Internet Explorer 8 Beta 1 for Developers ホワイトペーパー

更新日 : 2008 年 7 月 14 日

Internet Explorer 8 Beta 1 for Developers の新機能を詳説した英語版ドキュメントを翻訳し公開しています。本ドキュメントの内容は、ベータ版製品をもとに作成されており、製品完了版までに内容が変更になる場合がありますので、予めご了承ください。


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はじめに

Internet Explorer 8 Beta 1 の動作変更点関連情報

  • ユーザー エージェント文字列とバージョン ベクタ
  • Non-Admin ActiveX コントロール
  • Loosely-Coupled Internet Explorer
  • アドオン管理
  • Zoom v2
  • 自動クラッシュ回復
  • サイト別ActiveX
  • W3C のARIA サポート

Internet Explorer 8 Beta 1 の追加機能・向上点関連情報

  • Activities
  • 印刷機能の向上
  • セレクタ API
  • 改良された保護モードAPI サポート
  • 開発者ツール
  • WebSlices
  • DOM Core 機能の向上
  • データURI サポート
  • 循環メモリリークの緩和
  • 優れたAJAX 開発
  • バージョン管理とIE のモード
  • 名前空間サポートの向上
  • バージョン管理とクロスドキュメントインタラクション
  • プラットフォームパフォーマンスの向上

Internet Explorer 8 Beta 開発者向け技術概要

  • Internet Explorer 8 Beta 1 for Developers: 技術概要
  • Internet Explorer 8 Beta 1 for Developers: ビジネス向けFAQ
   

はじめに

この資料は、開発者向け Windows® Internet Explorer® 8 の概要を説明するものです。この広く普及した Web ブラウザの最新版は、セキュリティやプライバシーの保護、使いやすさ、プラットフォームの改善といった面で大きく進展しており、Web 開発者、アプリケーション開発者の双方にとって恩恵があります。この資料を読めば、新バージョンにどのような魅力的な機能が搭載されているかを知っていただけるでしょう。

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Internet Explorer 8 Beta 1 の動作変更点関連情報

ユーザー エージェント文字列とバージョン ベクタ

ユーザー エージェント文字列とは、ブラウザの ID で、HTTP トラフィックを通して Web サイトに報告されます。バージョン ベクタとは、Internet Explorer のバージョン番号を取得するための機構で、条件付きコメントを評価する際に使用します。ブラウザを検出するためのこのベスト プラクティスを知っておけば、Internet Explorer 8 クライアントで表示したとき、制作したサイトを引き続き、意図したとおりに動作させることができます。

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アドオン管理

Internet Explorer 8 ではアドオン管理操作が一新されて、ブラウザ上のツールバーやコントロールを容易に見つけ、調べ、使用できるようになりました。このドキュメントでは、アドオンに添える説明文の書き方について説明します。アドオンの機能や開発者、これをシステムで有効にすることにより得られる恩恵を、Internet Explorer のユーザーがより理解しやすくするのが目的です。

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サイト別 ActiveX

Internet Explorer 8 Beta 1 for Developers では、ActiveX コントロールを実行できる場所およびコンテキストに対するより高度な制御が可能です。Internet Explorer のこのバージョンでは、Web オブジェクトとして埋め込まれた ActiveX コントロールはアドオンとしてユーザーに表示されます。[Manage Add-ons (アドオン管理)] ダイアログ、レジストリまたは ATL SiteLock により、これらのアドオンの使用を特定の Web サイト上のみに制限することができます。

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Non-Admin ActiveX コントロール

Internet Explorer 8 Beta 1 for Developers では、既存および将来の Microsoft® ActiveX コントロールのほとんどでコントロールインストール プロセスに管理者が関与する必要がなくなりました。これにより、前のバージョンに関して顧客から報告された、コントロール管理が最適でない場合の問題に対処できます。

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Zoom v2

ページ ズーム機能を使用すると、Web ページの表示を読みやすいように拡大/縮小できます。この機能は、特に非常に小さなディスプレイや大きなディスプレイで役に立ち、設計時のページ レイアウトを維持したままコンテンツを拡大/縮小できます。ズーム機能が初めて組み込まれたのは Internet Explorer 7 でした。これをさらに使いやすくするため、今回のバージョン アップでは、安定した高画質でのズーム操作の実現に注力しました。

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W3C の ARIA サポート

W3C では、動的 Web コンテンツやカスタム UI コントロールを利用しやすくするための構文として、ARIA (Accessible Rich Internet Application) を規定しています。Internet Explorer 8 Beta 1 for Developers では、ARIA のロール、状態、プロパティ情報を使って、支援技術との通信を行います。ユーザー補助用に別の簡易版 Web ページを作成する代わりに、ARIA を使って、リッチ Web アプリケーションに、ロール、状態、プロパティをマークアップすることができます。

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Loosely-Coupled Internet Explorer

Loosely-coupled Internet Explorer (LCIE) は、コンポーネントを分割し、互いの依存関係を緩やかにすることで、ブラウザの性能を向上させるアーキテクチャです。最も顕著なのは、Internet Explorer フレームとそのタブが、別個のプロセスに分離されている点です。Windows Internet Explorer 8 Beta 1 for Developers では、この分離によってパフォーマンスとスケーラビリティが向上し、クラッシュや停止などの障害から復旧する方法が数多く用意されています。

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自動クラッシュ回復

自動クラッシュ回復 (ACR、Automatic Crash Recovery) は、Internet Explorer 8 for Developers の機能で、ブラウザがクラッシュしたり切断された場合でも、それまでの作業結果を保持することができます。ACR 機能は、LCIE (Loosely-Coupled Internet Explorer) 機能を活用して、タブの状態を復旧するなど新しいクラッシュ回復機能を提供することで、ユーザーの閲覧セッションの中断を最小限に抑えることができます。

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Internet Explorer 8 Beta 1 の追加機能・向上点関連情報

Activities

Activities とは、任意の Web ページからサービスにすばやくアクセスするためのコンテキスト メニュー オプションです。ユーザーは通常であれば、ある Web ページから別の Web ページにコピー アンド ペーストしなくてはならないような操作を Internet Explorer 8 の Activities では、この一般的な動作を従来以上に簡単に行えます。

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WebSlices

WebSlices は Web サイトとユーザーをつなぐための、Internet Explorer 8 for Developers における新機能で、ユーザーが Web ページ内のコンテンツを直接購読することを可能にします。WebSlices の機能はフィードと同様で、クライアントは購読して更新および変更通知を取得できます。

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バージョン管理と IE のモード

Internet Explorer の各リリースの際に話題になる基本的な問題は、新しい特性や機能と、既存の Web サイトの互換性とのバランスをとることです。バージョン管理と Internet Explorer のレンダリング モードは、Internet Explorer 8 が今日の Web コンテンツとの互換性を維持するとともに、新機能を導入して標準への準拠を強化するためのメカニズムを提供することによってこの問題を解決します。

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印刷機能の向上

Internet Explorer 8 Beta 1 for Developers では、いくつかの点で印刷機能が拡張されています。この拡張が CSS 2.1 の推奨ページ編集機能を完全に実装する基礎となっており、印刷メディアではさらに多くの制御と機能を作成者に提供しています。

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DOM Core 機能の向上

Internet Explorer 6 が長期にわたり使用されている間に、Web 開発者らによって Internet Explorer の DOM に多数のバグと不整合が存在することが明らかになりました。現在、Internet Explorer 8 バージョン計画において既定でこれらのバグおよび不整合が修正されました。この動作を無効にしたい場合は、IE7 互換モードを有効にすることもできます。

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名前空間サポートの向上

Web 開発者は Windows Internet Explorer 8 Beta 1 for Developers を使用して、SVG、XUL、MathML などの名前空間の機能をサポートした、標準準拠の HTML ベースの Web ページを制作することができます。この際、クライアントはこれらの名前空間用の適切なハンドラをバイナリ ビヘイビアによってインストールしていることが必要です。

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セレクタ API

セレクタとは、Web ページ内のタグ (要素) を検索し、選択するためのクエリ言語のことです。セレクタは、プロパティ適用先の要素のグループを選択する場合に CSS で一般的に使用されています。Internet Explorer 7 には、CSS とは独立してセレクタを実行する方法はありません。Internet Explorer 8 Beta 1 for Developers の Selectors API を使用することによって、Web 開発者が CSS セレクタの要素を迅速に参照する機能と柔軟性が得られます。

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データ URI サポート

Web 開発者は、データ URI を使用して、CSS ファイルやイメージなどの小さな外部リソースを、Web ページの URL に直接、埋め込むことができます。データ URI の主なユース ケースは、URL 内のバイナリ ファイルのカプセル化です。Internet Explorer 8 Beta 1 for Developers のデータ URI の実装は、セキュリティと機能のバランスを図っています。

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バージョン管理とクロスドキュメント インタラクション

Windows Internet Explorer 8 Beta 1 for Developers には、既定で IE 8 標準モードが導入されています。これにより、Web デザイナは、Internet Explorer 8 Beta 1 for Developers で利用できる最新のレンダリング機能を使用できます。レイアウトの変更に加えて、IE8 標準モードも、記述された API (DOM) の動作に影響を及ぼします。

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改良された保護モード API サポート

Internet Explorer 8 Beta 1 for Developers により、開発者は保護モードの Internet Explorer プロセスをプログラムから開始、操作、保守するのが容易になります。Internet Explorer 7 のユーザー アカウント制御 (UAC) 統合から構築した IWebBrowser2 インターフェイスは、ユーザー特権レベルに正しく適合する新しいプロセス作成メソッドを提供します。開発者は、保護モードの Internet Explorer プロセスを生成、制御できるようになったので、込み入った回避策を講じなくても、既存のコードに変更を加えるという低コストだけで済むようになりました。

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循環メモリ リークの緩和

Internet Explorer 8 Beta 1 for Developersでは、メモリ管理機能が向上しました。この機能向上により、JScript オブジェクトと DOM オブジェクトとの間の循環参照によって発生していたメモリ リークが緩和されます。

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プラットフォーム パフォーマンスの向上

Internet Explorer 8 Beta 1 for Developers では、Web サイトのパフォーマンスを向上させる複数の変更が行われました。これらの変更は、HTML パーサー、CSS ルールの処理、マークアップツリーの操作、JScript パーサー、ガベージ コレクタ、ランタイムなどのさまざまな Internet Explorer サブシステムに影響を及ぼします。

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開発者ツール

Internet Explorer 8 Beta 1 for Developers には、Web 開発者が Internet Explorer で直接サイトを効率的にデバッグするために必要なツールが用意されています。開発者は、Internet Explorer 8 で サイトの HTML、CSS、および JScript を即座にデバッグでき、Internet Explorer と個別の開発環境を切り替える必要はありません。また、Explorer 8 Developer Tools は、予想どおりにサイトがレンダリングや動作しない理由を特定する場合に役立ちます。Internet Explorer 8 Developer Tools では、あらゆるサイトを単純に編集できるため、実験的で反復的な開発が容易になります。

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優れた AJAX 開発

Internet Explorer 8 Beta 1 for Developers は、ブラウザ、Web ページ、およびサーバーの対話を補う AJAX 開発用に簡易化された強力なプログラミング モデルが用意されています。結果的に、非常に優れたエンドユーザー エクスペリエンス、機能性やパフォーマンスの向上を実現する Web ページの構築がさらに簡単になります。

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Internet Explorer 8 Beta 1 開発者向け技術概要

Internet Explorer 8 Beta 1 for Developers: 技術概要

この資料は、Internet Explorer 8 Beta1 の追加機能や変更点の概要をまとめて資料です。Internet Explorer 8 Beta1 は、Web アプリケーションの利用性を高める新機能や、次世代規格への対応、パフォーマンスの向上が行われる他、Web 標準に準拠したページ描画を行います。この資料を確認することで、新機能の他に仕様変更によって必要となる互換性維持情報を確認することができます。

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Internet Explorer 8 Beta 1 for Developers: ビジネス向け FAQ

この FAQ は、Windows Internet Explorer 8 Beta 1 for Developers に関する一般的なエンタープライズ ユーザーの質問に回答しています。Windows Internet Explorer 8 Beta 1 for Developers の評価と並んで、このドキュメントは本リリースに関連する一般的な質問に答える参考となります。

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