アーキテクチャ ジャーナル

  - 第 17 号 : 分散コンピューティング -

更新日: 2009 年 6 月 19 日

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 序文 : 親愛なるすべてのアーキテクトに

の産業の初期には、コンピューターの相互運用は不可能ではないものの非常に複雑であったため、ビジネス上やむにやまれぬ事情がある場合を除いて、だれも実践しようとはしませんでした。当時、並列や分散プログラミングはコンピューター科学の特殊な分野でした。プログラミング モデルは明確な形をとっておらず、プログラマの観点からすると、クロスプラットフォームにおける通信、連携、フォールト トレランスの問題に集中していました。
 しかし、状況は変わるものです。もし、地理的な場所を問わず、不特定多数のユーザー集団をターゲットにしたいと考えているのであれば、インターネットからアクセス可能な Web サーバーでアプリケーションをホストしてください。もし、レガシー システムが十分に成熟しておらず、投資がまだ回収されていないので、移行せずにそれらのレガシー システムを使用したいと思っているのであれば、WS-* または REST 標準スタックの使用を検討してください。それぞれ長所と短所がありますが、既存のアプリケーションとの橋渡しには最適です。もし、接続の中断や高レイテンシが悩みの種となっているのであれば、アプリケーションの一部分をデスクトップに展開することを検討してください。
 ナノテクノロジの力によって、今や、あらゆる場所でパワフルな CPU をホストすることが可能になっています。広く普及したインターネットとシンプルな軽量プログラミング モデルを組み合わせて利用すれば、CPU を世界中につなげることもできます。孤立したシングル プロセッサ コンピューティングは縮小する一方です。組み込みシステム、ロボティクス、並列/分散コンピューティングは今や標準となりつつあり、ユーザー エクスペリエンスの境界を塗り替えようとしています。
 今号のジャーナルのトップを飾るのは、Marc Mercuri 氏の記事です。まず Mercuri 氏と共に、分散システム設計が直面する課題について概観しましょう。Joshy Joseph 氏と彼の同僚は、幾年にも及ぶ現場での経験から見出されたサービス設計、展開、使用、運用のアーキテクチャ パターンを紹介してくれます。Gianpaolo Carraro 氏と Eugenio Pace 氏は、サービスとしてのソフトウェア(SaaS)モデルの分散クラウド コンピューティングにおける具体的なトレードオフについて検証します。
 ここで一休みし、マイクロソフト ロボティクス グループの Henrik Frystyk Nielsen 氏および同グループのゼネラル マネージャーである Tandy Trower 氏との対談に耳を傾けましょう。
 次に、Arvindra Sehmi 氏が市場機会、課題、シナリオの観点から見て、分散型組み込みシステムと従来の分散システムはどのような相違点があるかについて解説します。David Chou 氏の記事では、サービス指向アーキテクチャ(SOA)の次期バージョンと目されるアーキテクチャ スタイル、イベント駆動型アーキテクチャ(EDA)を取り上げます。
 Abhijit Gadkari 氏は、キャッシング テクニックによる応答性の向上について考察し、Velocity プロジェクトに言及しています。Velocity プロジェクトは、拡張性と可用性に優れたハイパフォーマンス アプリケーションを開発するための分散インメモリ アプリケーション キャッシュ プラットフォームです。
 最後に、Christian Stromsdorfer 氏と Peter Koen 氏は、メモリベースの仮想オブジェクトの枠を超えて、現実世界の物理環境を扱うアーキテクチャ パラダイムを提案しています。
 今号のジャーナルも皆様に楽しんでいただけることを願っています。既にお気付きの方もいらっしゃると思いますが、今回ジャーナルの表紙デザインが新しくなっています。このデザイン変更は、アーキテクチャに関連するすべての情報を 1 つのブランドの下に結集させようという大きなイニシアチブの一環として実施されたものです。皆様のご意見、ご感想をお待ちしています。 editors@architecturejournal.net までお送りください。


Diego Dagum


 アーキテクチャ ジャーナル - 第 17 号 : 分散コンピューティング - の内容

分散システムの設計における留意事項

分散システムのモメンタムについて考察します。
残されている課題と留意すべき事項に焦点を当てます。

 

分散コンピューティングのアーキテクチャ パターン

幾年にも及ぶ現場での経験によって得られたサービスの
設計、展開、使用、運用のパターンを紹介します。

 

積極的で現実的なクラウドの利用法

Eugenio と Gianpaolo が、分散クラウド コンピューティングの
トレードオフについて深く分析します。

 

アーキテクチャ ジャーナル プロフィール: マイクロソフト ロボティクス グループ

パーソナル ロボティクス時代の幕開けをもたらす 2 人のキーパーソン、Henrik Frystyk Nielsen と Tandy Trower。両氏の経歴とコンピューティングの今後の展望について、お話を伺いました。

 

分散型組み込みシステムの活用

DES と従来の分散システムとの相違点、DES の市場機会、
課題、およびシナリオについて検討します。

 

高度な分散アーキテクチャにおけるイベントの使用

SOA により、技術レベルでの疎結合は実現されました。
この記事では、ビジネス プロセス レベルで疎結合を実現する方法を探ります。

 

分散環境におけるキャッシュ

キャッシング テクニックによる応答性の向上は、分散システムの副産物ともいえます。
ユーザー エクスペリエンスに直接影響を与えるこのテクニックについて考察します。

 

製造環境における分散アプリケーション

メモリベース オブジェクトの枠を超えて、現実世界のオブジェクトを対象とする
アーキテクチャ パラダイムを紹介します。

 

 

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