Application.Evaluate メソッド (Excel)

Microsoft Excel で使用する名前をオブジェクトまたは値に変換します。

構文

Evaluate (Name)

expressionApplication オブジェクトを 表す変数。

パラメーター

名前 必須 / オプション データ型 説明
名前 必須 バリアント型 (Variant) Microsoft Excel の名前付け規則を使用した、対象オブジェクトの数式または名前。 名前の長さは 255 文字以下にする必要があります。

戻り値

バリアント型

解説

このメソッドでは、次のような種類の名前を使用できます。

  • 数式

  • A1 スタイルの参照。 A1 スタイル表記の 1 つのセルへの任意の参照を使用します。 ただし、このメソッドでは、参照は常に絶対参照として扱われます。

  • 範囲。 範囲、交差演算子、和集合演算子 (コロン、スペース、コンマ) を参照と共に使用します。

  • 定義された名前。 コード記述時の言語で定義された名前を指定します。

  • 外部参照。 演算子を ! 使用して、セルを参照したり、別のブックで定義されている名前 (例: Evaluate("[BOOK1.XLS]Sheet1!A1")) を参照します。

  • グラフ オブジェクト。 凡例、プロット領域、系列 1 などの任意のグラフ オブジェクト名を指定して、そのオブジェクトのプロパティとメソッドにアクセスできます。 たとえば、 Charts("Chart1").Evaluate("Legend").Font.Name 凡例で使用されるフォントの名前を返します。

  • フォーム コントロール番号。 ワークシートのフォーム コントロールを参照するには、数値と名前を指定できます。 たとえば、ワークシート上にあるラベル ([開発者] タブ - [挿入] - [フォーム コントロール] - [ラベル]) の場合は、Evaluate("1").Caption = "Hello"どちらもEvaluate("Label 1").Caption = "Hello"同じ操作を行います。

Evaluate メソッドの代わりに角かっこを使っても、同じ結果が得られます ([A1:C5] など)。 たとえば、次の 3 組のコードでは、組ごとにそれぞれ同じ動作を表します。

[a1].Value = 25 
Evaluate("A1").Value = 25 
 
trigVariable = [SIN(45)] 
trigVariable = Evaluate("SIN(45)") 
 
Set firstCellInSheet = Workbooks("BOOK1.XLS").Sheets(4).[A1] 
Set firstCellInSheet = _ 
    Workbooks("BOOK1.XLS").Sheets(4).Evaluate("A1")

角かっこを使用すると、コードの記述を短くすることができます。 Evaluate を使用する利点は、引数が文字列であるため、コードで文字列を構築するか、Visual Basic 変数を使用できます。

次の使用例は、シート 1 のセル A1 のフォントに、太字を設定します。

Worksheets("Sheet1").Activate 
boldCell = "A1" 
Application.Evaluate(boldCell).Font.Bold = True

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