方法: 分離ストレージ エクスプローラー ツールを使用する
2012/02/09
分離ストレージ エクスプローラー (ISETool.exe) は、Windows Phone SDK と共にインストールされるコマンドライン ツールです。分離ストレージ エクスプローラーを使用すると、分離ストレージ内のファイルやディレクトリの一覧表示、コピー、および置き換えを行うことができます。このツールを利用すると、ファイルが正しい場所に保存されて正しいデータが格納されていることを確認できます。分離ストレージ エクスプローラーは、エミュレーター内でも開発者が登録したデバイス内でも使用できます。また、Windows Phone OS 7.0 および Windows Phone OS 7.1 をターゲットとするアプリケーションに対して使用できます。Windows Phone デバイスを開発用に登録する方法については、「方法: Windows Phone の Developer Registration Tool を使用する」を参照してください。分離ストレージを Windows Phone アプリケーションと共に使用する方法については、「Windows Phone の分離ストレージの概要」を参照してください。
注: |
|---|
分離ストレージ エクスプローラーでは、分離ストレージに格納されているアプリケーション設定を表示することはできません。 |
これらの手順を完了するには、Windows Phone SDK が必要です。詳細については、「Windows Phone SDK のインストール」を参照してください。
分離ストレージ エクスプローラーを使用するには、テスト対象のアプリケーションがエミュレーターまたはデバイスにインストールされている必要があります。エミュレーターまたはデバイスが動作中でなければなりませんが、アプリケーションは実行中でなくてもかまいません。分離ストレージ エクスプローラーは、オペレーティング システムに応じて以下の場所にインストールされます。
Program Files\Microsoft SDKs\Windows Phone\v7.1\Tools\IsolatedStorageExplorerTool
Program Files (x86)\Microsoft SDKs\Windows Phone\v7.1\Tools\IsolatedStorageExplorerTool
分離ストレージ エクスプローラーの構文は次のとおりです。
ISETool.exe <ts|rs|dir[:device-folder]> <xd|de> <Product GUID> [<desktop-path>]
分離ストレージ エクスプローラーのコマンドライン オプションを次の表に示します。
オプション | 説明 |
|---|---|
ts | (take snapshot) 分離ストレージ内のファイルとディレクトリをデバイスまたはエミュレーターからコンピューターにコピーします。 |
rs | (restore snapshot) デバイスまたはエミュレーター上の分離ストレージ内のファイルとディレクトリを、コンピューター上にあるファイルとディレクトリで置き換えます。 |
dir | 分離ストレージ内の指定されたディレクトリにあるファイルとディレクトリを一覧表示します。ディレクトリが指定されていない場合は、ルート内のファイルとディレクトリが一覧表示されます。 |
device-folder | デバイスまたはエミュレーター上の分離ストレージ内のディレクトリのうち、どれをターゲットとするかを指定します。 |
xd | エミュレーターをターゲットとすることを示します。 |
de | テザリングされたデバイスをターゲットとすることを示します。 |
Product GUID | テスト対象アプリケーションの WPAppManifest.xml で定義されている ProductID を指定します。 |
desktop-path | 分離ストレージのファイルの書き込み先またはコピー元となる、コンピューター上のディレクトリを指定します。ts コマンドを使用してファイルをコピーすると、IsolatedStore という名前のサブディレクトリが desktop-path 内に作成されます。ts コマンドの実行時に、指定したディレクトリが既に存在している場合は、ディレクトリの内容が上書きされますが、警告は表示されません。 |
分離ストレージ エクスプローラーを使用すると、アプリケーションの分離ストレージ内にあるファイルとディレクトリを一覧表示できます。
分離ストレージ内のファイルを一覧表示するには
エミュレーターまたはデバイスに、テストするアプリケーションを配置します。
必要に応じてアプリケーションを実行して、分離ストレージ内にファイルまたはディレクトリを作成します。
WPAppManifest.xml ファイルの App 要素の ProductID 属性に指定されているアプリケーションの製品 GUID を取得します。
コマンド ウィンドウを開き、ISETool.exe の場所に移動します。
ルートにあるファイルとディレクトリを一覧表示するには、次のコマンドを入力します。製品 GUID は、前の手順で取得したものを使用します。
ISETool.exe dir <xd|de> <Product GUID>
次の例のコマンドを実行すると、エミュレーター上のルートにあるファイルとディレクトリが一覧表示されます。
ISETool.exe dir xd 11111111-2222-3333-4444-555555555555
ファイルやディレクトリが 1 つも存在しない場合は、次のテキストが表示されます。
ディレクトリの一覧表示でエラーが発生しました。指定されたファイルが見つかりません。
分離ストレージ内のディレクトリの内容を表示するには、次のコマンドを入力します。
ISETool.exe dir:device-folder <xd|de> <Product GUID>
次の例のコマンドを実行すると、エミュレーター上の "Images " というディレクトリの内容が一覧表示されます。
ISETool.exe dir:"Images" xd 11111111-2222-3333-4444-555555555555
注:ディレクトリ エントリには、先頭や末尾にスラッシュを付けないでください。
分離ストレージ エクスプローラーを使用すると、エミュレーターまたはデバイス上の分離ストレージにあるファイルやディレクトリを、コンピューターにコピーすることができます。このコピーされたファイルを見ると、ファイルが正しい場所に保存されていて、データが正しいことを確認できます。
分離ストレージからファイルをコピーするには
エミュレーターまたはデバイスに、テストするアプリケーションを配置します。
必要に応じてアプリケーションを実行して、分離ストレージ内にファイルまたはディレクトリを作成します。
WPAppManifest.xml ファイルの App 要素の ProductID 属性に指定されているアプリケーションの製品 GUID を取得します。
コマンド ウィンドウを開き、ISETool.exe の場所に移動します。
注:ファイルをエミュレーターからコピーするときは、エミュレーターと同じアクセス許可レベルでコマンド ウィンドウを実行する必要があります。このとおりでない場合は、エラーが発生します。
分離ストレージ内のすべてのファイルをコンピューターにコピーするには、次のコマンドを入力します。前の手順で取得した製品 GUID と、コンピューター上のディレクトリを指定します。
ISETool.exe ts <xd|de> <Product GUID> <desktop-path>
次の例のコマンドを実行すると、分離ストレージのファイルが、コンピューター上のディレクトリ "C:\Data\My Files" にコピーされます。
ISETool.exe ts xd 11111111-2222-3333-4444-555555555555 "C:\Data\My Files"
このコマンドによって、コンピューター上に IsolatedStore という名前のサブディレクトリが作成され、分離ストレージ内のファイルとディレクトリはこの IsolatedStore ディレクトリにコピーされます。
注意:IsolatedStore ディレクトリが既に存在している場合にファイルを再びコピーすると、IsolatedStore ディレクトリの内容全体が上書きされますが、警告は表示されません。
注:アプリケーションのターゲットが Windows Phone OS 7.1 の場合は、このコマンドを実行すると、IsolatedStore ディレクトリ内にサブディレクトリ Shared\Transfers と Shared\ShellContent が作成されます。Transfers ディレクトリには、バックグラウンド転送のデータが格納されます。バックグラウンド転送の詳細については、「Windows Phone のバックグラウンド ファイル転送の概要」を参照してください。ShellContent ディレクトリには、タイル データが格納されます。タイルの詳細については、「Windows Phone のタイルの概要」を参照してください。
分離ストレージ エクスプローラーを使用すると、エミュレーターまたはデバイス上の分離ストレージ内のファイルとディレクトリを、コンピューター上のファイルとディレクトリで置き換えることができます。ファイルの置き換えは、アプリケーションをテストするときに役立ちます。
分離ストレージ内のファイルを置き換えるには
エミュレーターまたはデバイスに、テストするアプリケーションを配置します。
WPAppManifest.xml ファイルの App 要素の ProductID 属性に指定されているアプリケーションの製品 GUID を取得します。
コマンド ウィンドウを開き、ISETool.exe の場所に移動します。
注:エミュレーター上のファイルを置き換える場合は、エミュレーターと同じアクセス許可レベルでコマンド ウィンドウを実行する必要があります。このとおりでない場合は、エラーが発生します。
分離ストレージ内のすべてのファイルをコンピューター上のファイルで置き換えるには、次のコマンドを入力します。前の手順で取得した製品 GUID と、コンピューター上のディレクトリを指定します。
ISETool.exe rs <xd|de> <Product GUID> <desktop-path>
次の例のコマンドを実行すると、分離ストレージ内のファイルとディレクトリが、コンピューター上のディレクトリ "C:\Data\My Files\IsolatedStore" にあるファイルで置き換えられます。
ISETool.exe rs xd 11111111-2222-3333-4444-555555555555 "C:\Data\My Files\IsolatedStore"
ts コマンドを使用してコピーしたファイルを rs コマンドを使用して置き換える場合は、IsolatedStore ディレクトリを <desktop-path> で指定する必要があります。