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Internet Explorer 8 のタブのグループ化

更新日: 2008 年 9 月 30 日


本記事は、Internet Explorer 開発チーム ブログ (英語) の翻訳記事です。本記事に含まれる情報は、Internet Explorer 開発チームブログ (英語) が作成された時点の内容であり、製品の仕様や動作内容を保証するものではありません。本記事に含まれる情報の利用については、 使用条件をご参照ください。また、本記事掲載時点で、Internet Explorer 開発チーム ブログ (英語) の内容が変更されている場合があります。最新情報については、Internet Explorer 開発チームブログ (英語) をご参照ください。

翻訳元 : IE8 Tab Grouping (英語)



こんにちは、今回は Internet Explorer チームでタブを含むユーザー インターフェイスを担当しているプログラム マネージャーの私、Helen Drislane が新しいタブのグループ化機能 ( タブの色分け) について取り上げます。この機能の実装はとても楽しいものとなりましたので、この機能がどのような経緯で設計されたのかを簡単に説明し、それからこの機能でできることを示します。

デザインとアルゴリズムの進化

Internet Explorer 7 の公開後、Internet Explorer チームは多くのデータを、ユーザーの評判やMS Connect での Internet Explorer に関するフィードバック、他の Microsoft プロダクト チームから収集しました。そして上位を占めるユーザーからの要望、例えば閉じたタブを再度開く機能、 自動クラッシュ回復機能 問題の発生したタブが他のタブを巻き込まないようにする機能 、タブを複製する新しい機能などの一覧を作成しました。この一覧には次のようなふたつの指摘もありました : 現在、別のタブから開かれたタブは常に最後尾に配置される。それが最初のタブに関連するタブであるとしたら、わざわざタブの列の最後を探さなければならないのは変だ。

このご意見に基づき、タブを閉じるアルゴリズムを組み直すことを決定し、タブを閉じた時、常にタブ セクションの右側に移動するのではなく、閉じられたタブに関連したタブに移動するよう、次のように動作を変更しました:

これに加え、別のチャンネルからのフィードバックを取り入れるため、ユーザービリティの調査を担当しているMicrosoft の研究者とともに、ユーザーがどのようにWeb ブラウズを開始するのか、何故、どのようにしてブラウズの作業を実行するのかという点について取り組みました。

操作性に関する調査の結果、幾つかの興味深い傾向を発見しました:

  • ユーザーは複数のタブをまとめて追加する。言い換えれば、ユーザーは何かを調べ、後で読むために検索結果の一部を開いておく。この傾向はオンライン ニュース サイトでも発生する;ユーザーは後で読むための記事をまとめて追加する。
  • ユーザーは複数のタスクを処理するために一つのウィンドウを利用する( 言い換えれば、仕事に関連する 4 つのタブ、後で読みたいニュース記事の3 つのタブ、母が訪ねてきた時に連れて行きたい、レストランに関する3 つのタブを開いておく)
  • 他のアプリケーションから切り替えた後、ユーザーは特定のタブを探すために多くの時間を費やすことが多い

上記の傾向から、関連するタブ ( 検索の結果や、同じ Web サイトから開いたニュース記事) は、近くにまとめられているだけではなく、グループ同士であることを示す視覚的な区別によって異なる作業内容のタブと簡単に識別できることが望ましいでしょう。そこで色分けを行うことになったのです。

タブをグループ化するアイデアの背景は、同じところから開かれたタブは一つのグループにまとめようというものです。下の図は二つの記事とそれを開く元となったMSNBC のページが緑色のタブで開かれていることとWindows Live Search でシアトルのレストランについて検索したページとそこから開いた二つの検索結果が青色に表示されていることを示しています。

この視覚的な表示によって、それぞれ別の作業内容に関連するタブのグループを速やかに識別できます。そのため、別のアプリケーションを使った後にInternet Explorer に切り替えて戻ってきても、青いタブが素敵なレストランを探すことに関連する情報であることを速やかに認識できます。

この機能を設計する際の別の重要な視点はグループの視覚的な識別方法を決定することです。よくある質問として 「色覚異常のあるユーザーはどのようにタブ グループを利用するのか?」があります。私たちの設計はこのようなユーザーに対する配慮も含めています。下の図のように、多くの色覚異常のあるユーザーが異なるグループを区別できるのに十分な色の差異があります:

さらにスクリーン リーダーを実行しているユーザーのため、それぞれのタブのタイトルの後に、タブ グループの名前を含めるようにしました( 例えば、Tab Group1 や Tab Group 2) 。下の図は二つのタブグループと四番目のタブのTooltip に含まれたタブ グループの情報を示しています。

これまでの説明で、タブグループの設計について多少はご理解いただけたと思いますので、これからどのようにしてタブグループが作成され、これによってどのようなことができるのかを説明します。

タブ グループの作成方法

例えば、新聞社の Web サイトを見ているときに、何個かの記事を読むためのタブを追加する場合、いくつかの方法を使ってそれらの記事( 記事へのリンク) を新しいタブで開き、グループにすることができます。

  • リンクを右クリックし、[ 新しいタブで開く] を選択する
  • Ctrl キーを押しながら、リンクをクリックする
  • リンクを中クリックする ( 中クリックはスクロール ホイールを押すか、中ボタンやスクロール ホイールがない場合は右クリックと左クリックを同時に行うだけです)

加えて、特定のタブを右クリックし、[ 新しいタブを開く] を選択すると、新しいタブが開かれ、元のタブとグループ化されます。

Internet Explorer 8 では上記のどのような操作を行っても、元のタブとそこから開かれたすべてのタブはグループ化されます。

タブのグループ化によってできること

もし誤ってグループの中のタブを閉じてしまった場合、新たにメニューに追加された[ 閉じたタブを再度開く] の選択肢を利用すると、閉じてしまったタブを復元するだけではなく、このタブを適切なグループに復元することもできます。

ある作業が完了した場合には、タブのコンテキスト メニューから [ このタブ グループを閉じる] を一度クリックするだけで、関連するすべてのタブ グループを閉じることが可能になります。

もしあるタブをこのグループの他のタブと関連付けたくない場合、簡単に[ このタブをグループ解除] することができます。

これらすべての選択肢は、タブを右クリックすると表示されるコンテキスト メニューから利用可能です:

右クリックによるコンテキストメニューに加えて、タブをドラッグ アンド ドロップすることができます。タブ グループ機能の主な魅力は、この機能がバックグラウンドでシームレスに動作すること (強化されたタブ機能を利用するためにユーザー側で何もすることはありません) ではありますが、より細かく整理することが好きな人もいるでしょう。整理好きな人のための機能ですが、タブを既存のグループの中にドラッグすると、そのグループに入れることができます。さらに、同じグループではない二つのタブの間にドラッグすることで、そのタブをグループから除外することもできます。

よくある質問

別のページに移動したのに、タブがグループ化されたままなのは何故でしょう?

ページを移動する際に特定のタブを利用した場合、このアルゴリズムでは新しいページは現在のグループに何らかの関連性があると見なされます。もし新しいナビゲーションをグループの一部としたくない場合は、グループを解除するか、ナビゲーションのために新しいタブを開くことができます。

タブを複製した場合、ふたつとも同じグループにならないのは何故でしょう?

タブを複製する新機能 ( タブを右クリックした際のコンテキスト メニューにあります) は、完全に異なる経路を持った同じタブを得ることを可能にします。これらのタブは同一のものですが、ユーザーがこれらに異なるふたつの方向性を持たせようとしていると考えられるからです。

スタート ページに設定されているページはどうしてグループ化されないのですか?

タブの複製と同じような理由によるものです。スタート ページには通常、メール クライアントやオンライン ニュースペーパーなどが定義されています。これらは通常関連性を持ちません(Web ブラウザーの起動時にそれらをすべて開く場合は例外ですが) 。

タブ グループ機能はどのようにして無効化するのでしょう?

コマンド バーの [ ツール] ボタンから [ インターネット オプション] を選択します。[ タブ] の項目にある [ 設定] ボタンをクリックします。[ タブ グループを有効にする] のチェックを外します。

以上の内容で、この機能の進化の背景について少しお伝えしただけではなく、タブ グループ機能で実行できることについても説明できたのではないかと思います。

Internet Explorer 8 Beta 2 をお試しいただきありがとうございます、ご意見ご感想をお待ちしております。

Helen Drislane
Program Manager

 

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