USB-IF 認定テスト

Windows ハードウェア認定プログラム申請のために USB デバイスとホスト コントローラーを準備する、ハードウェア ベンダーとデバイスの製造元向けのガイドラインです。

USB-IF 認定テスト

USB ハードウェア (特に USB デバイスやホスト コントローラー) を製造する場合、Windows 認定を取得するために、ハードウェアは USB-IF の電気的要件と機械的要件を満たす必要があります。USB-IF 認定には、USB デバイスとホスト コントローラーの綿密なテストが含まれているため、高品質な実装が保証されます。

以前のバージョンの Windows ハードウェア認定キットでは、ハードウェアの製造元がテスト用にデバイスを USB-IF に提出する必要がありましたが、その要件は変更されました。デバイスをテスト用に USB-IF に提出する必要はなくなりました。

HCK の新しいバージョンである USB-IF テスト要件では、ベンダーが USB-IF の Web サイトからテストをダウンロードして実行することができ、その結果が HCK によって処理されます。デバイスが既に USB-IF の認定を受けている場合は、そのデバイスの USB-IF テスト ID (TID) を HCK に提供する必要があります。これにより、デバイスが USB-IF の認定を受けているパートナーは、もう一度テストを受けずに済みます。デバイスが USB-IF の認定を受けていないパートナーは、パートナー自身でいくつかの USB-IF テストを実行してから、それらのテストのログを HCK に提供するだけです。

USB デバイスが最新の Microsoft Windows 認定プログラム要件に合格している場合でも、デバイスの多くは完全に USB 仕様に準拠しているわけではありません。一般的な例の多くを次に示します。

  • ハブ: 実際にはバス電源だけを使っているにもかかわらず外部電源を使っていると報告することが原因で、よく障害が発生します。この誤った報告により、バスの電圧状態が適切でなくなります。
  • ハード ディスク ドライブ: USB バスからの過剰な電力供給が原因でドライブが正しく列挙されないことにより、よく障害が発生します。多くの場合、このようなハード ディスク ドライブを正常に動作させるには、標準以外のケーブルが必要になります。
  • フラッシュ ドライブ: 記述子要求が適切に処理されないことが原因で、よく障害が発生します。その結果、デバイスはハングして Microsoft オペレーティング システム記述子の処理に失敗します。
  • カード リーダー: セレクティブ サスペンド状態に切り替わらないことが原因で、よく障害が発生します。
  • プリンター: スタンバイ状態から再開されないことが原因で、よく障害が発生します。
  • オーディオ: スタンバイ状態から再開されないことが原因で、よく障害が発生します。
標準に準拠していない USB デバイスは、ユーザー エクスペリエンスの低下、イメージの悪化、返品による収益の損失、製品サポートへの問い合わせの増加、出荷後のバグ修正コストの増大といった問題の原因になることもあります。

USB-IF テストに対する Windows HCK の要件

  • デバイス (Device.Connectivity.UsbDevices.UsbifCertification)

    USB-IF 認定を取得することを強くお勧めします。ただし、Windows HCK の要件 Device.Connectivity.UsbDevices.UsbifCertification では、USB デバイスに対する USB-IF 認定は必要なくなりました。この要件では、デバイスが USB-IF 認定を取得できるか、デバイスに対して USB-IF 認定テストの一部を実行できることが定められています。

  • ホスト コントローラー (Device.BusController.UsbController.UsbifCertification)

    USB ホスト コントローラーの製造元は、Windows HCK の個々の要件を満たすために完全な USB-IF 認定を取得する必要があります。

  • ハブ (Device.Connectivity.UsbDevices.UsbifCertification)

    USB ハブの製造元は、Windows HCK の個々の要件を満たすために完全な USB-IF 認定を取得する必要があります。

システムの製造元は、システムに組み込む USB ホスト コントローラーを選ぶときに、これらの要件を認識しておく必要があります。これらの要件により、USB デバイスでのカスタマー エクスペリエンスを大幅に改善できます。クラッシュやハングの主な原因を防ぎ、非準拠に関する問題のトラブルシューティングとデバッグにかかる時間を短縮することができます。

Windows ハードウェア認定の申請オプション

次の画像は、Windows 認定を取得する方法のプロセス フローを示します。

USB-IF テスト

次のいずれかの方法で、Windows 認定資格を取得するために USB デバイスを提出し、新しい USB-IF テスト要件を満たすことができます。

  • USB-IF 認定

    USB-IF 認定の独立系テスト ラボから USB-IF 認定を取得した後、Windows 認定資格を得るためにデバイスを提出します。次のいずれかのオプションを選んで、デバイスまたはホスト コントローラーの USB-IF 認定を取得できます。

    • テストを受けるために USB-IF 認定の独立系テスト ラボにデバイスを提出します。ラボの探し方については、USB-IF 認定の独立系テスト ラボに関するページをご覧ください。

        通常、1 つの USB デバイスが USB 仕様に準拠しているかどうかをテストするには、USB-IF 認定の独立系テスト ラボで 1 ~ 2 週間かかります。

    • USB-IF 認定を受けるために認定の独立系テスト ラボに USB デバイスを提出するには、製造元はそのラボに登録して、有効なベンダー ID (VID) を取得する必要があります。
    デバイスが USB-IF 認証テストに合格すると、デバイスに関して次のことが可能になります。
    • デバイスのカタログ、パッケージ、製品情報での USB ロゴの使用。
    • USB-IF インテグレーター リストへの記載。
    • USB-IF が後援するコンプライアンス ワークショップへのデバイスの持ち込み。米国では年 4 回、アジアでは年 1 回のワークショップが開催されています。
    デバイスが USB-IF 認証テストに合格すると、テスト ラボまたはワークショップからテスト ID 番号 (TID) が交付されます。デバイスに対して残りの Windows HCK テストを実行するときに、この TID 番号を Windows HCK に入力します。

    認定の独立系テスト ラボでの USB デバイスのテストと認定にかかる費用は、ラボによって異なります。認定の独立系テスト ラボによっては、数量割引や提携企業向けの割引を実施しているところもあります。USB-IF が後援するコンプライアンス ワークショップでの USB デバイスのテストと認定は無料です。USB-IF が後援するコンプライアンス ワークショップに参加するには USB-IF のメンバーである必要があります。

  • USB-IF 自己テスト

    USB-IF から、USB Command Verifier テスト ツールと USB 相互運用性テスト ドキュメントをダウンロードし、必要なテストを実行します。その後、Windows 認定資格を得るためにデバイスを提出します。

      USB ホスト コントローラーとハブは、USB-IF 自己テスト オプションの対象とならないため、完全な USB-IF 認定を取得する必要があります。

    USB-IF 自己テスト オプションを使って Windows 認定を取得する場合は、少なくとも次の USB-IF テストを実行する必要があります。

    • USB Command Verifier テスト: このテストでは、デバイスが一般的な USB コマンドを認識して受理できるかどうかを検証します。
    • USB 相互運用性テスト: このテストでは、デバイスが他の USB 周辺機器と共存できるかどうかを検証します。
    これらのテストは、ダウンロードして Windows HCK の外部で実行します。これらのテストの実行後、テストで生成されたログ ファイルを Windows HCK で処理します。これらのテストは、Windows の複数のバージョンで Windows 認定資格を得るために USB デバイスを提出している場合でも、USB-IF で規定されている最新の Windows バージョンでのみ実行する必要があります。そのテスト結果は、すべてのバージョンの Windows に対する Windows 認定申請すべてに適用されます。

    次の手順では、必要な USB-IF テストを実行して、デバイスに Windows 認定資格を得る方法を示します。

    1. SuperSpeed USB ソフトウェアとハードウェアのツールに関するページから USB 3.0 Command Verifier テスト ツール (USB30CV) と相互運用性テスト ドキュメントをダウンロードします。
    2. 次の表のとおりに、USB ハードウェアに対して USB-IF テストを実行します。
      USB バージョンUSB-IF テスト
      USB 2.0

      xHCI ホスト コントローラーを介してデバイスを接続し、USB 3.0 Command Verifier テスト ツール (USB30CV) の Chapter 9 Tests [USB 2.0 devices] を実行します。

      GoldSuite のテスト手順に関するドキュメントの相互運用性のセクションの EHCI 部分に記載されているとおりに、相互運用性テストを実行します。これらのテストは 2 回実行します。1 回はデバイスを EHCI ホスト コントローラーを介して接続した状態で、もう 1 回はデバイスを xHCI ホスト コントローラーを介して接続した状態で実行します。

      USB 3.0

      xHCI ホスト コントローラーを介してデバイスを接続し、USB 3.0 Command Verifier テスト ツール (USB30CV) の Chapter 9 Tests [USB 3.0 devices] を実行します。

      XHCI の相互運用性テストに関するドキュメントに記載されているとおりに、相互運用性テストを実行します。これらのテストは 2 回実行します。1 回はデバイスを EHCI ホスト コントローラーを介して接続した状態で、もう 1 回はデバイスを xHCI ホスト コントローラーを介して接続した状態で実行します。

       

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