導入事例

Configuresoft Inc.

コラボレーションとプロセスのサポートによってデータベース開発の時間が半減

掲載日: 2007 年 2 月 5 日
日本語版最終更新日: 2007 年 5 月 29 日

Configuresoft は、システム管理テクノロジにおける革新的企業であり、マイクロソフト認定ゴールド パートナーです。今日の異種コンピューティング インフラストラクチャを効率的に管理しなければならない企業を支援するソリューションを提供しています。IT 性能の追跡および測定を可能にするため、同社は、主力ソリューションである Enterprise Configuration Manager の拡張機能として、ビジネス インテリジェンス用コンポーネントを開発しました。この開発の合理化を図り、Microsoft Visual Studio® 2005 Team Edition for Database Professionals、および Microsoft Visual Studio 2005 Team Foundation Server が導入されました。Visual Studio のコラボレーションを促進する構造的開発環境と合わせて、自動化テスト ツール、およびバージョン管理機能を使用することにより、データベース開発者は、コミュニケーションを強化し、開発時間を半減させ、開発目標および予算目 標のすべてを簡単に達成することができました。

背景

Configuresoft は、コロラドを拠点とする、システム管理テクノロジに特化した企業です。動きが激しく複雑な IT 環境を、中規模または大規模な組織の中で効率的に管理しなければならない IT 担当者を支援するソフトウェアを作成しています。世界的大企業 25 社の内 12 社が、同社の主力製品である Enterprise Configuration Manager を使用して、クリティカルな IT システムの適切な構成を維持しています。同社は、マイクロソフト認定ゴールド パートナーであり、ソフトウェア エンジニアリングに関するコンピテンシーを取得しています。

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quote 当社では、通常、開発期間を 1 年単位で考えていました。Team Edition for Database Professionals を使用し、MSF ライフサイクルの原則を適用するようになって、基本的にその期間は半分になりました。 quote
  Configuresoft 製品戦略アーキテクト Ted Malone 氏  
 
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Enterprise Configuration Manager は、信頼性およびコスト効率の高いインフラストラクチャを提供すると同時に、セキュリティの確保、法令遵守、および運用標準への準拠を確実にすることを可 能にします。Enterprise Configuration Manager では、本来の機能に加えて、複数のアドオンが使用できます。同社は、2006 年初めに Enterprise Configuration Manager の拡張機能として、堅牢なビジネス インテリジェンス (BI) である Configuration Intelligence Analytics の作成に着手しました。

「組織は、IT のビジネス価値や性能の定量化に苦労することが多い。新しいソリューション Configuration Intelligence Analytics によって、採用技術やプロセス改善活動の効果が、IT の健全性を示すバランスのとれたスコアカードを用いて戦略的観点から測定可能になる。可視性が増し、分析によって、 IT 構想が戦略的目標とずれていないことも確認できる。」と同社の製品出荷マネージャ Jason Cowie 氏は述べています。

し かし、この開発を開始する前に、開発プロセスを最適化し、データベース コードのテストや保守にかかる時間と労力を削減する必要がありました。たとえば、Enterprise Configuration Manager は、1,000 以上のテーブル、900 のストアド プロシージャ、および 1,400 のビューを抱えており、更新も、アドオンの作成も複雑になっていました。さらに、チームのメンバには、プロジェクトにおけるテストや他のプロセスの進捗が ほとんどわかりませんでした。製品戦略アーキテクトである Ted Malone 氏は次のように説明しています。「データベース コードの単体テストが完了しているかはわからなかった。自分の加えた変更が、他の部分に影響を与えるかもわからなかった。」

大規模なビジネス インテリジェンス拡張機能の成功は、コミュニケーションとコラボレーションの改善にかかっていました。データベース開発プロジェクトの要素すべてを一体化し、技術、プロセス、および担当者を結合できる統合的ツールが求められていました。

ソリューション

デー タベース開発プロセスの透明性を図り、同社は Microsoft Visual Studio® 2005 Team Edition for Database Professionals を活用しました。Team Edition for Database Professionals は、データベースの変更管理とソフトウェア品質の向上を目的としたものであり、データベース担当者には、Microsoft Visual Studio Team System とライフサイクル全体にわたる開発というメリットをもたらします。また今回は、エンタープライズ レベルのコラボレーション サーバー Microsoft Visual Studio 2005 Team Foundation Server も使用しました。

Team Edition for Database Professionals の開発およびテスト用ツールによって、迅速な変更管理、およびソース管理の自動化が可能になります。Malone 氏は「Team Edition for Database Professionals を使用することで、プログラマが互いに連携し、変更をコード全体にスムーズに伝搬できるようになった。」と述べています。

豊富な機能の提供
Team Edition for Database Professionals は、特にデータベース プログラマ、およびデータベース管理者を対象としたものであり、高度な機能を統合環境に追加します。

状況
開発者数 10
実施期間 6 か月
開発ツール
  • Microsoft Visual Studio 2005 Team Edition for Database Professionals
  • Microsoft Visual Studio 2005 Team Foundation Server

Malone 氏は次のように説明しています。「Team Edition for Database Professionals の一連の堅牢な機能があれば、今回の BI ソリューションの開発だけでなく、今後のプロジェクトでもアジャイル開発手法を取り入れることが可能だ。」

Configuresoft では、Team Edition for Database Professionals により次のようなメリットがありました。

  • 名前変更リファクタリング。データベース プログラマは、データベース内のいずれのオブジェクトでも簡単に名前変更することができ、そのオブジェクトへの参照はすべて自動的に新しい名前に更新されます。
  • スキーマ比較。2 つのデータベース スキーマ、またはソース管理されているプロジェクトとデータベースとを簡単に比較することができます。スクリプトによる更新で、2 つのデータベースを同期化することもできます。
  • ソー ス管理の包括的サポート。Team Foundation Server と統合されている場合、すべての変更は、稼動サーバーから分離された各自の「オフライン」環境で行うことができます。いずれの変更も、だれがそれを行った かを含めて、すぐにわかるようにされています。
  • 単体テスト。データベース プログラマは、マネージ コードを使用したデータベース用単体テストをわずか数回のクリックで作成できます。

開発環境の制御
Team Edition for Database Professionals のデータベース スキーマ インポート機能は、稼動データベースからスキーマを取得し、そのスキーマを個別のファイルに出力してオフラインのメタデータ ストアを作成します。このオフラインの「サンドボックス」が、データベース プログラマにとって、開発および変更のテストを安全に行える場所となります。このような基本的な機能によって、チームのメンバは参照先データベースとの同 期を維持できます。

「すべての開発者は、承認済みのスキーマをサンドボックス内にビルドしている。そして、各 自のサンドボックス内のファイルでコードを直接操作し、つまり開発やテストを行い、そのコードをチェックインする。すべての変更は、稼動サーバーから分離 された各自の環境の中で行われる。」と Malone 氏は述べています。

テストの自動化
Team Edition for Database Professionals では、データベース プログラマは、データベース スキーマに対する完全な単体テストを自動的に作成できます。各テストは、単独で実行することも、他の Visual Studio Team System 製品と連携させて実行することもできます。これは、アプリケーション、およびデータベース層に対する包括的なテストを提供することにつながります。

「Team Edition for Database Professionals は、データベース開発ライフサイクルの中で、重要でありながら見過ごされやすいステップを自動化できる。実際にテストの過程では、データベース プログラマを自動的に適切な方向に導いている。テストは、クリックするだけで簡単に実行できるようになっている。」と Malone 氏は述べています。

メリット

Team Edition for Database Professionals の使用によって、Configuration Intelligence Analytics は、わずか 6 か月で作成され、2007 年初めのリリースという会社の目標を達成することができました。またTeam Edition for Database Professionals の導入以後、データベース プログラマは、開発作業および予算の目標をすべて達成してきました。

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quote Team Edition for Database Professionals を使用することで、プログラマが互いに連携し、変更をコード全体にスムーズに伝搬することができるようになりました。 quote
  Configuresoft 製品戦略アーキテクト Ted Malone 氏  
 
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開発時間の半減
Team Edition for Database Professionals は、データベース プログラマがスキーマをオフラインのサンドボックス内にファイルとして保存できるようにすることで、データベース開発における Microsoft Solutions Framework (MSF) for Agile Software Development の使用をサポートします。この原則、モデル、概念が目指すものは、プロジェクト ライフサイクルの短縮です。


「当 社では、通常、開発期間を 1 年単位で考えていた。Team Edition for Database Professionals を使用し、MSF ライフサイクルの原則を適用するようになって、基本的にその期間は半分になった。Configuration Intelligence Analytics は、わずか 6 か月で完成できた。これは、新規のソフトウェアとしては異例だった。」と Malone 氏は語っています。

2007 年中に、同社は、Team Foundation Server の使用を他の開発プロジェクトにも拡大する予定です。Malone 氏は次のように説明します。「以前の Perforce は単なるソースのリポジトリだった。Team Foundation Server は、ソースのリポジトリを備えた MSF プロセス ガイダンスとして活躍している。プロセス ガイダンスとツールの動きを密接に統合することで、各開発者は、1 週間に 4 時間の時間を節約できる。」

コミュニケーションとコラボレーションの強化
Team Edition for Database Professionals は、データベース プログラマのコラボレーションのために、いくつもの場所や機会を用意しています。たとえば、共有のチーム ポータル、統合された変更管理、共通データ リポジトリなどがあります。情報が得られ、個々の進捗が明らかになることで、より一体化された作業環境が作り出されます。

「コ ミュニケーションが大幅に改善された。Team Edition for Database Professionals によって、開発者間の隔たりがなくなり、共通の目的に向かって協力して作業するようになった。情報の透明性によって、暗闇に取り残される開発者はいなく なった。」と Malone 氏は述べています。

同社のチームは、Team Edition for Database Professionals と Team Foundation Server の合理的な通信も高く評価しています。Malone 氏は次のように説明します。「Team Foundation Server ではソース管理がほぼ透過的だ。開発者もTeam Edition for Database Professionals 内で作業項目を互いに操作することで、電子メールのやり取りが減り、時間の節約になると感じている。」

変化への効率的な対応
Team Edition for Database Professionals のリファクタリング プロセスは、整合性が維持され、適切に管理されています。このサポートにより、データベース開発者は、変更をデータベース スキーマ全体に自動的に反映させることができます。重要な変更は、作業項目の更新やイベントに基づく通知によってチーム全体に伝達できます。

Malone 氏は次のように述べています。「以前は、データ ウェアハウスの作成者がスキーマを作成し、公開し、全員がそれに対して開発を行っていた。必然的に、変更が必要な場合は、すべての開発者が各自のコードを その変更に対応させなければならなかった。Team Edition for Database Professionals でのリファクタリングは簡単な作業だ。これにより、Configuration Intelligence Analytics の開発時間は大幅に短縮された。進行を止めずに、変更を反映させ、テストするのは簡単だった。」

プロジェクト管理機能の強化
プ ロジェクト マネージャは、データベース プログラマを 1 人ずつ訪ねなくても、個々の進捗を把握できます。各プログラマの作業や進捗に関する情報が即時に得られるため、プロジェクト マネージャは、綿密なスケジュールやレポートをより正確に作成することができます。

Malone 氏は次のように述べています。「Team Edition for Database Professionals では、迅速で集中的なプロセスが推奨され、プロジェクトの進行状況の測定が簡単になる。プロジェクト マネージャは、すべての進捗を把握し、プロジェクト全体を追跡できる。これは、当社のプロジェクト マネージャを興奮させる機能であった。」

Microsoft Visual Studio 2005

Microsoft Visual Studio 2005 は、次世代の Windows® ベース ソリューション、および Web アプリケーションと Web サービスの設計、開発、およびテストにおいて世界的に最もよく使用されている開発環境です。Windows、Web、モバイル機器、および Microsoft Office に関する開発作業を改善することにより、Visual Studio 2005 は、組織がさまざまなソリューションをこれまで以上に効率的に作成できるように支援します。Visual Studio Team System は、開発ライフサイクルの全体にわたってコミュニケーションおよびコラボレーションを強化できるような新しいソフトウェア ツールで製品ラインを拡張しています。Visual Studio 2005 では、最新のサービス指向ソリューションをより効率的に作成することができます。

Visual Studio 2005 の詳細については、下記を参照してください。

msdn.microsoft.com/vstudio

詳細情報について

マイクロソフトの製品およびサービスについての詳細は、Microsoft Sales Information Center ((800) 426-9400) までお問い合わせください。カナダの場合は、Microsoft Canada Information Centre ((877) 568-2495) までお問い合わせください。聴力に障害のある方は、マイクロソフト文字電話サービス (TTY/TDD) ((800) 892-5234 (米国)、(905) 568-9641 (カナダ)) までお問い合わせください。米国およびカナダ以外の場合は、お近くのマイクロソフトまでお問い合わせください。詳しくは、下記のページを参照してくださ い。
https://www.microsoft.com/

Configuresoft の製品およびサービスについての詳細は、(888) 826-6344 までお問い合わせ頂くか、下記のページを参照してください。

http://www.configuresoft.com/


 

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Configuresoft

ソリューション概要

http://www.configuresoft.com/

顧客サイズ: 250 従業員

プロファイル

Configuresoft は、IT インフラストラクチャ管理ソリューションを提供する企業です。世界的大企業 25 社の内 12 社が同社の主力製品である Enterprise Configuration Manager を使用しています。

業務的背景

2006 年、同社は、データベース開発プロセスの最適化に役立つソリューションの調査を開始しました。データベース コードのテストや保守にかかる時間と労力の削減を求めていました。

ソリューション

同 社は、Microsoft® Visual Studio® 2005 Team Edition for Database Professionals を導入しました。これは、コラボレーションおよび自動化の促進によって、プロジェクトのより短期間での完了をサポートします。

メリット

  • 開発時間の半減
  • コミュニケーションとコラボレーションの強化
  • 変化への効率的な対応
  • プロジェクト管理機能の強化

 

ソフトウェアとサービス
Microsoft Visual Studio 2005
Microsoft Visual Studio Team System

業種
ソフトウェア エンジニアリング

国/地域
アメリカ合衆国