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Project 2010 SDK のドキュメント

適用対象: Office 2010 | Project 2010 | Project Server 2010 | SharePoint Server 2010

このリファレンスの発行日: 2011 年 3 月 (Project 2010 SDK の 3 月更新向け)

Microsoft Project 2010 ソフトウェア開発キット (SDK) へようこそ。この SDK には、Project 2010 クライアントおよび Microsoft Project Server 2010 をカスタマイズし、エンタープライズ プロジェクト マネジメント用の他のさまざまなデスクトップ アプリケーションやビジネス アプリケーションと統合するときに役立つドキュメント、コード サンプル、操作方法に関する記事、およびプログラミング リファレンスが含まれています。

この記事は次のセクションで構成されます。

  • Project SDK の概要

    • ダウンロード

    • Project SDK の新機能

    • 将来の SDK リリース

  • Project SDK のセクション

重要

カスタム ソリューションはテスト環境で開発することをお勧めします。現在インストールされているバージョンよりも前のバージョンの Project Server 2010 用に開発されたソリューションは、更新されたリファレンスを使用して再コンパイルする必要があり、さらに変更が必要になることもあります。

Project SDK の概要

Project Server 2010 は、エンタープライズ プロジェクト マネジメント ソリューションを作成するためのプラットフォームです。Project Server 2010 のアーキテクチャは、Microsoft Office Project Server 2007 で導入されたプラットフォームを基礎にして、数多くの追加や改善が加えられています。Project Server 2010 開発プラットフォームの概要については、MSDN の「Getting Started with Development for Project 2010」を参照してください。

Project Server は、Microsoft .NET Framework 3.5 および Microsoft SharePoint Server 2010 Enterprise 版に基づいて構築されています。この SDK に含まれる記事とサンプルは、カスタム ソリューションを開発するための開始点を提供するものであり、Project Server や Project Professional のすべてのプログラム機能が説明されているわけではありません。「Project Developer Center」に、Project に関する記事、ブログ、ビデオ、Web キャスト、操作方法に関するビジュアルな記事、およびその他のリソースへのリンクが含まれています。

Project 2010 SDK には、Project Server 2010、Project Web App、Microsoft Project Professional 2010、および Microsoft Project Standard 2010 の開発者向け情報が含まれています。SDK の記事は、Project 2010 の開発者や管理者が Project Server を評価して、カスタム ソリューションの拡張および計画を実行できるようにすることを目的としています。

注意

Project Web App は Project Server 2010 の Web クライアントの名前です。Office Project Server 2007 および以前のバージョンでは、Web クライアントは Project Web Access と呼ばれています。

ご意見をお待ちしております。ご意見がある場合、または Project 2010 SDK 内のいずれかの記事についてのバグ レポートがある場合は、SDK ダウンロードに含まれる PJ14SDK.chm ファイルの各ページの下部にあるリンクを使用して、電子メール メッセージを SDK チームに送信してください。また、MSDN オンライン ライブラリの各ページでご意見を投稿することもできます。

ダウンロード

Project 2010 SDK のダウンロードを入手するには、「Project 2010 Reference: Software Development Kit (英語)」を参照してください。このダウンロードには、Project 2010 SDK の 2010 年 9 月の更新が含まれています。

Project 2010 SDK ダウンロードは、既定では [Program Files (x86)]\Microsoft SDKs\Project 2010 にインストールされます。コード アクセス セキュリティの問題を避け、Samples\Samples.exe 自己解凍型ファイル内の Visual Studio プロジェクトを直接使用できるようにするには、サンプルを別のディレクトリにコピーするか、Project 2010 SDK を別のディレクトリ (たとえば、C:\Project_SDK) にインストールしてください。インストールした SDK ダウンロードには、次のコンポーネントが含まれています。

  • Documentation サブディレクトリには、pj14SDK.chm ファイルと、MSDN 上でオンライン公開されている Project 2010 SDK トピックの 2010 年 9 月の更新が含まれています。

    注意

    MSDN ライブラリを調べて、各トピックの最下部にあるコミュニティ コンテンツ セクションで SDK の更新と追加を確認してください。オンライン バージョンの Project 2010 SDK は、SDK ダウンロードよりも頻繁に更新されます。

  • Documentation\Schemas サブディレクトリには、レポート データベース スキーマ リファレンス (pj14_ReportingDB.chm)、OLAP キューブ スキーマ (OLAPCubeSchemas2010.xlsx)、Microsoft Project 2010 XML データ交換スキーマ (mspdi_pj14.xsd)、および PSI の Statusing メソッドのスキーマ (ChangeList.xsd および SetAssignmentWorkData.xsd) が含まれています。

  • Documentation\Intellisense サブディレクトリには、ドキュメント化された Project Server ライブラリおよび PSI サービスの Visual Studio IntelliSense 記述を提供する XML ファイルが含まれています。WCF サブディレクトリと WSDL サブディレクトリには、PSI の Windows Communication Foundation (WCF) サービスおよび ASMX サービスへの参照を設定するためのプロキシ ファイルが含まれています。また、プロキシ アセンブリの更新を作成するためのスクリプトもあります。詳細については、ダウンロードに含まれている [ReadMe_Intellisense].htm ドキュメントを参照するか、または「WCF ベースのコード サンプルの前提条件」および「ASMX ベースのコード サンプルの前提条件」を参照してください。

  • Documentation\VBA Help サブディレクトリには、Project 2010 にある Visual Basic for Applications オブジェクト モデルのヘルプ ファイルの更新が含まれています。[ReadMe_VBAHelp].rtf ファイルには、2010 年 7 月および 9 月の更新での変更点が記述されています。

  • Documentation\REDIST.TXT サブディレクトリには、Microsoft.Office.Project.Server.Library.dll アセンブリをソリューションと一緒に再配布するためのライセンスが含まれています。

  • Samples\Samples.exe ファイルを実行して、以下のサブディレクトリとサンプル コードをインストールします。

Project SDK の新機能

Project 2010 SDK の主な目的は、PSI サービスのプログラム機能の概要とドキュメント、および Project クライアント (Project Standard 2010、Project Professional 2010、および Project Web App) と Project Server 2010 のカスタマイズに関する重要な部分の段階的な例を提供することです。ドキュメントの一部は完全ではなく、今後のリリースでコンテンツが追加される予定です。

重要

Project Server 2010 で、ネットワーク通信の基礎となるテクノロジが WCF に変更され、サービス参照 (.svc ファイル) および広範な機能向上を使用できるようになりました。ASMX Web サービス参照も WCF アーキテクチャに基づいています。Project Server 2010 で PSI Web サービス (ASMX ファイル) への参照を設定するには、?wsdl URL オプションをパスに追加する必要があります (たとえば、https://ServerName/ProjectServerName/_vti_bin/PSI/Resource.asmx?wsdl のようになります)。

Windows Vista または Windows 7 コンピューター上での開発は、フロントエンドの Project Server ASMX Web サービスを使用するか、または PSI プロキシ アセンブリまたはプロキシ ファイルを介して WCF サービスを使用することによってサポートされます。Project Server のアプリケーションの開発の詳細については、「ASMX ベースのコード サンプルの前提条件」および「WCF ベースのコード サンプルの前提条件」を参照してください。

Visual Studio 2010 の使用による、Project Web App のワークフロー、Project Server Web パーツ、またはカスタマイズを含むソリューションの開発および展開は、Project Server コンピューター上でのみサポートされます。Project Server は、開発および展開に Windows Vista または Windows 7 からの別個のクライアント オブジェクト モデルを使用しません。

Project Server 2010 の新しいプログラム機能の概要については、「Project 2010 の開発者のための新機能」を参照してください。Project Server 2010 の主な新しい領域では、ワークフローおよびプロジェクト詳細ページ (PDP) を使用して、エンタープライズ プロジェクト テンプレートに基づいてプロジェクト提案の作成および承認を管理します。詳細については、「ワークフローおよび需要管理」を参照してください。ワークフローと Web パーツの操作方法に関する一連の記事については、「Project Server ワークフローを開発する」および「チュートリアル: JS グリッドを使用して Project Server Web パーツを作成する」を参照してください。

Project 2010 SDK の 2010 年 5 月のリリース以降に追加された新しいトピックおよび大幅に更新されたトピックは、以下のとおりです。

注意

JS グリッド コントロールの大部分のドキュメントは Microsoft SharePoint 2010 Software Development Kit (SDK) に含まれています (ただし、JS グリッド コントロールのサンプル アプリケーションが記載されている Project 2010 SDK の 2 つのトピックは除きます)。SharePoint 2010 SDK では、JS グリッド コントロール機能の概要、基本グリッドとピボット グリッドの作成方法、および JS グリッド コントロール実装のヒントが説明されています。詳細については、「JS グリッド コントロール」を参照してください。マネージ コード リファレンスについては、「Microsoft.SharePoint.JSGrid Namespace」を参照してください。

PSI サービスの DataSet トピックの一部、および Microsoft.Office.Project 名前空間のトピックには、最小限のドキュメントのみが用意されています。開発者に関連するドキュメントを見つける方法については、「PSI リファレンスの概要」の「PSI リファレンスの使用」を参照してください。

将来の SDK リリース

将来の Project 2010 SDK リリースには、Project Professional 2010 および Project Server 2010 開発向けの操作方法に関するトピックと、PSI サービス クラスおよび Project Server ライブラリの追加ドキュメントが組み込まれる予定です。

Project SDK のセクション

Project 2010 SDK には最上位のセクションが 2 つあります。

全般的な参照情報」セクションの内容は、以下のとおりです。

  • Project 2010 の開発者のための新機能」では、Project 2010 の主な新しいプログラム機能が説明されています。

  • 開発者向け Project 2010 の概要」には、Project Server アーキテクチャに関する記事、ワークフローと需要管理の概要、ユーザー設定フィールドに関する情報、Project Server 開発のシナリオ、および VBA と Visual Studio 2010 の Office 開発ツール の使用による Project クライアントのプログラミングに関する記事が含まれています。

  • PSI の概要」には、PSI の ASMX インターフェイスおよび WCF インターフェイスの概要と、PSI 拡張機能の開発方法に関する記事が含まれています。また、WCF で PSI をプログラミングするためのプロキシ アセンブリの作成方法を説明する記事も含まれています。リリース バージョンのプロキシ アセンブリとソースは Project 2010 SDK ダウンロードに含まれています。

  • Project Server 2010 のプログラミング作業」には、Project Server ワークローの開発と展開、WCF による開発、偽装アプリケーションの作成、Project Web App リボンのカスタマイズ、JS グリッド コントロールでのデータとイベントの使用、Project Server Web パーツの開発、およびイベント ハンドラーの開発に関する操作方法の記事が含まれています。このセクションには、ProjTool テスト アプリケーションの概要が含まれています。

  • Project プログラミング リファレンス」には、Project Server 2010 の PSI リファレンスの概要、ASMX ベースおよび WCF ベースのコード サンプルの開発手順、Project Server エラー コードの表、Project 2010 の XML スキーマ、および VBA オブジェクト モデルの変更内容の表が含まれています。

注意

Project Server 2010 と統合するアプリケーションを開発および展開する場合の要件は、以下のとおりです。

  • 開発用コンピューター、Project Server コンピューター、および展開用コンピューターに Microsoft .NET Framework 3.5 SP1 をインストールする必要があります。SP1 リリースがインストールされているかどうかを判断するには、Windows コントロール パネルの [プログラムと機能] を開きます。

  • Windows Workflow Foundation (WF) を使用するソリューションに Microsoft Visual Studio 2008 を使用することはできますが、サポートされていないため、現在はドキュメント化されていません。ワークフロー ソリューションの開発および展開には Visual Studio 2010 を使用することを強くお勧めします。

  • 新しい開発プロジェクトの場合、Visual Studio 2010 は既定では .NET Framework 4.0 をインストールして使用します。SharePoint Foundation 2010、SharePoint Server 2010、Project Server 2010 の各ソリューション、および Project 2010 のアドインのソリューションには, .NET Framework 3.5 SP1 が必要です。.NET Framework 3.5 と .NET Framework 4.0 は同じコンピューター上にインストールできます。Visual Studio プロジェクトを作成する場合は、[新しいプロジェクト] ダイアログ ボックスのドロップダウン リストで [.NET Framework 3.5] を選択します。また、プロジェクトの [プロパティ] ウィンドウの [アプリケーション] タブで [対象のフレームワーク] を選択することもできます。

関連項目

概念

Project 2010 の開発者のための新機能

PSI リファレンスの概要

ASMX ベースのコード サンプルの前提条件

WCF ベースのコード サンプルの前提条件

Project Server 2010 での ProjTool テスト アプリケーションの使用

Microsoft Project 2010 SDK 著作権情報

その他のリソース

Getting Started with Development for Project 2010

Project Server 2010 のプログラミング作業

Project Developer Center

Project 2010 Reference: Software Development Kit (英語)

Document Conventions

Accessibility in Microsoft Office 2010 (英語)

「Microsoft オンライン プライバシーに関する声明」の概要