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ASP.NET アプリケーションのパフォーマンスの監視

更新 : 2007 年 11 月

Web アプリケーションのパフォーマンスをテストおよび監視するうえで役に立つ多数のツールがあります。ASP.NET には、アプリケーションの実行を追跡するために使用できるパフォーマンス カウンタが組み込まれています。ASP.NET の組み込みトレース機能を使用してページまたはアプリケーションのコード実行をトレースすることもできます。

3xxk09t8.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

一部のビジュアルなデザイナには、ASP.NET アプリケーションをテストするためのツールが組み込まれています。たとえば、Microsoft Visual Studio 2005 には、Web サーバーに対して複数の接続を開き、次々と HTTP 要求を送信することで大規模なユーザー グループをシミュレートする、Application Center Test 1.0 (ACT) が用意されています。詳細については、MSDN の Web サイトの ACT のドキュメントを参照してください。

ほとんどの ASP.NET パフォーマンス カウンタは、各アプリケーション用に公開されています。Windows パフォーマンス モニタ (Perfmon.exe) では、アプリケーションごとのカウンタは ASP.NET Applications パフォーマンス オブジェクトの下にあります。サーバー上に複数のアプリケーションがある場合は、監視する対象のカウンタを選択するときに、特定のアプリケーション インスタンスを選択します。また、パフォーマンス モニタには、1 台のサーバー上の全アプリケーションについてカウンタの値を集約する、特別な __Total__ アプリケーション インスタンスがあります。

ASP.NET は、特定アプリケーション インスタンスに関連付けられていないグローバルのカウンタも公開します。これらのカウンタは、ASP.NET パフォーマンス オブジェクトの下に配置されています。Windows パフォーマンス モニタにこれらのカウンタを表示する方法については、「方法 : ローカル コンピュータで使用できる ASP.NET パフォーマンス カウンタを表示する」を参照してください。ASP.NET システムおよび ASP.NET アプリケーションのパフォーマンス カウンタについては、「ASP.NET 用のパフォーマンス カウンタ」を参照してください。

ASP.NET にはトレース機能も用意されており、連続した複数のトレース出力ステートメント間の重要なタイミング情報の他に、サーバー コントロール階層に関する情報、使用されているビュー ステートの量、およびページ上のコントロールの表示サイズを参照できます。トレースの詳細については、「ASP.NET トレースの概要」を参照してください。

ASP.NET は共通言語ランタイムの制御下で実行されるため、共通言語ランタイムのプロファイル サービスを使用し、Web ページのエントリ ポイントから中間層オブジェクトを経由して最後まで、Web ページを完全にプロファイリングできます。プロファイラの詳細については、「ASP.NET アプリケーションおよび AJAX アプリケーションのデバッグ」を参照してください。

3xxk09t8.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

安定状態の実行を解析するときに、オブジェクトの最初の要求や、1 回限りの初期化の負荷は無視した方がよい場合があります。たとえば、ASP.NET ページを最初に要求するときにアプリケーションがプリコンパイルされていないと、Page クラスのインスタンスをコンパイルする負荷がかかります。一度アプリケーションがコンパイルされると、以降の要求ではパフォーマンスが向上します。

.NET Framework におけるパフォーマンスの監視の詳細については、「パフォーマンスしきい値の監視の概要」を参照してください。

参照

概念

ASP.NET Health Monitoring の概要

パフォーマンスの概要

ASP から ASP.NET に移行するときのパフォーマンスの問題

ASP.NET 用のパフォーマンス カウンタ

その他の技術情報

ASP.NET キャッシュ