成します。

  7. Ctrl + S キーを押して新しい修復行を保存します。[明細の修復] フォームの [一般] タブの [作成日時] フィールドが、保存の時刻で更新されます。

進捗の追跡と修復問題の解決

修復の進捗を追跡するように、修復行の修復ステージを設定できます。

修復の問題を解決したら、修復行をクローズできます。修復ステージを [完了済] プロパティが有効になったステージに設定します。現在の日時が完了時刻として修復行に登録されます。

解決された問題の修復行のクローズ

  1. "明細の修復" フォームを開きます。このトピックの前の手順に従って、修復行を作成します。

  2. クローズする修復の問題を含む修復行を選択します。

  3. [修復ステージ] フィールドで、[完了済] プロパティが有効になっているステージを選択します。