Project Server 2013 のアーキテクチャおよびプログラミング

このセクションの記事では、Project Professional 2013、Project Server 2013、Project Web App、および SharePoint Server 2013 を組み合わせたエンタープライズ プロジェクト管理 (EPM) ソリューションの全体的なアーキテクチャについて説明します。

Project Server 2013 は、.NET Framework 4 で構築され、真の多層アーキテクチャを提供する Project Server の 3 番目のメジャー リリースです。 クラウド アクセスの場合、Project Server 2013 では、Web アプリケーション、モバイル アプリケーション、Silverlight アプリケーションで使用できるレポート用のクライアント側オブジェクト モデル (CSOM) と OData サービスが実装されています。 社内設置型アプリケーションの場合、クライアントは CSOM または Project Server Interface (PSI) サービスを使用できます。

Project Server アーキテクチャの概要

このセクションのトピックでは、Project Professional 2013、Project Server 2013、Project Web App、および SharePoint Server 2013 を組み合わせたエンタープライズ プロジェクト管理 (EPM) ソリューションの全体的なアーキテクチャについて説明します。

Project Server へのプログラムによるアクセスには、Windows Communication Foundation (WCF) インターフェイスで CSOM または PSI サービスを使用する必要があります。 PSI の ASMX Web サービス インターフェイスは Project Server 2013 では非推奨ですが、引き続き機能します。 PSI はデータセットの使用による効率的なアクセスを可能にし、サーバー側イベントのハンドラーを作成できます。 CSOM 自身は PSI を使用して、Project Server のビジネス オブジェクト層にアクセスします。 Project Server 2013 では、4 つの Project Server データベースの代わりに、データ アクセス層に 1 つのデータベースが使用されます。

Project Server 2013 は、SharePoint Server 2013 と深く統合されています。 Project アプリケーション サービスは、ファーム内の他の SharePoint サイト コレクションに関連付けることができます。 Project Server はサイト コレクション内の SharePoint タスク リストを操作し、レポートを生成できるほか、Project Server がタスク リストをエンタープライズ プロジェクトとしてインポートおよび管理する場合に完全に制御することもできます。 Project Server では、Windows Workflow Foundation (WF4) のバージョン 4 も使用され、Demand Management ソリューションのワークフロー アクティビティが追加されます。

Project 2013 が開発者向けに提供する多くの新機能と、非推奨となる機能については、「Project 2013 の開発者向けの更新」を参照してください。

このセクションの内容

Project Server 2013 アーキテクチャ では、クライアントやサーバーなど、Project 2013 プラットフォームの主要な部分について説明します。
Project Server プログラミング機能では、Project Server 2013 のメイン機能の拡張、Project Web Appのカスタマイズ、および以前の Project Server バージョン用にビルドされたアプリケーションのアップグレードについて説明します。
What the PSI does and does not do」では、PSI を使用できるシナリオと PSI で実行できない操作について説明します。
What the CSOM does and does not do」では、CSOM を使用できるシナリオと CSOM で実行できない操作について説明します。

扱わない内容

アーキテクチャとプログラミング」セクションの記事では、Project デスクトップ クライアント (Project Standard 2013 および Project Professional 2013) の機能やProject Web Appについては説明していません。

Project Standard および Project Professional 内では、Visual Basic Editor で Visual Basic for Applications (VBA) ヘルプを使用できます。

関連項目