技術文書


SAMI 1.0 の理解

Microsoft Corporation

October 2001
日本語版最終更新日 2001 年 11 月 15 日

フンプル ビードゎダテンロード サンプル (SAMIOverview.exe) のダウンロード

概要 : この記事は、新しい Microsoft Synchronized Accessible Media Interchange (SAMI) テクノロジが、広範なマルチメディア製品にクローズド キャプション (字幕) を提供する能力をどのように拡張しているのかを説明します。

目次

はじめに
SAMI 1.0 の記述
SAMI クライアント

はじめに

SAMI 1.0 の定義

Microsoft® Synchronized Accessible Media Interchange (SAMI) は、 開発者、教育者、およびマルチメディアの製作者や設計者にとってキャプショニング処理が簡単になるようにするもので、 このような人々は自分たちの作品により容易で、より汎用的なアクセスが可能になることがわかるでしょう。 SAMI ファイル形式の仕様は、オープン標準 (無償ライセンス) として公開されており、誰でも利用できます。

テレビをご覧になる方には馴染みがあるキャプショニングは、 もともと、ボストンの民間テレビ局、 WGBH がアメリカの約 2 千万人といわれる聴覚障害者用に開発したものでした。 新しい SAMI テクノロジはその機能を拡張し、 幅広いマルチメディア製品にクローズド キャプションを提供するようになります。 このドキュメントの目的は、 PC マルチメディアで使用するキャプショニング テクノロジを説明することだけです。 テレビのキャプショニングについては、この記事では説明していません。

この記事の作成と更新は、 CPB/WGBH National Center for Accessible Media (NCAM)(英語) のご協力をいただきました。 詳細については、NCAM(英語) Web サイトをご覧ください。

PC マルチメディアのキャプショニング テクノロジ

SAMI が、 今日の PC マルチメディアで利用できる唯一のキャプショニング テクノロジというわけではありません。 マルチメディアの製作者や HTML の作者は、自分たちにとって最適なテクノロジを選択できます。

SMIL

Synchronized Multimedia Integration Language™ (SMIL) は、 オーディオ、ビデオ、テキスト、およびグラフィックのマルチメディア プレゼンテーションをリアルタイムに構成することを目的としています。 SMIL 1.0 は W3C 推奨 (1998 年 6 月) で、 W3C は現在次バージョン (SMIL 2.0) を開発中です。 W3C および SMIL 2.0 の詳細については、 http://www.w3.org/AudioVideo/(英語) Web サイトをご覧ください。

Internet Explorer 5.5 (以降) は、SMIL 2.0 の仕様に基づいた HTML+TIME をサポートしています。 HTML+TIME に関する技術的な詳細については、 オンライン MSDN Library を参照してください。

HTML+TIME を使用したキャプショニングのサンプルは、 まもなく利用できるようになります。

SAMI

SAMI 1.0 は、 PC システムで幅広く利用できるデジタル メディアのキャプションを処理するために設計、開発されました。 SAMI キャプションは、独立した単純なテキスト ファイルとしてデジタル メディアと共存します。 そのため、キャプションの変更、管理、カスタマイズ、および異なる言語へのローカライズを簡単に行うことができます。

SAMI の仕様は、 Microsoft Encarta® Encyclopedia、 Windows Media™ Player、 およびマイクロソフトの一部のマルチメディア タイトルによってサポートされています。 技術的な詳細については、 この記事および Windows Media SDK を参照してください。

この記事では、SAMI クローズド キャプションのキャプショニングの例を提供しています。

詳細については、 「デジタル メディアへのクローズド キャプションの追加」をご覧ください。

オープン キャプション

オープン キャプションは、常に画面上に表示されているもので、 オフにすることはできません。 (代わりに、ユーザーがオン、オフできるクローズド キャプションがあります。) オープン キャプションはほかの技法と比べても役に立ちますが、 製作終了後のローカライズや編集が困難であるともいえます。

キャプションの適用

キャプショニングの制作者は、 クローズド キャプションまたはオープン キャプションをメディアに追加するために、 さまざまな方法を選択できます。 キャプショニングの作者は、 より優れた表示効果を得るために、 一定のキャプショニング形式に従うことが重要です。

キャプショニングの形式、 技法、ツール、およびサービスに関する詳細については、 「SAMI の作成」セクションを参照してください。

キャプショニング

キャプショニングは、 オーディオ コンテンツの配信に使用する同期された代替形式です。 マルチメディアの作者の目標は、ビデオや動画コンテンツなど、 すべてのオーディオ コンテンツにキャプションを提供することではないでしょうか。 一般的には、キャプショニングはクライアント側のメディア プレーヤーを使用して表示されます。

キャプションは、オーディオ コンテンツを配信するための代替方法として使用するので、 オーディオ コンテンツのすべての局面をそれを表現するテキストに変換することが重要です。 たとえば、キャプションには、 コンテンツの種類を表す記号やアイコン (音楽を表す音符など) 以外にも、 サウンドの説明 ("... 犬が吠えています..." など) を含めます。 また、SAMI を使用して、 作成済みのフォント形式 (たとえば、大きいフォント、ハイ コントラスト) をユーザーが選択できるようにし、 ユーザーのニーズに合わせてコンテンツをカスタマイズすることもできます。

用途

クローズド キャプションは、もともと、 聴覚に障害のある方のために設計されましたが、 キャプションは聴覚に障害のない方にも幅広く使用されています。 キャプションは、第二言語を学ぶ人々、 リーディングを学ぶ学生、騒がしい環境にいる人々、 そして低品質のオーディオ製品を使用している人々によっても頻繁に使用されています。

オーディオの説明

オーディオの説明 (AD) とは、 現在のシーンや設定を説明するために、単にナレーションを追加したものです。 オーディオの説明は、ラジオの初期に始まりました。 これは、しっかりと構成された説明を提供することで、 すべてのユーザーが目に見えないものを思い浮かべることができるようにするためのものでした。 今日では、ほとんどの人々がラジオの代わりにテレビを見るようになりました。 残念なことに、テレビの開発により、 オーディオに頼る必要がある視覚に障害のある方には、 オーディオのビジュアル プレゼンテーション全体の意味を引き出すことに大きな空虚感を与えることになりました。

用途

視覚に障害のある方を補助するために、 プログラムの通常のサウンドトラックの無音部分に、 ビジュアル コンテンツの状況を説明する音声を挿入する必要があります。 オーディオの説明は、画面上の重要な要素を説明するために使用できます。 たとえば、メディア クリップの表示中に 2 人の会話がとぎれたとき、 視覚に障害のある方は画面上で何が起こっているかをオーディオの説明で受け取る必要があります。 このことを例をあげて説明してみましょう。

ジェームズ: "調子はどう ?"

ジェニファー: "かなりいいわよ ... うわ ! ちょっと悪くなってきたみたい。"

このシーンを見ることができないユーザーや、 メディアのビジュアル コンテンツとオーディオ コンテンツの両方を体験できないユーザーには、 この会話の意味はほとんどわからないでしょう。 しかし、オーディオの説明を使用すると、その内容が明らかになります。 たとえば、次の例をご覧ください。

ジェームズ: "調子はどう ?"

ジェニファー: "かなりいいわよ。"

オーディオの説明 : 通り過ぎていくウェイターがジェニファーの背中にピッチャーの冷たい水をこぼしました。

ジェニファー: "うわ!ちょっと悪くなってきたみたい。"

SAMI の作成

SAMI ドキュメントを開発するには、 SAMI で使用する構文を理解する必要があります。 HTML の基本を理解すると、 この処理の基本的な設計を理解するのに役立ちます。 クライアント側のレンダリング ツールの知識も必要になるでしょう。 つまり、Windows Media Playaer や DHTML での開発を理解している必要があります。

ツールとリソース

SAMI キャプショニングの背景にある概念の理解、 アクセシビリティ ソリューションの開発、ツールの作成に役立てるために、 次のリソースをご覧ください。

Windows Media Player および Internet Explorer 固有の技法やリソースは、 オンライン MSDN Library から入手できます。

SAMI 1.0 の記述

ファイルの拡張子

SAMI ドキュメントは、.smi または .sami 拡張子を使用する必要があります。

CC-SAMPLE.SMI 
CC-SAMPLE.SAMI

SAMI 構造と宣言

SAMI は HTML に密接に基づいているので、 同様の (ただし、同一ではありません) コンポーネント構造を持っており、 学習や編集が容易です。 すべての SAMI ドキュメントは <SAMI> タグで始まり、</SAMI> タグで終わる必要があります。

ヘッダー タグ

ヘッダー セクション (<Head> と </Head> タグの間) には SAMIParam セクションと Style セクションが必要です。 これらのセクションには、基本的なレイアウトと書式の情報を含めます。

Title タグ

<Title> タグは SAMI 内の情報を伝える目的で使用します。 このタグは省略可能です。

SAMI パラメータ

SAMI パラメータは、SAMIParam セクション内に入力します。 このセクションは、<SAMIParam> と </SAMIParam> で囲みます。 SAMI パラメータには 2 つの種類があります。 いくつかのパラメータは単に情報を伝えるもので、 SAMI エンジンはこれらのパラメータを無視します。 たとえば、Copyright は単に所有権を示すもので、 それによって SAMI ドキュメントが作成されたり、機能しなくなったりすることはありません。 その他のパラメータは、表示するキャプションの初期属性、 またはエンコーダやデコーダのプロパティの基本値を設定するために使用します。

Copyright

Copyright は情報を伝える目的でのみ使用します。 SAMI レンダリング エンジンはこれを解析しません。 SAMIParam セクションでこれを使用すると、 Copyright が転写、書式、およびタイムスタンプのみを説明していることを意味します。 メディアの著作権は、その他の場所で指定する必要があります。

使用法 : Copyright {<著作権の文字列>}

Media

Media パラメータは、アクティブにする場合のクロス リファレンスとして、 および基本メディアの記録として使用します。 プライマリ URL とセカンダリ URL を Media パラメータ内に指定できます。 ほとんどの場合、プライマリ値のみが使用されます。 セカンダリ URL は、ユーザーがサウンド付きのビデオ クリップを再生するか、 それとも単なるサウンド ファイルを再生するかを選択する場合に使用されます。 Media パラメータは必須ではありません (ただし、適切な方法なので、 将来のバージョンでは必須になる可能性があります)。

使用法 : Media {<プライマリ URL>}, {<セカンダリ URL>}

注意    今のところ、Windows Media Player は SAMI パラメータ Media をサポートしていません。

Metrics

Metrics は、同期の時間単位と継続時間を指定します。 Microsoft DirectShow® および Windows Media Player だけがミリ秒 (ms) をサポートしますが、 SAMI は別の時間単位での増加を使用するその他のシステムでの使用にも適しています。

使用法 : Metrics {time: <時間単位>; duration:<メディアの継続時間>}

Specification

Specification は SAMI ドキュメント仕様のバージョンを指定します。

使用法 : Spec {MSFT:1.0;}

   <SAMIParam>
      Copyright {(c)1998-2001, Microsoft Corporation}
      Media {SAMI.jpg}
      Metrics {time:ms; duration: 73000;}
      Spec {MSFT:1.0;}
   </SAMIParam>

Style パラメータ

Style パラメータは、テキストの表示書式と、 複数言語をサポートする方法を提供するために使用します。 SAMI 形式は、CSS (W3C Cascading Style Sheet) のメソッドと属性に基づいています。 Style パラメータは Style セクション内に入力します。 このセクションは、<Style Type="text/css"> と </Style> で囲みます。

CSS の使用

注意    SAMI が CSS のメソッドと属性を使用する場合は、 以下で示すような制限付きの手法で行うことに注意してください。

インライン書式の使用

SAMI のキャプションの作成は、幅広い文字書式を提供します。 つまり、SAMI は、ISO Latin-1 (ISO 8859) エンティティ以外にも、 最も標準的な HTML インライン書式 (次のセクションを参照) の使用をサポートします。 ISO Latin-1 (ISO 8859) エンティティは、SAMI ドキュメントのローカライズを容易にします。

段落タグ

キャプション ブロック (1 行から 4 行のキャプション行) は、 SAMI 内で段落として定義されます。 すべてのキャプション ブロックの基本的な書式は、段落スタイルを使って適用されます。 どの CSS スタイルでも機能します。

      P {
         margin-left:  8pt; 
         margin-right: 8pt;
         margin-bottom: 2pt; 
         margin-top:-10pt;
         text-align: left; 
         font-size: 12pt; 
         font-family: arial, sans-serif; 
         font-weight: bold;
         color: #fee8c6; }

クラスとローカリゼーション

クラスは、言語特有のキャプションまたはアクションの定義用に確保されます。 レンダリング エンジンは SAMI ドキュメントを解析するときに、 ユーザーが選択した言語コードをクラス定義内の Name 値と照合します。 SAMI レンダリング エンジンは、 ユーザーが選択した (または作者が選択した) 言語コード (たとえば、Windows Media Player の [再生] メニューの [言語] を参照してください) と Name 値が一致する行だけをレンダリングします。 ユーザー (または作者) が明示的に言語を選択しなかった場合、 最初のクラス (言語) 定義が既定で使用されます。

一貫性を保つために、 言語コードは標準の ISO639-ISO3166 命名規則に従う必要があります。 たとえば、"en" は英語の ISO639 省略形です。 したがって、"en-US" は言語の種類 "英語 (U.S.)" を指定する方法です。

SAMI でのクラスの命名法は、 ピリオドを先頭に置いて一意の名前を作成することで行います。 たとえば、.ENCC は English (英語) キャプションに使用し、 .FRFRCC は French/France (フランス語 (フランス)) キャプションに使用します (French/Canadian (フランス語 (カナダ)) ではありません)。 クラスを参照するためには、段落タグ内に Class パラメータを置きます。 たとえば、<P Class=ENCC> のようになります。

クラスは言語の指定以外に、 キャプション ブロックの書式を変更するためにも使用できます。 つまり、段落スタイル (上記で説明) でサポートされているすべての書式をクラス スタイルに追加できます。 これは、複数の言語を使用している場合に、 フォントやマージンを言語によって変更する場合に有用です (たとえば、ドイツ語は英語より行間が 30 パーセント多いなどです)。 クラス スタイル内で使用した書式パラメータは、 どの段落スタイルのパラメータよりも優先されます。

注意    Windows Media Player 7.0 では、 言語をクライアント ビューから変更することはできません。 ただし、Windows Media Player 6.4 の UI から言語を変更することはできます。 Windows Media Player バージョン 7.0 を使用する場合、 別の SAMI ファイルを使って、指定のメディア ファイルでサポートされている各言語を表す必要があります。 また、以前のバージョンと同様、 Web の作者は埋め込みの Windows Media Player 7.0 オブジェクト モデル (プロパティ) を使って、 スクリプト言語で言語を切り替えることができます。

複数言語の SAMI の開発に関するその他のリソースは、 次のトピックの「Other Reference Material (参照用リソース)」セクションにあります。

  • エンティティ (ISO Latin-1 (ISO 8859))
  • 言語コード (ISO 639)
  • 国コード (ISO 3166)

使用法

<クラス名> {Name: <ユーザーが選択可能な名前>; Lang: <ISO639>-<ISO3166>; 
<文字書式パラメータ>}  

.ENCC {Name: English; lang: en-US; color: white; margin-left: 
            30pt; margin-right: 30pt;} 

.FRFRCC {Name: French; lang: fr-FR; color: yellow; margin-left: 
         12pt; margin-right: 12pt;} 

.DECCGer {Name: German; lang: de-DE; color: yellow; margin-left: 3pt; 
        margin-right: 3;}

ID スタイル

特別な書式が特定の利用者 (たとえば、若者や視覚障害のある方) のニーズに合わせるために役立つことがよくあります。 SAMI でこれを実現するには、ID プロパティを使用します。 たとえば、18 ポイントの大きいフォントのキャプションを表示できます。 これは、BigPrint ID スタイルを作成し、 それを適切な段落に適用することで実現できます。 ID スタイルは、一意名の先頭にシャープ記号 (#) を付け、 その後にサポートされている書式パラメータの一覧を続けることで定義します。

HTML で使用する CSS スタイルでは、 作者は ID を作成し、適用します。 SAMI では、作者は ID スタイルを作成するだけです。 SAMI レンダリング エンジンは、 ユーザーが選択したスタイルに従って、 同期を取る時点で ID スタイルを適用します。 つまり、ユーザーが Big Print (大きいフォント) スタイルを選択すると、 SAMI エンジンが作成済みの #BigPrint スタイルをレンダリングされた各 <P Class=""> タグに適用します。

注意    Windows Media Player 7.0 では、 スタイルをクライアント ビューから変更することはできません。 ただし、Windows Media Player 6.4 の UI からスタイルを変更することはできます。 Windows Media Player バージョン 7.0 を使用する場合、 別の SAMI ファイルを使って、指定のメディア ファイルでサポートされている各スタイルを表す必要があります。 また、以前のバージョンと同様、 Web の作者は埋め込みの Windows Media Player 7.0 オブジェクト モデル (プロパティ) を使って、 スクリプト言語でスタイルを切り替えることができます。

使用法

#<一意名> {<書式パラメータ>} 

次の段落スタイルを使用します。

P {font-size: 14pt; text-align: left; font-family: sans-serif; 
   color: white; background-color: black;} 

次のスタイル ID では図 1 のような結果になります。

#Standard  {Name: Standard; margin-left: 30pt; margin-right: 30pt;} 

ms971327.atg_samiarticle01(ja-jp,MSDN.10).gif

図 1. 14 ポイント フォントの例

#Youth  {Name: Youth; color: yellow; margin-left: 15pt; margin-right: 15pt;} 

ms971327.atg_samiarticle02(ja-jp,MSDN.10).gif

図 2. フォント サイズを大きくした例

#BigPrint  {Name: BigPrint; color: yellow; margin-left: 4pt; margin-right: 3pt;} 

ms971327.atg_samiarticle03(ja-jp,MSDN.10).gif

図 3. 大きいフォント サイズのキャプションの例

ソース ID

ソース ID は、 キャプション ブロックの上に別の行として常に表示されます (以下を参照)。 これは、キャプションとして表示されているテキストは誰が話しているのか、 またはその音源は何かを表示するために使用します。 話している人の名前や音源となるオブジェクト (ラジオなど) の名前を含めます。 SAMI エンジンがソース ID 機能をサポートする場合は、 Style ブロックで #Source を定義する必要があります。 その後、ソース ID は Sync ブロック内で指定されます (以下の例と「同期」セクションをご覧ください)。 ソース ID は、ソースが変ったときだけ更新する必要があります。

注意    Windows Media Player 7.0 for Macintosh も、 スタンドアロン プレーヤー モードで SAMI クローズド キャプションをサポートします。 ただし、ソース ID を同期 <Sync> タグで毎回更新する必要があります。

ms971327.atg_samiarticle04(ja-jp,MSDN.10).gif

図 4. ソース ID の例

使用法

#Source {<formatting parameters>}

以下は、Style ブロックでソース ID を定義する例です。

#Source {background-color: silver; color: black; font-size: 11pt; 
         font-family: sans-serif; font-weight: normal;} 

以下は、同期ブロック内でソース ID を更新する例です。

<P Class=ENCC ID=Source> Pres. John F. Kennedy 
<P Class=ENCC> Let the word go forth, from this time and place...

同期

SAMI は <Sync Start=> タグを導入し、同期をサポートしています。 Start パラメータは、 メディアの経過時間値をミリ秒で割り当てます。 メディアの再生経過時間が Sync Start 時間と一致したときに、 SAMI レンダリング エンジンが <Sync Start=> タグに続くコンテンツを SAMI 表示エンジンに渡します。 空白の段落を表示するには、 非改行 スペース エンティティ (&nbsp;) を使用します。

定義

メディアの経過時間が Start=<メディアの経過時間> 値と一致したときに、 SAMI エンジンは特定の <Sync> ブロックのコンテンツをすべて解析します。 <Sync> ブロック内の段落が Class プロパティを含んでいる場合、 SAMI エンジンはユーザーが選択した言語に一致するコンテンツをレンダリングする必要があります。

以下は、4 つの連続する Sync ブロックで、 メディア経過時間が 0、1000、2500、および 5000 ミリ秒になったときに同期処理が始まります。

<Sync Start=0> 
    <P Class=ENCC> Hello World! (最初のキャプション) 

<Sync Start=1000> 
    <P Class=ENCC ID=Source> これがソース ID 行です
    <P Class=ENCC> Hello my friend (2 番目のキャプション) 

<Sync Start=2500> 
    <P Class=ENCC> 英語 (ENCC) が選択されると、この行が表示されます
    <P Class=FRCC> しかし、この行は表示されません

<Sync Start=5000> 
    <P Class=ENCC ID=Source> このキャプションは空ですがソース ID ではありません
    <P Class=ENCC> &nbsp;

全体的な例

以下は、Windows Media Player でレンダリングされる、 HTML ページに埋め込まれた SAMI ファイルの例です。

  • 領域 1: メディア ファイルが表示される場所です。
  • 領域 2: ソース ID 行です。
  • 領域 3: メディアが音声で伝える内容と同期するキャプション ウィンドウです。
  • 領域 4: メディア ファイルの同期処理として SAMI ファイルを読み取る方法の例です。

以下は、SAMI デモンストレーション シリーズからのスクリーン キャプチャで、 この説明のためだけに提供されています。 通常、同期タグとキャプション テキストは、メディアでは表示されませんが、 SAMI スクリプトと同期した DHTML は、 デモンストレーション シリーズで示すように、 非常に優れたプレゼンテーションを提供できます。

ms971327.atg_samiarticle05(ja-jp,MSDN.10).gif

図 5. SAMI デモンストレーション シリーズのスクリーン キャプチャ

SAMI クライアント

Windows Media Player

このセクションでは、 Microsoft Windows Media Player (WMP) による SAMI キャプションのレンダリングを中心に説明します。 Windows Media Player はクライアント側のプレーヤーです。 これは、CD-ROM や Web ベースのタイトルなどのマルチメディア プレゼンテーションで、 オーディオ ファイルやビデオ ファイルをレンダリングするために使用します。 Windows Media Player では、 SAMI ドキュメントとメディア ファイルは独立しています。 SAMI ドキュメントとメディア ファイルの両方がクライアントのプレーヤーでフェッチ、同期、およびレンダリングされます。 そのため、SAMI (キャプション) ドキュメントを簡単に作成、編集、および再編集できます。

Windows Media Player では、 すべての SAMI タグを大文字で表現することが必要な場合があります。 Windows Media Player は独立した .sami または .smi を読み取り、 再生中のメディア ファイルに付随するテキストやキャプションを表示するときに識別する <Sync Start> タグを読み取ります。

Windows Media Player には、 2 つのユーザー インターフェイス モードとしてフル モードとスキン モードがあります。 また、Web ページに Windows Media Player Active X® コントロールを埋め込むこともできます。

Windows Media Player 7.0 が公開するプロパティは、 以下のような SAMI キャプショニング サポートを制御します。

  • ClosedCaption.captioningID
    キャプショニングを表示するフレームやコントロールの名前を指定または取得します。
  • ClosedCaption.SAMIFileName
    クローズド キャプション テキスト文字列を含む .smi ファイルの名前を指定または取得します。
  • ClosedCaption.SAMILang
    クローズド キャプション言語を指定または取得します。 SAMILang プロパティが設定されていない場合、 .smi ファイルの最初の言語タグに関連付けられた言語が既定値として使用されます。
  • ClosedCaption.SAMIStyle
    クローズド キャプションに使用するフォント サイズとスタイルを指定または取得します。

Windows Media Player 7.0 および 6.4 では、 オブジェクト モデルとプロパティのセットが異なります。 オブジェクト モデル間の違いに関する詳細については、 Windows Media Player SDK および MSDN の記事「デジタル メディアへのクローズド キャプションの追加」をご覧ください。

Internet Explorer

Internet Explorer は <object> タグをサポートし、 Microsoft ActiveX コントロールを挿入します。 ActiveX コントロールと同様に、 Windows Media Player ActiveX コントロール オブジェクト モデルは、 メソッド、プロパティ、およびイベントのサポートをほかの Microsoft Windows® アプリケーションに公開します。 Windows Media Player は、 <Sync> タグごとに 1 つのイベントをサポートし、 Web の作者はそれを Internet Explorer の DHTML サポートと組み合わせて、 非常に効果的にイベントを使用できます。 DHTML 技法の例は、SAMI デモンストレーション シリーズで提供されています。

また、 互換性を保つために、<embed> タグを使って Web ページにメディア コントロールを挿入することもあります。

以下の例は、 Web の作者が Windows Media Player 7.0 オブジェクトを SAMI クローズド キャプション オプションに埋め込む方法を示しています。 Web の作者は、埋め込みの Windows Media Player 7.0 オブジェクトにスクリプトを使用してアクセスできます。

<!-- SAMI クローズド キャプションを含む 
         埋め込みの Windows Media Player オブジェクト -->
<object   
   classid="CLSID:6BF52A52-394A-11d3-B153-00C04F79FAA6"
               id="WMP1" width=180 height=186
   Style="margin:6; border:3 inset white;">

   <param name="URL"
      value="http://foo/media/SAMI_Demo.wmv">
   <param name="SAMIFileName"
      value="http://foo/cc/SAMI_Demo.smi">
   <param name="captioningID"    value="cc">
   <param name="SAMIStyle"    value="Black Print">
   <param name="AutoStart"    value=false>
   <param name="AutoRewind"    value=true>
   <param name="EnableContextMenu"    value=false>
</object>

<!-- SAMI キャプショニングの <div> ウィンドウ、
      'captioningID' パラメータの 'id=cc' が指定されます -->
<div 
   id=cc 
   style="margin-top:3; width:290; height:90; background: 
         white; border:2 inset silver;">
</div>

ショーケースと SAMI ドキュメント サンプル

Windows Media Player は、 .smi 拡張子を持つ同名のファイルが同じフォルダに格納されている場合、 SAMI キャプション ファイルを検出できます。 ただし、Windows Media Player は .sami 拡張子を自動的に検出しません。 Windows Media Player には、 SAMI クローズド キャプション ファイルの選択に必要なユーザー インターフェイスがありません。 しかし、Web の作者は SAMI キャプション ファイルのファイル名または SAMI クローズド キャプションのオプションを指定できます。 SAMI デモンストレーション シリーズでは、さまざまな SAMI の使用法やショーケースを紹介しています。

SAMI デモンストレーション シリーズのダウンロード。

SAMI ドキュメントのサンプル :

<SAMI>
<Head>
   <Title>President John F. Kennedy Speech</Title>
   <SAMIParam>
      Copyright {(C)Copyright 1997, Microsoft Corporation}
      Media {JF Kennedy.wav}
      Metrics {time:ms; duration: 73000;}
      Spec {MSFT:1.0;}
   </SAMIParam>

   <STYLE TYPE="text/css"><!--
      P {margin-left: 29pt; margin-right: 29pt; font-size: 12pt; 
      text-align: left; font-family: tahoma, arial, sans-serif; 
      font-weight: normal; color: white; background-color: black;}

      TABLE {Width: "248pt" ;}

      .ENUSCC {Name: "English Captions"; lang: en-US-CC;}

      #Source {margin-bottom: -15pt; background-color: silver; 
         color: black; vertical-align: normal; font-size: 12pt; 
         font-family: tahoma, arial, sans-serif; 
         font-weight: normal;}

      #Youth {color: greenyellow; font-size: 18pt;}

      #BigPrint-1 {color: yellow; font-size: 24pt;}-->
   </Style>
</Head>

<Body>
   <SYNC Start=0>
      <P Class=ENUSCC ID=Source>Pres. John F. Kennedy   
   <SYNC Start=10>
      <P Class=ENUSCC>Let the word go forth, 
         from this time and place to friend and foe 
         alike that the torch
   <SYNC Start=8800>
      <P Class=ENUSCC>has been passed to a new generations of Americans, 
         born in this century, tempered by war,
   <SYNC Start=19500>
      <P Class=ENUSCC>disciplined by a hard and bitter peace, 
         proud of our ancient heritage, and unwilling to witness
   <SYNC Start=28000>
      <P Class=ENUSCC>or permit the slow undoing of those human rights
          to which this nation has always
   <SYNC Start=38000>
      <P Class=ENUSCC>been committed and to which we are 
         committed today at home and around the world.
   <SYNC Start=46000>
      <P Class=ENUSCC>Let every nation know, 
         whether it wishes us well or ill, 
         that we shall pay any price, bare any burden,
   <SYNC Start=61000>
      <P Class=ENUSCC>meet any hardship, support any friend, 
         oppose any foe, to ensure the survival and
         success of liberty.
   <SYNC Start=73000>
      <P Class=ENUSCC ID=Source>End of:
      <P Class=ENUSCC>President John F. Kennedy Speech
</Body>
</SAMI>

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