MVNO エクスペリエンスの提供

更新日: 2013年9月

適用対象: Windows 8, Windows 8.1

このトピックでは、モバイル ブロードバンド デバイスが挿入されたときにモバイル ブロードバンド アプリが自動的にダウンロードされるように、サービス メタデータを移動体通信事業者 (MNO) や仮想移動体通信事業者 (MVNO) と照合する方法を紹介します。

サービス メタデータを正しく照合するために、Windows はコンピューターに挿入された SIM カードから情報を読み取ります。CDMA ネットワークでは、モバイル ブロードバンド デバイス自体が読み取られ、Windows Metadata and Internet Services (WMIS) データベースに対するクエリにより、適切なサービス メタデータ パッケージがダウンロードされます。サービス メタデータ パッケージがダウンロードされると、Windows は関連付けられているモバイル ブロードバンド アプリをコンピューターにダウンロードします。

お使いのネットワークに適したリンクを次の一覧から選んでください。

サービス メタデータと MNO および MVNO と正しく照合するうえで必要なハードウェアについては、「通信事業者向けハードウェアの概要」をご覧ください。

サービス メタデータについては、「サービス メタデータ」をご覧ください。

サービス メタデータ パッケージのスキーマについては、「サービス メタデータ パッケージのスキーマ リファレンス」をご覧ください。

GSM ネットワークでの照合

GSM ネットワーク (3GPP) の場合、Windows は、集積回路カード識別子 (ICCID) と国際携帯電話加入者識別子 (IMSI) の番号を SIM カードから読み取ります。デバイスにこれらの番号が設定され、デバイスから取得できる必要があります。SIM が PIM ロックされており、IMSI の情報が隠されている場合は、SIM の PIN ロックが解除されるまで処理は行われません。Windows は、SIM またはモバイル ブロードバンド デバイスからホーム プロバイダー名も読み取ります。

ICCID、IMSI、ホーム プロバイダー名をデバイスから読み取ることができる場合は、ICCID と IMSI は、下 2 桁が削除され、ハッシュ アルゴリズムを使ってエンコードされます。また、ハードウェア ID (HWID) の形式で WMIS に送られ、サービス メタデータ パッケージと照合されます。ホーム プロバイダー名がチェックされ、一致しない場合は ICCID がチェックされます。それも一致しない場合は、IMSI がチェックされます。一致するものが見つからない場合、サービス メタデータ パッケージはダウンロードされません。Windows は、ユーザーのモバイル ブロードバンドの SIM に一致する新しいメタデータが存在するかどうかを、約 8 日おきにチェックします。

MVNO の管理

すべてのユーザーに対して単一ブランドを提供している MNO の場合は、MCC + MNC 用に、すべての IMSI 範囲をカバーするメタデータ パッケージを作成できます。たとえば、MCC + MNC が 123 456 の場合、123456000000000 ~ 123456999999999 の範囲をカバーするメタデータ パッケージを作成できます。これは、この範囲に含まれる SIM を挿入した任意のユーザーが、このエクスペリエンスと一致することを意味します。

その同じ MCC + MNC 値を共有している MVNO が存在する場合は、もっと複雑になります。以下では、こうした状況に対応するための方法について説明します。

オプション 1: IMSI 範囲のセグメント化

この場合、MNO は、サービス メタデータ パッケージで ICCID 範囲を定義せず、その代わりに MNO エクスペリエンスと MVNO エクスペリエンスを定義する IMSI 範囲をセグメント化します。照合要求がクライアント デバイスから送られると、その IMSI 値を使って適切なエクスペリエンスがその SIM と照合されます。

この方法を使う場合は、IMSI 範囲が最新の状態で維持されており、MVNO に対して IMSI 番号の予測可能なブロック内に将来の範囲が割り当てられていることを、MNO が保証する必要があります。

ICCID と IMSI が両方ともクライアント コンピューターからの要求と一致しない場合、不一致となります。

noteメモ
IMSI 範囲は 100 単位で、開始範囲の値の下 2 桁は 00、終了範囲の値の下 2 桁は 99 である必要があります。

図 1「IMSI 範囲のセグメント化 (MNO の MCC + MNC)」は、WMIS に対してサービス メタデータを要求するクライアント デバイスと、クライアントからの各照合要求をエクスペリエンスと照合する方法の例を示しています。

IMSI 範囲のセグメント化

図 1 IMSI 範囲のセグメント化 (MNO の MCC + MNC)

  • コンピューター #1 の照合要求は、どの ICCID 値とも、また MNO が定義する IMSI 範囲内のどの領域とも一致しません。このコンピューターには MNO サービス メタデータがダウンロードされます。

  • コンピューター #2 の照合要求は、どの ICCID 値またはどの IMSI 値とも一致しません。エクスペリエンスはダウンロードされません。

  • コンピューター #3 の照合要求は、どの ICCID 値とも、また MVNO A の IMSI 範囲内のどの領域とも一致しません。このコンピューターには MVNO サービス メタデータがダウンロードされます。

オプション 2: ICCID 範囲のセグメント化

この場合、MNO は、サービス メタデータ パッケージで IMSI 範囲を定義せず、その代わりに MNO エクスペリエンスと MVNO エクスペリエンスを定義する ICCID 範囲をセグメント化します。照合要求がクライアント コンピューターから送られると、ICCID 値を使って適切なエクスペリエンスがその SIM と照合されます。

この方法を使う場合は、範囲が最新の状態で維持されており、MVNO に対して ICCID 番号の予測可能なブロック内に将来の範囲が割り当てられていることを、MNO が保証する必要があります。SIM の製造時に ICCID の大きなブロックが SIM に割り当てられている場合、これは MNO と MVNO にとって適した照合方法であると言えます。

ICCID と IMSI が両方ともクライアント コンピューターからの要求と一致しない場合、不一致となります。

noteメモ
IMSI 範囲は 100 単位で、開始範囲の値の下 2 桁は 00、終了範囲の値の下 2 桁は 99 である必要があります。

図 2「ICCID 範囲のセグメント化 (MNO の ICCID 発行者識別番号)」は、WMIS に対してサービス メタデータを要求するクライアント コンピューターと、クライアントからの各照合要求をエクスペリエンスと照合する方法の例を示しています。

ICCID 範囲のセグメント化

図 2 ICCID 範囲のセグメント化 (MNO の ICCID 発行者識別番号)

  • コンピューター #1 の照合要求は、MNO で定義された ICCID 範囲に含まれます。このコンピューターには MNO サービス メタデータがダウンロードされます。

  • コンピューター #2 の照合要求は、どの ICCID 値またはどの IMSI 値とも一致しません。エクスペリエンスはダウンロードされません。

  • コンピューター #3 の照合要求は、MVNO A に対して定義されている ICCID 範囲内の領域と一致します。このコンピューターには MVNO サービス メタデータがダウンロードされます。

オプション 3: ICCID 範囲を含めた MVNO の記述と IMSI 範囲を含めた MNO の記述

MNO の IMSI ベースの全範囲 (MCC + MNC 値のすべて) を割り当てることができます。任意の MVNO に、SIM 用として特定の ICCID 範囲を割り当てることができます。これは、その SIM に一致する ICCID が存在しない限り、その SIM には MNO エクスペリエンスが提供されることを意味します。

このオプションを選んだ場合は、ICCID 範囲が最新の状態で維持されており、MVNO に対して ICCID 番号の予測可能なブロック内に将来の範囲が割り当てられていることを、MNO または MVNO が保証する必要があります。SIM の製造時に ICCID の大きなブロックが SIM に割り当てられている場合、これは MNO と MVNO にとって適した照合方法であると言えます。これは、MNO のパッケージが IMSI ベースの全範囲にわたるため、MNO のメンテナンスが減ることを意味します。このシナリオでは、MVNO の ICCID 範囲が最新の状態で維持されていることを保証する必要があります。そうしないと、MVNO のユーザーが MNO のエクスペリエンスと一致する可能性があります。

noteメモ
IMSI 範囲は 100 単位で、開始範囲の値の下 2 桁は 00、終了範囲の値の下 2 桁は 99 である必要があります。

図 3「ICCID を使った MVNO の定義と、MNO の IMSI の全範囲カバー」は、WMIS に対してサービス メタデータを要求するクライアント コンピューターと、クライアントからの各照合要求をエクスペリエンスと照合する方法の例を示しています。

ICCID を使った MVNO の定義

図 3 ICCID を使った MVNO の定義と、MNO の IMSI の全範囲カバー

  • コンピューター #1 の照合要求は、どの ICCID 値とも、また MNO が定義する IMSI 範囲内のどの領域とも一致しません。このコンピューターには MNO サービス メタデータがダウンロードされます。

  • コンピューター #2 の照合要求は、MVNO B の ICCID 範囲に含まれています。このコンピューターには MVNO B のサービス メタデータがダウンロードされます。

  • コンピューター #3 の照合要求は、MVNO A の ICCID 範囲に含まれています。このコンピューターには MVNO A のサービス メタデータがダウンロードされます。

  • コンピューター #4 の照合要求は、どの ICCID 値とも、また MNO が定義する IMSI 範囲内のどの領域とも一致しません。このコンピューターには MNO サービス メタデータがダウンロードされます。

オプション 4: ICCID と IMSI 範囲のセグメント化

ICCID 範囲と IMSI 範囲の組み合わせを使って MNO と MVNO のネットワークを記述できます。

noteメモ
照合では ICCID 範囲が最も優先されます。

これは、最も複雑な照合モデルです。正しく照合されるように、MNO と MVNO はサービス メタデータ パッケージを頻繁に更新する必要があります。

図 4「ICCID と IMSI 範囲のセグメント化」は、WMIS に対してサービス メタデータを要求するクライアント デバイスと、クライアントからの各照合要求をエクスペリエンスと照合する方法の例を示しています。

CCID と IMSI 範囲のセグメント化

図 4 ICCID と IMSI 範囲のセグメント化

  • コンピューター #1 の照合要求は、どの ICCID 値とも一致しませんが、MNO が定義する IMSI 範囲に含まれています。このコンピューターには MNO サービス メタデータがダウンロードされます。

  • コンピューター #2 の照合要求は、MVNO B の ICCID 範囲に含まれています。このコンピューターには MVNO B のサービス メタデータがダウンロードされます。

  • コンピューター #3 の照合要求は、MVNO A の ICCID 範囲に含まれています。このコンピューターには MVNO A のサービス メタデータがダウンロードされます。

  • コンピューター #4 の照合要求は、どの ICCID 値とも一致しませんが、MNO が定義する IMSI 範囲に含まれています。このコンピューターには MNO サービス メタデータがダウンロードされます。

  • コンピューター #5 の照合要求は、どの ICCID 値とも一致しませんが、MVNO C が定義する IMSI 範囲に含まれています。このコンピューターには MVNO C のサービス メタデータがダウンロードされます。

オプション 5: GSM ネットワークのホーム プロバイダー名を使った MNO と MVNO の識別

この場合、MNO は、サービス メタデータ パッケージで IMSI または ICCID 範囲を定義せず、その代わりに MNO エクスペリエンスと MVNO エクスペリエンスを定義するホーム プロバイダー名をセグメント化します。

MVNO に割り当てられているモバイル ブロードバンド デバイスで、各 MVNO デバイスが MVNO を一意に識別するプロバイダー名の値を報告しているかどうかを確認します。MNO には、それを一意に識別する独自のプロバイダー名の値が必要です。

照合要求がクライアント コンピューターから送られると、ホーム プロバイダー名を使って適切なエクスペリエンスがその SIM と照合されます。

このオプションは IMSI と ICCID を利用できない場合にのみお勧めします。

ホーム プロバイダー名がクライアント コンピューターからの要求と一致しない場合、不一致となります。

noteメモ
ユーザーに適切なエクスペリエンスを提供できるように、ホーム プロバイダー名はグローバルに一意にする必要があります。サービス メタデータでは、特定のホーム プロバイダー名を使う 1 つのサービス メタデータ パッケージしか許可されません。

図 5「GSM ネットワークのプロバイダー名に基づく照合」は、Windows Metadata and Internet Services (WMIS) サービスに対してサービス メタデータを要求するデバイスと、デバイスからの各照合要求をエクスペリエンスと照合する方法の例を示しています。

GSM ネットワークのホーム プロバイダー名の使用

図 5 GSM ネットワークのホーム プロバイダー名に基づく照合

  • コンピューター #1 の照合要求は MNO のホーム プロバイダー名と一致します。MNO サービス メタデータがダウンロードされます。

  • コンピューター #2 の照合要求は、どのプロバイダー名の値とも一致しません。 エクスペリエンスはダウンロードされません。

  • コンピューター #3 の照合要求は、MVNO A のホーム プロバイダー名と一致します。MVNO A のサービス メタデータがダウンロードされます。

  • コンピューター #4 の照合要求は、MVNO B のホーム プロバイダー名と一致します。MVNO B のサービス メタデータがダウンロードされます。

Option 6: Describing MVNOs with Home Provider Name and MNO together with an IMSI range

MNO の IMSI ベースの全範囲 (MCC + MNC 値のすべて) を割り当てることができます。また、任意の MVNO に特定のホーム プロバイダー名を割り当てることができます。これは、そのデバイスに一致するホーム プロバイダー名が存在しない限り、そのデバイスには MNO エクスペリエンスが提供されることを意味します。

このオプションを選んだ場合は、デバイスからレポートされたホーム プロバイダー名が変更されず、グローバルに一意で、最新の状態で保たれることを、MNO または MVNO が保証する必要があります。このオプションは IMSI と ICCID を利用できない場合にのみお勧めします。

図 6「ホーム プロバイダー名を使った MVNO の定義と、MNO の IMSI の全範囲カバー」は、WMIS に対してサービス メタデータを要求するクライアント コンピューターと、クライアントからの各照合要求をエクスペリエンスと照合する方法の例を示しています。

MVNO の定義にホーム プロバイダー名を使用

図 6 ホーム プロバイダー名を使った MVNO の定義と、MNO の IMSI の全範囲カバー

  • コンピューター #1 の照合要求は、MVNO A のホーム プロバイダー名と一致します。このコンピューターには MVNO A のサービス メタデータがダウンロードされます。

  • コンピューター #2 の照合要求は、どのホーム プロバイダー名の値とも、また MNO が定義する IMSI 範囲内のどの領域とも一致しません。このコンピューターには MNO サービス メタデータがダウンロードされます。

  • コンピューター #3 の照合要求は、MVNO B のホーム プロバイダー名と一致します。このコンピューターには MVNO B のサービス メタデータがダウンロードされます。

  • コンピューター #4 の照合要求は、どのホーム プロバイダー名の値とも、また MNO が定義する IMSI 範囲内のどの領域とも一致しません。このコンピューターには MNO サービス メタデータがダウンロードされます。

オプション 7: 代替照合方法

これらのどの方法でも MNO のネットワークに対応できない場合 (MNO が MNO と MVNO のユーザーの間で IMSI と ICCID の範囲を追跡できないなど) は、次の代替の方法を利用できます。この方法は上記のどのオプションよりも理想的とは言えませんが、そのネットワーク上の Windows 8 または Windows 8.1 ユーザーにモバイル ブロードバンド ソリューションを提供することはできます。

サービス メタデータ

この方法では、MNO ネットワーク全体をカバーするサービス メタデータ パッケージを作成します。そのために、通常は、MNO ネットワークのすべての MCC + MNC 値をカバーし、ICCID 範囲はカバーしない IMSI 範囲を提出します。MVNO 範囲は記述しません。このサービス メタデータ パッケージには、Windows 接続マネージャーに表示される汎用ブランドと汎用ネットワーク名が含まれます。このサービス メタデータは、MNO の SIM が検出されたときに Windows ストアから自動的にダウンロードされる汎用アプリを参照します。

ネットワークの種類の特定

まだプランを持っていないユーザーが Windows 接続マネージャーを使ってネットワークに接続しようとすると、アプリが開きます。

アプリの実行中に、次の処理のどちらかが実行されます。

  • MVNO と MNO ネットワークの表示一覧からプランを持つネットワークを選ぶようにユーザーに求めます。

  • Web サービスを使ってユーザーの SIM に関する情報を MNO バックエンドに送り返し、事業者がカスタム ロジックを使ってユーザーに適したネットワーク ブランドを特定できるようにします。

Windows 接続マネージャーのブランドのカスタマイズ

ユーザーのモバイル ブロードバンド データ プランの種類が特定されたら、モバイル ブロードバンド アプリは、Windows 接続マネージャーに表示されるロゴとネットワーク名を変更できます。この処理はアカウント プロビジョニング メタデータを使って行われ、事業者アプリで、特定の加入者のプラン情報に関連する XML ベースの情報を Windows に送ることができます。

アカウント プロビジョニングについて詳しくは、「アカウント プロビジョニング」をご覧ください。

サービス メタデータの更新

将来のサービス メタデータの更新 (汎用サービス メタデータ パッケージに提出される変更など) により、加入者のコンピューターで適用されているブランドが上書きされる可能性があります。このような状況にならないように、サービス メタデータ パッケージの更新を可能な限り回避することをお勧めします。メタデータ パッケージには汎用ブランドがあり、MNO の IMSI 範囲全体に対応しているため、このシナリオではパッケージを頻繁に更新する必要はありません。

サービス メタデータ パッケージを更新する必要がある場合は、モバイル ブロードバンド アプリで、事業者が指定したバックエンド ロジックに基づく別のアカウント プロビジョニング メタデータ操作を開始できることを確認します。この方法では、サービス メタデータがバックエンドで更新されるタイミングを指定し、アプリでバックエンドを定期的にチェックして、必要に応じてアカウント プロビジョニング メタデータ情報を適用することができます。

noteメモ
サービス メタデータにはバージョンが付いていないため、アプリではメタデータのローカル コピーを照会して、サービス メタデータが更新されているかどうかや、アカウント プロビジョニング メタデータを使って行われたカスタマイズに適用されているかどうかを確認することはできません。アプリのスリープ状態を解除して、コンピューターに適用されたサービス メタデータの更新に対応することはできません。

サービス メタデータが Windows デベロッパー センター ハードウェア ダッシュボードからアップロードされてから、更新済みのメタデータをコンピューターで受信するまでに、時間がかかることがあります。

モバイル ブロードバンド アプリのブランド

このトピックのこれまでの手順を実行すると、Windows 接続マネージャーのアイコンと MNO/MVNO のネットワークのネットワーク名をリブランドできます。ただし、アプリ自体をリブランドできる方法もわずかに存在します。

リブランドできるアプリの項目は次のとおりです。

  • アプリ コンテンツ自体 (つまり、特定の事業者に合わせてアプリ内のすべてのコンテンツを変更できます)。これは、アプリで完全に制御されるコードです。MNO/MVNO に基づいて、アプリ内のヘルプ コンテンツ、ナビゲーション オプション、ページ レイアウト、色、ブランドを変更することもできます。

  • アプリのタイルを動的に更新して、事業者に固有の特定の画像とレイアウトを表示できます。タイル コンテンツを動的に更新する方法については、「クイック スタート: タイルの更新の送信」をご覧ください。

リブランドできないアプリの項目は次のとおりです。

  • アプリの名前。タイル テンプレートを変更して名前を非表示にすることはできますが、名前自体は変更できず、アプリ マニフェストで定義されているアプリを表すアイコンも変更できません。

  • 設定チャームに表示されるアプリ名、情報、アイコン。

  • アプリの説明。

SIM 再プログラミング

SIM を動的に再プログラミングして IMSI または ICCID を変更する場合は、Windows 8 と Windows 8.1 での再プログラミングの解釈方法にご注意ください。具体的には、次のとおりです。

  • 再プログラミングするには、デバイスの IMSI と ICCID のキャッシュを無効にする必要があります。この処理にはいくつかの方法があり、どの方法を実行するかは事業者のネットワークとデバイスに応じて変わります。

  • SIM を再プログラミングすると、デバイスで SIM 情報が再び読み取られます。デバイスではホット SIM スワップ挿入シーケンスを使って、新しい IMSI 値と ICCID 値の再クエリを実行する必要があることを Windows に知らせることができます。

  • ICCID は変更する必要があります。変更しない場合、SIM は Windows で新しい SIM として扱われません。

  • IMSI のみ変更された場合、SIM は Windows で新しい SIM として扱われず、サービス メタデータがダウンロードされません。この SIM に対して別のモバイル ブロードバンド アプリが既にダウンロードされている場合、モバイル ブロードバンド アプリはダウンロードされません。

新しいサービス メタデータを取得したり (その結果ブランドが新しくなる)、新しいモバイル ブロードバンド アプリを取得して ICCID と IMSI をダウンロードしたりするには、事業者の再プログラミング方法を使って、サービス データとモバイル ブロードバンド アプリの両方を変更する必要があります。

CDMA ネットワークでの照合

CDMA ネットワーク (3GPP2) の場合、Windows は、WMIS で対応するサービス メタデータ パッケージにデバイスから報告された SID とプロバイダー名の値を読み取ります。一致するものが見つからない場合、サービス メタデータ パッケージはダウンロードされません。Windows は、デバイスに一致する新しいメタデータが存在するかどうかを、約 8 日おきにチェックします。SID に対応するサービス メタデータと、プロバイダー名に対応する別のサービス メタデータ パッケージが存在し、両方の値がデバイスが報告している SID とプロバイダー名の値と一致している場合は、SID が優先されます。この場合、プロバイダー名パッケージは照合されません。

Important重要
プロバイダー名の値では大文字と小文字が区別され、デバイスから Windows に報告されるプロバイダー名と完全に一致する必要があります。プロバイダー名を使って照合する場合は、Windows デベロッパー センター ハードウェア ダッシュボードを使って提出するサービス メタデータ パッケージで CDMA デバイスから Windows に報告されるプロバイダー名の綴りと大文字小文字のバリエーションをすべて指定していることを確認する必要があります。

MVNO の管理

CDMA ネットワーク上の MVNO は、次の 3 つのオプションのいずれかを使って特定できます。

オプション 1: MNO と MVNO がそれぞれ独自の SID 値を取得する

MVNO に割り当てられているモバイル ブロードバンド デバイスで、各 MVNO が一意の SID を取得していることを確認します。MNO には、MVNO ごとに異なる独自の SID 値が必要です。

デバイスから Windows に報告される一意の SID 値と一致する、MNO と各 MVNO 用の個別のサービス メタデータが作成されます。

図 7「CDMA ネットワークの SID に基づく照合」は、WMIS サービスに対してサービス メタデータを要求するコンピューターと、クライアントからの各照合要求をエクスペリエンスと照合する方法の例を示しています。

SID による照合

図 7 CDMA ネットワークの SID に基づく照合

  • コンピューター #1 の照合要求は MNO の SID と一致します。MNO サービス メタデータがダウンロードされます。

  • PC #2 の照合要求は、どの SID 値またはどのプロバイダー名の値とも一致しません。 エクスペリエンスはダウンロードされません。

  • PC #3 の照合要求は、別の MNO または MVNO で定義されている SID の値と一致します。

  • PC #4 の照合要求は、MVNO B の SID と一致します。MVNO B のサービス メタデータがダウンロードされます。

オプション 2: MNO と MVNO がそれぞれ独自のプロバイダー名の値を取得する

MVNO に割り当てられているモバイル ブロードバンド デバイスで、各 MVNO デバイスが MVNO を一意に識別するプロバイダー名の値を報告しているかどうかを確認します。MNO には、それを一意に識別する独自のプロバイダー名の値が必要です。

デバイスから Windows に報告されるプロバイダー名の値と一致する、MNO と各 MVNO 用の個別のサービス メタデータが作成されます。

このオプションを正しく機能させるためには、デバイスから報告される SID と一致するサービス メタデータが提出されていないことを MNO が確認する必要があります。それらの SID に対応するサービス メタデータが存在すると、プロバイダー名ではなく SID に対して照合が実行され、この方式が機能しなくなります。WMIS から SID ベースのメタデータ パッケージを削除するには、Windows デベロッパー センター ハードウェア ダッシュボードのサポートに連絡する必要があります。

図 8「CDMA ネットワークのプロバイダー名に基づく照合」は、Windows Metadata and Internet Services (WMIS) サービスに対してサービス メタデータを要求するデバイスと、デバイスからの各照合要求をエクスペリエンスと照合する方法の例を示しています。

プロバイダー名による照合

図 8 CDMA ネットワークのプロバイダー名に基づく照合

  • PC #1 の照合要求は、SID とは一致しませんが、MNO のプロバイダー名と一致します。MNO サービス メタデータがダウンロードされます。

  • PC #2 の照合要求は、どの SID 値またはどのプロバイダー名の値とも一致しません。エクスペリエンスはダウンロードされません。

  • PC #3 の照合要求は、別の MNO または MVNO で定義されている SID の値と一致します。

  • PC #4 の照合要求は、SID とは一致しませんが、MVNO B のプロバイダー名と一致します。MVNO B のサービス メタデータがダウンロードされます。

オプション 3: 代替照合方法

ここで説明した最初の 2 つのオプションを利用できない場合、CDMA 事業者は、「GSM ネットワークでの照合」セクションの「オプション 7: 代替照合方法」に示した代替照合方法を利用できます。

無線とメタデータ

無線の種類に応じて予想される照合動作を以下に示します。

シングル モードでシングル サブスクリプションのデバイス

シングル モードでシングル サブスクリプションのデバイスは、GSM のみまたは CDMA のみのデバイスです。GSM ネットワークまたは CDMA ネットワークのみにアクセスできるデバイスであり、広く普及しています。

このデバイスは、GSM と CDMA のいずれかのモードを Windows に報告します。前に説明した照合ロジックが適用されて、デバイスが適切なサービス メタデータと一致します。

マルチ モードでシングル サブスクリプションのデバイス

マルチ モードでシングル サブスクリプションのデバイスは、GSM と CDMA 両方に対応しています。たとえば、その事業者の単一の加入者サブスクリプションを使って、GSM LTE ネットワークにも CDMA ネットワークにも接続できます。

このデバイスは、主要モードとして GSM を Windows に報告します。

この種のデバイスに対してサービス メタデータを照合する際には、デバイスの GSM プロパティと一致する GSM ベースのメタデータを作成できます。

シングル モードでマルチ サブスクリプションのデバイス

シングル モードでマルチ サブスクリプションのデバイスは、一度に GSM と CDMA のいずれか一方の機能のみをアクティブにできるデバイスです。複数のプロバイダーを使用できます。複数のプロバイダーを使うには、各プロバイダーのサブスクリプションが必要です。たとえば、Qualcomm Gobi チップセットでは、さまざまな CDMA ネットワークか、1 つの GSM ネットワークに接続できます。

このデバイスは、アクティブなプロバイダーのモードを Windows に報告します。デバイスで GSM プロバイダーがアクティブになっている場合は、GSM モードが現在のモードとして報告されます。この場合は、照合用に GSM メタデータを作成する必要があります。その GSM メタデータと通信事業者アプリがデバイスにアクセスできるのは、デバイスが GSM モードになっているときだけです。

デバイスで CDMA プロバイダーがアクティブになっている場合は、CDMA モードが現在のモードとして Windows に報告されます。この場合、事業者は、照合用に CDMA メタデータを作成する必要があります。その CDMA メタデータとモバイル ブロードバンド アプリがデバイスにアクセスできるのは、デバイスが CDMA モードになっていて、その CDMA ネットワークに対してアクティブになっているときだけです。

メタデータ メンテナンスの意味

次のメタデータ パッケージのコンテンツを最新の状態で保つことが重要です。

  • パッケージの記述方法。

  • パッケージを照合する、IMSI や ICCID/CDMA のプロバイダー名または SID の値。

モバイル ブロードバンド メタデータについて詳しくは、「メタデータを使ってモバイル ブロードバンド エクスペリエンスを構成する」をご覧ください。

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