プロパティ シート (C++)

プロジェクトのプロパティ シートは、.props という拡張子を持つ XML ベースのファイルです。コンパイラやリンカーなどのビルド ツールのスイッチを指定したり、ユーザー定義のマクロを作成したりできます。

プロパティ シートを使用すると、複数のプロジェクトに適用できるプロジェクト構成を作成できます。これは、プロジェクト ファイル (.vcxproj ファイル) で定義されるプロジェクト設定と異なり、.props ファイルで定義されるプロジェクト設定は継承できるためです。したがって、.vcxproj ファイルで定義されるプロジェクト構成では、1 つ以上のプロパティ シート (.props ファイル) からプロジェクト設定を継承できます。詳細については、「プロパティの継承」を参照してください。

実際の作業については、次のトピックを参照してください。

• 方法 : C++ プロジェクトに新規プロパティ シートを追加する

• 方法 : プロジェクトのプロパティ シートを編集する

• 方法 : プロパティ シートからプロジェクト設定を継承する

例

次の .props ファイルには、ビルド ツールのプロパティとユーザー定義のマクロの両方が含まれています。

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<Project ToolsVersion="4.0" xmlns="https://schemas.microsoft.com/developer/msbuild/2003">
  <ImportGroup Label="PropertySheets" />
  <PropertyGroup Label="UserMacros">
    <VCROOT>$(DDROOT)\vc</VCROOT>
    <VCPROJDEFAULTS>$(BINDIR)\VC8\VCProjectDefaults</VCPROJDEFAULTS>
    <INCLUDEPATH>$(VCROOT)\Inc</INCLUDEPATH>  
</PropertyGroup>
 <ItemDefinitionGroup>
    <ClCompile>
      <PrecompiledHeader>Use</PrecompiledHeader>
      <ForcedIncludeFiles>warning.h</ForcedIncludeFiles>
    </ClCompile>
    <Link>
<LinkTimeCodeGeneration>UseLinkTimeCodeGeneration</LinkTimeCodeGeneration>
    </Link>
  </ItemDefinitionGroup>
  <ItemGroup>
    <BuildMacro Include="VCROOT">
      <Value>$(VCROOT)</Value>
    </BuildMacro>
    <BuildMacro Include="VCPROJDEFAULTS">
      <Value>$(VCPROJDEFAULTS)</Value>
    </BuildMacro>
    <BuildMacro Include="INCLUDEPATH">
      <Value>$(INCLUDEPATH)</Value>
    </BuildMacro>
</ItemGroup>
</Project>

参照

関連項目

プロジェクト設定の変更

プロパティ ページ (C++)