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仮想環境の作成

Visual Studio Lab Management では、仮想マシンのセットを仮想環境として管理できます。 各環境は、仮想マシンのコレクションで構成されています。 環境内の各仮想マシンは、アプリケーションに必要なロールに割り当てられます。 仮想環境を使用すると、これらの仮想マシンを単一のエンティティとして管理できます。 これによって、アプリケーションの開発、テスト、および実行に使用する環境を準備するためのプロセスが簡略化されます。 たとえば、Lab Management を使用して、環境内のすべての仮想マシンを同時に起動してアプリケーションを実行したり、アプリケーションをテストしたりすることができます。 また、環境全体のスナップショットを作成することで、特定の時点におけるこの環境内のすべての仮想マシンの正確な状態を再作成できます。

注意

Lab Management でテスト用の仮想マシンを使用するには、仮想マシンにテスト エージェントがインストールされている必要があります。 仮想マシンでテスト エージェントを実行するには、次のいずれかのオペレーティング システムが必要です。

  • Windows Server 2008 のリリース 2 以降のバージョン

  • Windows Server 2008 SP2 以降

  • Windows Server 2003 SP2 以降のバージョン

  • Windows 7 の最初のリリース以降のバージョン

  • Windows Vista SP2 以降のバージョン

  • Windows XP Professional SP3 以降のバージョン

テスト エージェントのシステム要件の詳細については、「テスト コントローラーおよびテスト エージェントの要件」を参照してください。

ここでは、仮想環境を作成および運用するための手順について説明します。 このセクションのトピックでは、Lab Management および仮想環境について理解している必要があります。 詳細については、「アプリケーションのライフサイクルでの仮想ラボの使用」および「仮想環境の概念およびガイドライン」を参照してください。

タスク

Lab Management でテストおよび開発用に仮想環境を作成するための主要なタスクは次のとおりです。

方法: 仮想マシンまたはテンプレートを SCVMM からインポートする

System Center Virtual Machine Manager を使用して、仮想マシンおよびテンプレートをチーム プロジェクト ライブラリにインポートする。

方法: 環境から仮想マシンまたはテンプレートを作成する

チーム プロジェクト ラボ内の配置済み環境から格納済み仮想マシンまたはテンプレートを作成する。

方法: 仮想マシンまたはテンプレートから環境を作成する

チーム プロジェクト ライブラリ内の格納済み仮想マシンおよびテンプレートから仮想環境を作成する。

方法: ネットワーク分離環境を作成して使用する

ネットワークの分離を使用する仮想環境を作成する場合の特別な考慮事項。

方法: 配置済み仮想マシンから環境を作成する

Lab Management の外部で作成および管理されているチーム プロジェクト ホスト グループ上の仮想マシンから仮想環境を作成する。

格納されている環境の作成

チーム プロジェクト ライブラリで格納済み仮想環境を作成する場合の特別な考慮事項。

方法: 仮想マシンまたはテンプレートのプロパティを設定する

仮想マシンおよびテンプレートの Lab Management プロパティを設定する。

仮想環境の運用および修正

環境ビューアーを使用して、チーム プロジェクト ラボ内の配置された環境に接続し、環境を運用する。

関連するシナリオ

アプリケーションのビルドおよび配置後にスケジュールされているテストの構成と実行

アプリケーションのビルドの品質を確認できます。 Team Foundation ビルドを使用して作成したビルド定義用の特定のラボ テンプレートを使用して、アプリケーションをビルドし、そのアプリケーションをアクティブな仮想環境に配置した後、そのビルドの自動テストを実行できます。 このプロセスにより、仮想環境に対する既知の状態を使用して、問題のない環境でテストが実行されることを確認できます。

詳細については、「方法: アプリケーションをビルドして配置した後にスケジュールされているテストを構成および実行する」を参照してください。

テストに使用する環境を含む再現可能なバグの作成

テスト ランナーで手動テストを実行している場合は、バグの発生時の仮想環境のスナップショットへのリンクを含むバグを作成できます。 開発者はバグを開き、リンクを使用してこの環境のスナップショットに接続し、その時点における環境の実際の状態を確認できます。 これにより、開発者はバグの再現にかかる時間を大幅に短縮できます。

詳細については、「方法: 仮想環境を使用して手動テストを実行し、再現可能なバグを作成する」を参照してください。

参照

処理手順

Lab Management の初めての構成

その他の技術情報

アプリケーションのライフサイクルでの仮想ラボの使用