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テストで使用する物理環境の作成

Microsoft テスト マネージャー を使用して自動テストを実行する場合、テスト計画からテストを実行するロール セットが含まれる物理環境または仮想環境を使用する必要があります。 仮想環境を使用するには、 がインストールされている必要があります。 仮想環境の詳細については、「方法: 仮想マシンまたはテンプレートから環境を作成する」を参照してください。

物理環境は、Microsoft テスト マネージャー を使用して作成できます。 物理環境では、物理コンピューターまたは仮想マシンを使用できます。 物理環境を作成するには、使用できるコンピューターに 1 つまたは複数のテスト コントローラーをインストールし、各テスト コントローラーと Team Foundation Server を関連付ける必要があります。 その後、コンピューターにテスト エージェントをインストールし、それらをテスト コントローラーに登録できます。 環境で使用できる各コンピューターは、マシンと呼ばれます。

環境を作成するときは、その環境で使用するテスト コントローラーと、テスト時にアプリケーションで使用するロール セットを選択します。 ロールは、その環境でのマシンの用途を指定します。 たとえば、Web サーバーまたはデスクトップ クライアントというロールを選択できます。 その後、各ロールのプロパティに基づいて、環境でロールに使用するマシンを選択できます。

物理環境を作成し、テストの実行時にその環境のエージェントを管理するには、次の手順を実行します。

  • 物理環境の作成

  • 環境でのテスト エージェントの管理

手順

物理環境の作成

物理環境を作成するには

  1. Microsoft テスト マネージャー を開きます。

    注意

    Microsoft テスト マネージャーのウィンドウを表示するには、[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をクリックします。 [Microsoft Visual Studio 2010] をポイントし、[Microsoft Test Manager 2010] をクリックします。

  2. センター グループ スイッチャーのドロップダウン矢印をクリックし、[ラボ センター] をクリックします。 [ラボ] をクリックします。

    [環境] ビューが表示されます。

  3. [新規作成] の横にあるドロップダウン矢印をクリックし、[新しい物理環境] をクリックします。

    [名前と場所] ページが選択された状態で、[新しい物理環境] ビューが表示されます。

  4. [名前] に環境の名前を入力します。

  5. (省略可能) 他のチーム メンバーに環境の目的がわかるように、[説明] ボックスに環境の説明を入力します。

  6. [場所の選択] のドロップダウン矢印をクリックし、環境の作成に使用するテスト コントローラーを選択します。

    メモ   使用できるテスト コントローラーがない場合、テスト コントローラーをインストールして、チーム プロジェクトに登録する必要があります。 詳細については、「Visual Studio Agents、テスト コントローラー、およびビルド コントローラーのインストールと構成」および「テスト コントローラーおよびテスト エージェントの管理」を参照してください。

  7. (省略可能) 用途をわかりやすくするタグで環境をマークするには、二重シェブロンをクリックして新しいタグを追加します。 [新しいタグ] をクリックし、タグの名前と値を追加します。

  8. [次へ] をクリックします。

    [コンピューター] ページが選択された状態で、[新しい物理環境] ビューが表示されます。 このページでは、環境に必要なマシンを追加し、そのマシンを使用できるロールを選択します。 マシンとは、テスト エージェント ソフトウェアがインストールされたコンピューターまたは仮想マシンのことです。

    注意

    使用できるマシンがない場合、この環境で使用する別のテスト コントローラーを選択するか、Team Test Agent 構成ツールを使用してテスト エージェントを選択したテスト コントローラーに追加します。 テスト エージェント マシンからこのツールを実行するには、[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をクリックします。 [Microsoft Visual Studio 2010] をポイントし、[Microsoft Visual Studio Test Agent 2010 構成ツール] をクリックします。

  9. マシンを環境に追加するには、使用可能なマシンの一覧でマシンを選択し、[環境に追加] をクリックします。

    選択したマシンが、環境のマシンの一覧に表示されます。

  10. このマシンのロールを選択するには、[ロールの選択/入力] をクリックします。 ドロップダウン矢印をクリックして既存のロールからロールを選択するか、定義するロールを入力します。

  11. 手順 9 と 10 を繰り返して、環境に必要なマシンをすべて追加します。

    注意

    特定のロールで多数のマシンを使用できるようにする場合、同じロールに複数のマシンを追加できます。

  12. [次へ] をクリックします。

    [新しい物理環境] ビューに [コンピューターのプロパティ] ページが表示されます。

  13. (省略可能) マシンの特定の種類をわかりやすくするマシン タグを追加するには、[新しいタグ] をクリックしてタグの名前と値を追加します。

  14. [次へ] をクリックします。

    [新しい物理環境] ビューに [概要] ページが表示されます。 ここには、この環境に追加されたテスト コントローラー、ロール、およびマシンが表示されます。

  15. [完了] をクリックします。

    環境が作成され、環境の一覧に表示されます。

環境を使用したテスト実行時のエージェントの管理

アプリケーションのロールをテスト設定に追加すると、このロール セットに一致する環境が表示されます。

テスト設定を使用してこの環境でテストを実行すると、実行用に選択されたテスト コントローラーによって、必要なエージェントを使用できるかどうかが判断されます。 エージェントを使用できるかどうかの判断が必要になる状況は、次のとおりです。

  • テストの実行が必要なロールに対して、使用できるエージェントがない場合: テストを実行できません。 次のいずれかの処理を行って、再度、テストを実行します。

    • テストを実行するこのロールに対するエージェントが、使用できるようになるまで待ちます。

    • このロールに対して使用できるオフラインのエージェントがある場合は、エージェントを再起動して使用できるようにします。

    • テストの実行に使用している環境では、テストを実行するロールに別のエージェントを追加できます。 新しいエージェントのインストールが必要になることがあります。この場合は、新しくインストールしたエージェントをテスト コントローラーに追加し、テストを実行するロールにこのエージェントを追加します。

  • 診断データ アダプターを実行する 1 つまたは複数のロールに対して、使用できるエージェントがない場合: 診断データ アダプターの詳細については、「コンピューターの設定およびテストの設定を使用した診断情報の収集」を参照してください。 テストは実行できますが、診断データ アダプターは実行できません。 診断データ アダプターなしでテストを実行するか、次のいずれかの処理を行って、再度、テストを実行します。

    • これらのロールに対するエージェントが、使用できるようになるまで待ちます。

    • このロールに対して使用できるオフラインのエージェントがある場合は、[環境] マネージャーを使用して、エージェントの状態をオンラインに変更してください。 さらに、エージェントがコントローラーから切断されている場合は、エージェントの再起動が必要になることがあります。

    • [ラボ センター][環境] マネージャーから、このテストの実行に使用している環境がビジーでないことをチェックします。 ビジーの場合は、準備完了状態で使用できるようになるまで待つ必要があります。

    • テストの実行に使用している環境では、ロールに別のエージェントを追加できます。 新しいエージェントのインストールが必要になることがあります。この場合は、新しくインストールしたエージェントをテスト コントローラーに追加し、ロールにこのエージェントを追加します。

参照

概念

テスト コンピューターでのテストの実行またはデータの収集の設定

その他の技術情報

テスト コントローラーおよびテスト エージェントの管理