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データ管理とセキュリティ

更新日: 2012 年 2 月 29 日

Windows Phone では様々な情報を OS もしくはアプリケーションの中で保持しています。そのため、アプリケーションでのデータ管理は重要な技術となります。Windows Phone ではローカル データベースのほか、様々なデータへアクセスするための機能を持っています。また、それらのデータを守るために様々な形でのセキュリティの機能が提供されています。

データ管理

Windows Phone のアプリケーションは、分離ストレージと呼ばれるアプリケーション固有の領域にファイルや設定情報を格納することができます。このため、アプリケーションが他のアプリケーションのファイルや設定情報を参照したり書き換えしたりすることはできないため、とてもセキュアになっています。データを利用するために、LINQ to SQL の技術を利用して、分離ストレージ内にローカル データベースを作成し、利用できるほか、XML 文書、コレクション、OData、ユーザー データを読み取ることができます。

サンドボックス

Windows phone の全てのアプリケーションは、それぞれの分離した権限の中で動作します。アプリケーションは自身の分離ストレージへはアクセスできますが、クラウド等を経由した場合を除き、アプリケーション間で通信することもキーボードのキャッシュを含め、互いのメモリやデータにアクセスすることもできません。

リモート アクセス

デバイス アクセス ポリシーは EAS (Exchange ActiveSync) パスワード ポリシーと関連付けることができます。EAS を使用することで、間違えたパスワードの入力により自動的にデバイスをワイプ (初期化) させたり、管理コンソールから強制的にリモート ワイプをすることもできます。一般ユーザーであれば、windowsphone.live.com から、紛失した Windows Phone の場所を地図上で確認、拾得者にメッセージを送付する、強制的にワイプするといったことも可能です。

マネージド コードによる開発

Windows Phone アプリは、C# や VB.NET などのマネージド コードによって開発することができます。.NET プラットフォームは開発者に対して管理された API セットを提供するものであり、OS へのネイティブなアクセスは行えません。このことは、開発者がバッファ オーバーフローやフォーマット ストリング バグ、メモリ管理エラーなどの予期しない脆弱性から解放されるだけでなく、意図的に破壊的な活動を行うアプリケーションを開発することを困難にします。

Marketplace によるアプリケーション配布の制御

Windows phone のアプリケーションは、Windows Phone Marketplace を経由してのみインストールすることができます。サイドローディングやブラウザーからのインストールはサポートされていません。Marketplace の全てのアプリケーションは、Windows Phone ユーザーに提供される前に評価と認定がなされており、このプロセスでは、不適切なコンテンツかどうか、セキュリティ、マルウェアに対する耐性などがチェックされます。

サンプル アプリケーション

ローカル データベースのサンプル C# (Zip、171 KB) | VB (Zip、171 KB)

連絡先とカレンダーのサンプル C# (Zip、42.7 KB) | VB (Zip、42.9 KB)

RSS リーダー サンプル C# (Zip、38.9 KB) | VB (Zip、39.0 KB)

ストリーミング ビデオ

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