アプリから OneDrive にアクセスする場合のガイドライン

Applies to Windows and Windows Phone

OneDrive にあるユーザーのファイル、ドキュメント、画像、動画、フォルダー、アルバム、コメントを操作する Windows ストア アプリを設計する場合は、次のガイドラインに従ってください。

推奨と非推奨

OneDrive のユーザーは、Microsoft がデータのセキュリティとプライバシーを保護することを前提としています。また、重要なドキュメントの保管、写真の保存、友人とのエクスペリエンスの共有に OneDrive を利用します。アプリからデータにアクセスしやすければ、ユーザーにとっての OneDrive の価値が高まります。

ユーザーが OneDrive に対して持っている信頼感を維持するために、次の設計原則に従ってアプリを設計してください。

ユーザーがオプトインできるようにする

ユーザーは、アプリによるデータの処理方法を選べることや、アプリが自分のアカウントに接続する前に、アプリからアクセス許可を求められることを望みます。データが変更される場合は、事前に通知されることも望みます。こうした期待に応えるには、次のプラクティスに従ってください。

  • 必ずユーザーによる明示的な要求または選択に基づいて OneDrive にファイルをアップロードする。

    OneDrive に接続するアプリには、ユーザーが自分の意思で OneDrive にファイルをアップロードできるボタンを含める必要があります。アプリが既定で OneDrive にファイルを同期する場合は、データが保存される前にユーザーにこのことを知らせ、オプトインする機会を提供してください。

  • アカウントへのユーザーのサインインとサインアウトには、アカウント チャームを使う。

    Microsoft アカウントへのユーザーのサインインとサインアウト」で説明しているように、アプリでは、ユーザーが Microsoft アカウントにアクティブにサインインおよびサインアウトできる手段を提供する必要があります (ただし、ユーザーが既に Microsoft アカウントで Windows にサインインしている場合、アプリが明示的にユーザーをサインアウトさせることはできません)。

    詳しくは、「Microsoft アカウントのサインイン エクスペリエンスのガイドライン」をご覧ください。

  • サインインしたユーザーが所有しているファイルにのみアクセスする。

    アプリで OneDrive ユーザー間でのファイルの共有を想定していない場合は、サインインしているユーザーのファイルにのみアクセスします。ユーザー自身が共有を選んだ場合にのみ、ユーザーと共有されているファイルやフォルダーにアクセスする必要があります。逆に、ユーザーの許可なく共有フォルダーにファイルを保存することはできません。

  • ユーザーが OneDrive にデータを保存する場面について、選択肢を用意する。

    アプリでは、Windows.Storage.Pickers 名前空間を通じて Windows ファイル ピッカーを利用し、ファイルをユーザーの OneDrive に保存したり、OneDrive にあるファイルを開いたりできます。アプリが複数のファイルを同期する場合は、ユーザーのフォルダーに一意の名前のサブフォルダーを作成することを検討してください。

    ユーザーが OneDrive からファイルを開くときにファイル ピッカーを使う方法について詳しくは、「フォルダーとファイル」をご覧ください。

ユーザーのデータとプライバシーを保護する

アプリは OneDrive に対するユーザーの信頼を揺るがしてはいけません。ユーザーのデータは個別に扱ってください。ユーザーは、自分が選んだユーザーとのみファイルが共有されるものと考えます。重要な情報は、必要なときに使用できるように保管する必要があります。

重要  OneDrive オブジェクトに対してプログラムで設定したアクセス許可を、後からアプリが変更することはできません。

  • ファイルを OneDrive にアップロードするときに、そのユーザーしかアクセスできないように既定で設定する。

    ユーザーがファイルの共有を明示的に要求した場合にのみ、ファイルを他のユーザーと共有します。

  • 他のユーザーとのファイルへのリンクの共有に関して警告する。

    ユーザーがファイルへのリンクの共有を要求したら、アプリでその結果を知らせるようにしてください。特に、アプリでユーザーがファイルへの事前認証済みリンクを共有できるようにする場合は、そのリンクを受け取ったユーザーはだれでもファイルを確認できるようになることを知らせます。これらのリンクについてはファイルのアクセス許可は評価されず、リンクを開いたユーザーはだれでもコンテンツを表示できます。

    詳しくは、「OneDrive の中心となる概念」をご覧ください。

  • リンクの用途に基づいて OneDrive オブジェクトへのリンクを作成する。

    可能な限り、埋め込みリンク、読み取り専用リンク、読み取り/書き込みリンクを共有するようにします。これらのリンクは、そのファイルを表示するアクセス許可があるユーザーだけが利用できます。ユーザーが特定のユーザーとフォルダーやファイルを共有する場合にのみ、ファイルへの事前認証済みリンクを提供します。これらのリンクについてはファイルのアクセス許可は評価されず、リンクを開いたユーザーはだれでもコンテンツを表示できます。

    詳しくは、「OneDrive の中心となる概念」をご覧ください。

  • 既にあるファイルを上書きする場合、ユーザーに警告します。

    ファイルを OneDrive にアップロードしたときの既定の動作として、同じ名前を持つ既にあるファイルが上書きされます。競合がある場合は、既にあるファイルが上書きされることをユーザーに知らせます。Overwrite ヘッダーを追加して "false" に設定すると、既にあるファイルは上書きされません。

意図したとおりに OneDrive と Windows を使う

OneDrive を通じて自由に使うことのできる記憶域を、あらゆるデータを保管するクラウド データ ソリューションとして利用することは魅力的です。OneDrive には Windows ストア アプリ向けのさまざまなオプションがありますが、意図したとおりに使われる場合に、アプリに対するメリットが最も大きくなります。OneDrive は、任意のデバイスからドキュメント、写真、その他重要情報にアクセスできるように設計されています。

  • ドキュメントの保存、表示、編集や、フォト アルバムの作成と共有に OneDrive を使う。

    OneDrive は、スケーラブル データベースの格納、構成ファイルの共有、Web アプリケーションのホストなどを行わずに済む手段として利用されます。 ユーザーの個別のファイルを簡単に格納、共有する目的でのみ使われます。

  • ファイルのアップロードの前に OneDrive にスペースがあることを確認する。

    OneDrive のユーザーごとに、使用可能な記憶域の量に制限があります。ユーザーのアカウントに対する割当量を超える場合は、アプリでファイルを保存しようとすると、呼び出しエラーが返されます。OneDrive にファイルを保存する前にユーザーの利用可能な記憶域をチェックすることをお勧めします。

    OneDrive の利用可能な領域をチェックする方法について詳しくは、「一般的なタスク」をご覧ください。

  • 組み込みの Windows 機能を使う。

    可能な限り、OneDrive のホストまたは操作には Windows 機能と Windows UI を使います。たとえば、ファイルを開く処理や保存には Windows.Storage.Pickers 名前空間で提供されるファイル ピッカーを使います。また、ユーザーのさまざまなデバイスで少量のデータを保存する場合は、Windows アプリケーション データ API を使います。

    OneDrive からファイルを開くときにファイル ピッカーを使う方法について詳しくは、「フォルダーとファイル」をご覧ください。

    Windows アプリケーション データ API を使う方法について詳しくは、「アプリケーション データのローミングのガイドライン」と「クイック スタート: アプリケーション データのローミング」をご覧ください。

その他の使い方のガイダンス

OneDrive は、ユーザーがファイルをクラウドに保存し、アクセスできる信頼性の高い場所です。ユーザーは、Microsoft アカウントを使ってサインインすると、好きな Windows デバイスから OneDrive にある自分のファイルにアクセスできます。OneDrive では 7 GB の記憶域が無料で提供され、写真、ドキュメント、動画、オーディオ ファイルの保存と共有に利用できます。

Windows ストア アプリは、OneDrive にあるファイルやフォルダーへのアクセスをユーザーに提供することができます。OneDrive への接続を利用すると、ハード ディスクを散らかさずに、OneDrive にあるファイルを操作 (開く、読み取り、保存、ダウンロード) するアプリを開発できます。OneDrive API は、Windows ストア アプリから使うことを想定して設計されており、アプリの設計にスムーズに統合できます。

OneDrive を使うためのアプリの設計

広い意味で、OneDrive は、個々のファイルとやり取りするどのアプリの役割でも果たすことができます。アプリにファイルの操作機能 (読み取り、表示、保存、ダウンロード、開く) がある場合は、アプリの設計に OneDrive を追加できます。OneDrive は、追加のコードを大量に記述しなくても、Windows の組み込みの機能を利用して、Windows ストア アプリのアーキテクチャとうまく統合できます。

重要  OneDrive API は Live Connect SDK に含まれています。OneDrive に接続する Windows ストア アプリの開発を始める前に、Live Connect SDK をインストールし、プロジェクトに SDK への参照を追加する必要があります。

Microsoft アカウントへのユーザーのサインインとサインアウト

もちろん、OneDrive とやり取りするどのアプリでも、OneDrive に関連付けられた Microsoft アカウントを使ってユーザーがサインインとサインアウトを実行できるようにする必要があります。アプリ自体の設計ではないものの、アカウントへのユーザーのサインインは、OneDrive と統合されるアプリを作成するうえで重要な手順です。

ユーザーのサインインに関しては、アプリの設定チャームにアカウントのページとプライバシーに関する声明のページを作成することをお勧めします。アカウント ページには、ユーザーがアカウントへのサインインとサインアウトを行うためのボタンを設けます。アプリの残りのサインイン プロセスは Windows UI で処理します。

詳しくは、次のリソースをご覧ください。

OneDrive への新しいファイルの保存と既にあるファイルの更新

一部のユーザーにとっては、OneDrive が "マイ ドキュメント" です。ファイルの保存に OneDrive を使うユーザーのために、アプリでは OneDrive にユーザーのデータを保存するオプションを提供できます。たとえば、ユーザーがアプリで新しいファイルを作成したときに、保存場所として OneDrive を用意できます。 ユーザーがアプリでファイルを編集した場合は、その編集内容も OneDrive に保存できます。

実際のところ、ユーザーが新しいファイルを作ることができるアプリでは、OneDrive へのユーザー アクセスを提供することには大きな意味があります。

  • OneDrive と統合されるアプリを作成する方法のガイドラインについては、「推奨と非推奨」のセクションをご覧ください。
  • ユーザーの OneDrive から画像、動画、オーディオ ファイルをアップロードする方法について詳しくは、「アルバム、写真、動画、オーディオ、タグ」をご覧ください。
  • ユーザーの OneDrive でファイルを保存および更新する方法について詳しくは、「フォルダーとファイル」をご覧ください。

OneDrive からのファイルのダウンロード、オープン、表示

既に述べたように、一部のユーザーはクラウドに多くのデータを保存します。ユーザーはクラウドのデータを表示できることを望みます。アプリでは、OneDrive からファイルを開いて読むオプションを提供できます。アプリは、ユーザーが確認するファイルのコンテンツをダウンロードして開き、表示できます。

たとえば、動画を再生するアプリの場合、ユーザーが OneDrive のフォルダーから映画を開く機能を提供できます。ユーザーが特定の種類のファイルを開いて表示できるリーダー アプリもあります。

  Windows ストア アプリでは、OneDrive のファイルを表示するだけにとどまらない機能を提供することをお勧めします。Windows には最初から OneDrive アプリがインストールされています。アプリに独特の機能があれば、ユーザーにダウンロードしてインストールしてもらえる可能性が高まります。

詳しくは、次のリソースをご覧ください。

  • OneDrive と統合されるアプリを作成する方法のガイドラインについては、「推奨と非推奨」をご覧ください。
  • ユーザーの OneDrive から画像、動画、オーディオ ファイルをダウンロードして表示する方法について詳しくは、「アルバム、写真、動画、オーディオ、タグ」をご覧ください。
  • ユーザーの OneDrive からファイルをダウンロードして開く方法について詳しくは、「フォルダーとファイル」をご覧ください。

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