Web サイトを使った Windows のプロビジョニング

更新日: 2013年10月

適用対象: Windows 8, Windows 8.1

このトピックでは、ユーザーが Web サイトを使って、Windows 8 または Windows 8.1 を実行しているコンピューターでモバイル ブロードバンド プランを購入してセットアップできるようにする方法について説明します。

Windows 8 と Windows 8.1 でのモバイル ブロードバンドについて詳しくは、「モバイル ブロードバンドの概要」をご覧ください。

高い柔軟性を備え、緊密に統合されたエクスペリエンスを作ることができるモバイル ブロードバンド アプリを開発して使うことをお勧めします。ただし、一部のプランの購入とセットアップのシナリオでは、モバイル ブロードバンド アプリが必ずしもインストールされ、使用できるとは限りません。このようなシナリオ向けに、Windows 8 と Windows 8.1 には、移動体通信事業者によってホストされ、これらのシナリオを実現するのに必要なエクスペリエンスを提供するモバイル ブロードバンド Web サイトを自動的に開くためのサポートが含まれています。

モバイル ブロードバンド Web サイトを必要とする重要なシナリオ

次のシナリオでは、モバイル ブロードバンド Web サイトが必要です。

USB モデムの初めての利用

ユーザーは、Windows 8 または Windows 8.1 認定済みのモバイル ブロードバンド USB モデムから使い始めます。この USB モデムには、有効なデータ プランは関連付けられていません。ユーザーが初めて USB モデムを Windows 8 または Windows 8.1 コンピューターに接続すると、モバイル ブロードバンドのクラス ドライバーがデバイス用に自動的にインストールされます。ユーザーは Windows 接続マネージャーを開き、モバイル ブロードバンド ネットワークに接続するよう選びます。

Windows では、接続プロセスの一環として、(有効なデータ プランがデバイスに関連付けられていないため) モバイル ブロードバンド ネットワークでインターネット アクセスが提供されていないことを確認します。その後、通常は、モバイル ブロードバンド アプリが起動されるため、アプリでは、データ プランを購入したり、インターネット アクセスを有効にしたりするためのオプションを提供できます。ただし、USB モデムはインストールされたばかりであるため、モバイル ブロードバンド アプリはまだコンピューターにインストールされていません。

この場合、事業者によって提供された Web サイトが Windows によって開かれます。この Web サイトでは、データ プランを購入したり、インターネット アクセスを有効にしたりすることができます。このエクスペリエンスが完了すると、データ プランが USB モデムに関連付けられ、コンピューターはモバイル ブロードバンド ネットワークでのインターネット アクセスが許可されます。

内蔵モデムでの SIM の初めての利用

ユーザーは、有効なデータ プランが関連付けられていない SIM から使い始めます。ユーザーは、モバイル ブロードバンド モデムが内蔵された Windows 8 または Windows 8.1 コンピューターに SIM を装着します。ユーザーは Windows 接続マネージャーを開き、モバイル ブロードバンド ネットワークに接続するよう選びます。

Windows では、接続プロセスの一環として、(有効なデータ プランが SIM に関連付けられていないため) モバイル ブロードバンド ネットワークでインターネット アクセスが提供されていないことを確認します。その後、通常は、モバイル ブロードバンド アプリが起動されるため、アプリでは、データ プランを購入したり、インターネット アクセスを有効にしたりするためのオプションを提供できます。ただし、SIM は装着されたばかりであるため、モバイル ブロードバンド アプリはまだコンピューターにインストールされていません。

この場合、事業者によって提供された Web サイトが Windows によって開かれます。この Web サイトでは、データ プランを購入したり、インターネット アクセスを有効にしたりすることができます。このエクスペリエンスが完了すると、データ プランが SIM に関連付けられ、コンピューターはモバイル ブロードバンド ネットワークでのインターネット アクセスが許可されます。

アプリがアンインストールされた場合のプランの更新

ユーザーは、Windows 8 または Windows 8.1 コンピューターでモバイル ブロードバンドを定期的に使っていました。あるとき、ユーザーがモバイル ブロードバンド アプリをアンインストールし、データ プランが有効期限またはデータ使用量について期限切れになりました。ユーザーは Windows 接続マネージャーを開き、モバイル ブロードバンド ネットワークに接続するよう選びます。

Windows では、接続プロセスの一環として、(有効なデータ プランがデバイスに関連付けられていないため) モバイル ブロードバンド ネットワークでインターネット アクセスが提供されていないことを確認します。

アンインストールされたアプリを起動することはできないため、事業者によって提供された Web サイトが Windows によって開かれます。この Web サイトでは、ユーザーのデータ プランを更新したり、インターネット アクセスを有効にしたりするためのエクスペリエンスを提供します。このエクスペリエンスが完了すると、データ プランがユーザーのデバイスにもう一度関連付けられ、コンピューターはモバイル ブロードバンド ネットワークでのインターネット アクセスが許可されます。

重要なシナリオを有効にする方法

これらの重要なシナリオを有効にするには、次のガイドラインに従ってください。

簡単な接続エクスペリエンスを有効にする

Windows 8 または Windows 8.1 の APN データベースに含める最小量のデータを提供する必要があります。Windows APN データベースについて詳しくは、「APN データベース」をご覧ください。

APN データベースに含めるには、次の情報を提供する必要があります。

  • Windows がユーザーによる APN またはアクセス文字列の入力を求めることなくモバイル ブロードバンド ネットワークに接続できるようにするには、APN またはアクセス文字列を提供する必要があります。

  • インターネット接続がないことを検出したときに Windows がモバイル ブロードバンド Web サイトを自動的に開くようにするには、Web サイトの URL を提供する必要があります。

インターネット アクセスの検出

Windows は、インターネット接続を確認するために初めてネットワークに接続するときに、さまざまなネットワーク テストを実行します。これらのテストの対象サイトは msftncsi.com で、接続テスト専用に予約されたドメインです。

誤検知や検出漏れを回避するために、ネットワークでは、ユーザーがインターネット全般にアクセスできるときにのみ www.msftncsi.com へのアクセスを許可する必要があります。有効なデータ プランに加入せずにネットワークに接続しているユーザーは www.msftncsi.com にアクセスできないようにしてください。

Web サイトへのアクセス

移動体通信事業者は、通常、次のいずれかの方法を使って、有効なデータ プランに加入していないユーザーのネットワーク アクセスを制限します。

  • ユーザーは同じ APN にアクセスできますが、プランの購入やライセンス認証に必要な最小限のサーバーのセットを除き、ネットワークのすべての宛先へのアクセスはブロックされます。この方法は "ウォールド ガーデン" とも呼ばれます。

  • ユーザーを "購入用 APN" に誘導します。購入用 APN では、インターネットへのアクセスは提供されませんが、プランの購入やライセンス認証に必要な最小限のサーバーのセットへのアクセスが提供されます。

次のいずれかの方法を使って、有効なデータ プランに加入していないユーザーがモバイル ブロードバンド Web サイトにアクセスできるようにする必要があります。また、ユーザーが HTTPS 接続を使ってインターネット経由で Web サイトにアクセスできるようにする必要があります。

デバイス情報

APN データベースにある移動体通信事業者の URL (Operator 要素の AccountExperienceURL 属性) を使うとき、Windows は、モバイル ブロードバンド Web サイトにライセンス認証を完了するために必要なデバイス情報を提供します。このデバイス情報は、HTTPS 要求のパラメーターとして Web サイトに渡されます。

URL の形式は https://Operator URL[?propN=valN[&propN=valN]*] です。

  • Operator URL: 事業者から提供され、APN データベースに格納される URL

  • propN: プロパティ名

  • valN: プロパティ名に対応する値

次の表は、実装できるプロパティの一覧です。プロパティ値がモバイル ブロードバンド デバイスで指定されない場合、そのプロパティは実装されません。

 

プロパティ名 プロパティの値

Subid

端末識別

  • GSM デバイスの場合: IMSI (最大 15 桁)

  • CDMA デバイスの場合: MIN または MIN (IRM) (10 桁)

Devid

デバイス ID

  • GSM デバイスの場合: IMEI (最大 15 桁)

  • CDMA デバイスの場合: ESN (11 桁) または MEID (17 桁)

Iccid

SIM ICCID (19 ~ 20 桁)

コンピューター グループの構成

ユーザーが Web サイトを使ってデータ プランの購入やモバイル ブロードバンド デバイスのライセンス認証を行った後、コンピューターに対して次の構成の変更を行うと役立つ場合があります。

  • モバイル ブロードバンド接続プロファイルを定義する。

  • アカウント データを提供する。

  • Wi-Fi ホットスポット接続プロファイルを定義する。

  • モバイル ブロードバンド デバイスを再接続するようコンピューターに指示する。

モバイル ブロードバンド アプリを使ってコンピューターに適用できる同じアカウント プロビジョニング メタデータも、モバイル ブロードバンド Web サイトで適用できます。Web ページの JavaScript で、window.external.msProvisionNetworks メソッドが利用可能かどうかを確認します。このメソッドがあれば、ブラウザーから Windows にアカウント プロビジョニング メタデータを転送することができます。

アカウント プロビジョニング メタデータについて詳しくは、「アカウント プロビジョニング」をご覧ください。

noteメモ
アカウント プロビジョニング メタデータは、Web サイトで提供されるときに EV (Extended Validation) 証明書で署名する必要があります。

表示:
© 2014 Microsoft