サンドボックス ソリューションをインストール、アンインストール、およびアップグレードする
最終更新日: 2011年4月14日
適用対象: SharePoint Foundation 2010
この記事の内容
サンドボックス ソリューションのインストール
サンドボックス ソリューションのアンインストール
セキュリティで保護されたソリューションのアップグレード
ここでは、サイト コレクション管理者がサンドボックス ソリューションをインストール、アンインストール、およびアップグレードする方法について説明します。
サンドボックス ソリューションのインストール
ファーム ソリューションと同じように、サンドボックス ソリューションも 2 つの手順でインストールします。サンドボックス ソリューションでは、この 2 つの手順は "アップロード" と "アクティブ化" と呼ばれます。
アップロード ステージ: アップロード ステージでは、サンドボックス ソリューションをサイト コレクションのソリューション ギャラリーにアップロードします。このステージは、ファーム ソリューションの追加に該当します。
アクティブ化ステージ: アクティブ化ステージは、ソリューションをソリューション ギャラリーにアップロードした後に行います。ソリューションは、アップロードしただけでは機能しません。ソリューションをアクティブ化して、ファイルの展開、イベント レシーバーの登録、およびソリューション検証を行うことによって、サイトで機能するようになります。このステージはファーム ソリューションの展開に該当します。サンドボックス ソリューションに、サイト コレクション レベルを範囲とするフィーチャーが含まれる場合、そのフィーチャーは、ソリューションがアクティブ化されると自動的にアクティブ化されます。
サンドボックス ソリューションは、サイト コレクション管理者がサイト コレクションのソリューション ギャラリーにインストールします。このギャラリーには、現在のリソースの使用状況、過去 2 週間の平均リソース使用量、および各サンドボックス ソリューションの状況も表示されています。リソースの使用状況およびサンドボックス ソリューションのシステムの監視の詳細については、「SharePoint 2010 のサンドボックス ソリューションのリソース使用率制限」を参照してください。
サイト コレクション管理者がサンドボックス ソリューションをインストールする手順を次に示します。
サンドボックス ソリューションをインストールするには
サイト コレクションのページで [サイトの操作] をクリックし、[サイトの設定] を選択します。
[サイトの設定] ページで、見出し [ギャラリー] にある [ソリューション] をクリックします。
Server リボンの [ソリューション] タブで、[ソリューションのアップロード] をクリックします。
[ソリューションのアップロード] ダイアログ ボックスで、[参照] をクリックし、サンドボックス ソリューション パッケージ (.wsp ファイル) に移動します。[開く] をクリックします。
ソリューション パッケージはサイト コレクションのソリューション ギャラリーにありますが、まだ展開されていません。
[ソリューションのアクティブ化] ダイアログ ボックスで、[アクティブ化] をクリックしてソリューションをアクティブ化します。
注意
サンドボックス ソリューション パッケージに、サイト コレクション レベルを対象とするフィーチャーが含まれる場合、そのフィーチャーは自動的にアクティブ化されます。Web サイト レベルを対象とするフィーチャーは、https://servername/site/subsite/_layouts/managefeatures.aspx の [サイト機能の管理] ページでアクティブ化する必要があります。オブジェクト モデルを通じてサンドボックス ソリューション パッケージを追加する場合は、サイト コレクションを対象とするフィーチャーと Web サイトを対象とするフィーチャーの両方を、https://servername/site/subsite/_layouts/managefeatures.aspx の [サイト機能の管理] ページでアクティブ化する必要があります。
注意
また、次の方法でサンドボックス ソリューションをインストールすることもできます。
-
ファーム管理者は、SharePoint 管理シェル (PowerShell) を使用してサンドボックス ソリューションをサイト コレクションにインストールできます。コマンドは、Add-SPUserSolution および Install-SPUserSolution です。
-
開発用コンピューターでは、Microsoft Visual Studio で [ビルド] メニューで [ソリューションの展開] を選択してすべてのインストール手順を実行できます。
サンドボックス ソリューションのアンインストール
サンドボックス ソリューションをアンインストールする手順も 2 つあります。
非アクティブ化ステージ: サイト コレクション管理者は、サイト コレクションのソリューション ギャラリーからサンドボックス ソリューションを非アクティブ化できます。非アクティブ化によりアクティブ化の展開アクションのほとんどが元に戻り、ソリューションの各種機能はオフになります (Web パーツがページに追加された後に Web パーツが含まれるソリューションが非アクティブ化されると、その Web パーツに通常時に表示される情報の代わりにエラーが表示されます。非アクティブ化によって Web パーツの .webpart ファイルの展開が解除されることはないので、Web パーツのすべてが非表示になることはありません)。
削除ステージ: 削除ステージでは、管理者がソリューション ギャラリーからサンドボックス ソリューションを削除できます。管理者がソリューションを削除するときには付加的な検証とチェックが行われ、意図しない削除の悪影響について管理者へ警告されます。サンドボックス ソリューションは、アクティブ化されている間は削除できません。削除したサンドボックス ソリューションはごみ箱へ移動され、ごみ箱から復元したり、完全に削除したりできます。
注意
また、次の方法でサンドボックス ソリューションをアンインストールすることもできます。
-
ファーム管理者は、SharePoint 管理シェル (PowerShell) を使用してサンドボックス ソリューションを非アクティブ化し、サイト コレクションからアンインストールできます。コマンドは、Uninstall-SPUserSolution および Remove-SPUserSolution です。
-
開発用コンピューターでは、Visual Studio で [ビルド] メニューで [ソリューションの取り消し] を選択してすべてのアンインストール手順を実行できます。
セキュリティで保護されたソリューションのアップグレード
サイト コレクションの管理者は、既存のサンドボックス ソリューションとソリューション ID が同じで、ハッシュ コードが異なる新しい サンドボックス ソリューション パッケージ (.wsp ファイル) をインストールすることで、サンドボックス ソリューションをアップグレードできます。
サンドボックス ソリューションにフィーチャーが含まれる場合、フィーチャー アップグレード アクションも処理されます。アップグレード時には、既存のソリューションのフィーチャー定義と新しいソリューションのフィーチャー定義が比較されます。既存のフィーチャー定義はサイトでアップグレードされます。すべての新しいフィーチャー定義はサイトでアクティブ化されます (アップグレード処理中に受信したサンドボックス ソリューションに対する要求は失敗します)。
注意
ファーム管理者は、SharePoint 管理シェル (PowerShell) を使用してサイト コレクションでサンドボックス ソリューションをアップグレードできます。コマンドは、Update-SPUserSolution です (Upgrade-SPUserSolution ではありません)。