作業項目の種類の追加とカスタマイズ

更新 : 2010 年 6 月

作業項目の種類を追加およびカスタマイズして、特定のチーム プロジェクトで使用できます。 それぞれの種類の作業項目に対して、フィールド、状態、および遷移を追加したり、フォーム レイアウトを変更したりできます。 その種類に対して定義されたそれぞれのフィールドに対して、ルールを追加し、許可値を定義できます。

このチュートリアルでは、種類の各コンポーネントを変更して、その変更をチーム プロジェクトにインポートし、新しい作業項目を開いて変更を確認します。

トピック目次

作業項目の種類を追加およびカスタマイズするには、次の手順を実行します。

  1. WITLab という名前のチーム プロジェクトの作成

  2. Task という種類の作業項目フォームの表示

  3. Task という種類のエクスポート

  4. Task という種類のコピーと名前の変更による Special Task という種類の作成

  5. Special Task という種類のインポートと変更の確認

  6. Special Task という種類への Category という名前の新規フィールドの追加

  7. Category フィールドへのルールの追加

  8. Category フィールドの選択リストの作成

  9. Special Task という種類のワークフローの変更

  10. Special Task という種類のフォーム レイアウトの変更

必須コンポーネント

このチュートリアルの手順を実行するには、次の条件を満たしている必要があります。

  • チーム エクスプローラーがインストール済みで Team Foundation Server に接続されている Visual Studio のコピーがある。 詳細については、「Team Foundation Server 上のチーム プロジェクトへの接続およびアクセス」を参照してください。

  • Team Foundation Server への接続を確立でき、適切なアクセス許可が設定されている場合は、コマンド プロンプト、バッチ ファイル、またはスクリプト ファイルで作業項目の種類に対して基本的なカスタマイズを行うことができます。

必要なアクセス許可

この手順を実行するには、Team Foundation 管理者グループのメンバーであるか、またはプロジェクトのプロジェクト管理者グループのメンバーである必要があります。 詳細については、「Team Foundation Server のアクセス許可」を参照してください。

WITLab という名前のチーム プロジェクトの作成

チーム プロジェクトを作成するには

  1. Visual Studio を起動します。

  2. Visual Studio で、[ツール] メニューの [Team Foundation Server に接続] をクリックします。

    注意

    このオプションがない場合は、チーム エクスプローラーがインストールされていません。 Team Foundation Server に接続するオプションを使用するには、先にチーム エクスプローラーをインストールする必要があります。

  3. [チーム プロジェクトへ接続] ダイアログ ボックスの [Team Foundation Server] ボックスで、Team Foundation Server を実行しているサーバーを選択します。

  4. [チーム プロジェクトへ接続] ダイアログ ボックスの [Team Foundation Server] ボックスで、チーム プロジェクトに追加するチーム プロジェクト コレクションを含むサーバーを選択します。

    注意

    ドロップダウン リストが空の場合は、[サーバー] ボタンをクリックして、サーバー接続設定を手動で入力します。 接続設定については、Team Foundation 管理者またはチーム プロジェクト管理者に問い合わせてください。

  5. [ディレクトリ] ボックスで、チーム プロジェクトを追加するプロジェクト コレクションの名前をクリックします。

  6. [接続] をクリックします。

  7. [ファイル] メニューの [新しいチーム プロジェクト] をクリックします。

    注意

    プロジェクト管理環境設定を使用していない場合は、[ファイル] メニューの [新規作成] をポイントし、[チーム プロジェクト] をクリックします。

    新しいチーム プロジェクト ウィザードが表示されます。

    注意

    Team Foundation Server に接続していなかった場合は、接続を求めるプロンプトが表示されます。 手順 2. ~ 6. を確認します。

  8. [チーム プロジェクトの設定を指定します] ページの [チーム プロジェクトの名前を指定してください] ボックスに「WITLab」と入力し、[次へ] をクリックします。

  9. [プロセス テンプレートの選択] ページの [チーム プロジェクトを作成するために使用するプロセス テンプレートを指定してください] で、[MSF for Agile Software Development - <バージョン番号>] をクリックし、[完了] をクリックします。

    チーム プロジェクトの作成には数分間かかる場合があります。

  10. [チーム プロジェクトが作成されました] ページが表示されたら、[チーム プロジェクトの実行についての詳細情報に関するプロセス ガイダンスを起動します] チェック ボックスをオフにし、[閉じる] をクリックします。

    "WITLab" という新しいチーム プロジェクトが、チーム エクスプローラーにノードとして表示されます。

Task という種類の作業項目フォームの表示

必要条件: 「WITLab という名前のチーム プロジェクトの作成」を終了している必要があります。 "WITLab" というチーム プロジェクトがチーム エクスプローラーのノードに表示されます。

作業項目フォームを表示するには

  1. Visual Studio を起動し、チーム エクスプローラーを開きます。

  2. チーム エクスプローラー で、WITLab チーム プロジェクトを展開し、フォルダーが読み込まれるまで数秒待ちます。

  3. チーム プロジェクトの [作業項目] ノードを右クリックし、[作業項目の追加] をポイントして、[タスク] をクリックします。

    新しい Task 作業項目を表すフォームが表示されます。 一部のフィールドには既定値が含まれています。 このトピックの後半では、この作業項目が作成された Task 作業項目の種類をカスタマイズします。

Task という種類のエクスポート

必要条件: 「WITLab という名前のチーム プロジェクトの作成」を終了している必要があります。 "WITLab" というチーム プロジェクトがチーム エクスプローラーのノードに表示されます。

作業項目の種類をエクスポートするには

  1. Visual Studio のコマンド プロンプトを開きます。

  2. コマンド プロンプトで次のコマンドを入力し、Enter キーを押します。

    witadmin exportwitd /collection:http://<サーバー名>:<ポート>/<仮想ディレクトリ名>/<コレクション名> /p:WITLab /n:Task /f:"<ファイル パス>\task.xml"

    これにより、Task 作業項目の種類が Team Foundation Server から <ファイル パス> として指定したフォルダーの task.xml ファイルにエクスポートされます。 エクスポート操作が終了すると、次のメッセージが表示されます。

    Work item type export complete.

  3. (省略可能) Task 作業項目の種類の XML 定義を表示するには、コマンド プロンプトで「<ファイル パス>\ task.xml"」と入力し、Enter キーを押します。

Task という種類のコピーと名前の変更による Special Task という種類の作成

必要条件: 「Task という種類のエクスポート」の手順を終了している必要があります。

種類をコピーして名前を変更するには

  1. Visual Studio で、[ファイル] をクリックし、[ファイルを開く] をクリックします。

    [ファイルを開く] ダイアログ ボックスが表示されます。

  2. [探す場所] で、ファイルをエクスポートした場所に移動します。

    プロセス テンプレートをカスタマイズするために作業項目の種類を変更する場合は、プロセス テンプレートをダウンロードした場所に移動します。

    注意

    Windows Vista を実行している場合、アクセス許可が設定されていないフォルダーが存在する可能性があります。 アクセス許可のない場所に作業項目の種類をエクスポートしようとすると、レジストリ仮想化テクノロジが、自動的にエクスポートされたファイルをリダイレクトし、仮想ストアに保存します。 このリダイレクトが行われないようにするには、アクセス許可のある場所にファイルをエクスポートします。 レジストリの仮想化の詳細については、Microsoft Web サイトの「Registry Virtualization (レジストリの仮想化)」および「Windows Vista のファイルおよびレジストリの仮想化に関する一般的な問題」を参照してください。

  3. task.xml ファイルをクリックし、[開く] をクリックします。 改行コードに関する質問が表示されたら、[いいえ] をクリックします。

    これによって、Task 作業項目の種類の定義を含む XML ファイル task.xml が開きます。

  4. この XML ファイルで次の要素を見つけます。

    <WORKITEMTYPE name="Task">
    
  5. name 属性の値を「Special Task」に変更します。

    <WORKITEMTYPE name="Special Task">
    
  6. 変更を新しい XML ファイルに保存します。 これを行うには、Visual Studio で、[ファイル] メニューの [名前を付けて task.xml を保存] をクリックします。

    [名前を付けてファイルを保存] ダイアログ ボックスが表示されます。

  7. [ファイル名] に「specialtask.xml」と入力し、[保存] をクリックします。

Special Task という種類のインポートと変更の確認

必要条件: 「Task という種類のコピーと名前の変更による Special Task という種類の作成」の手順を終了している必要があります。

新しい種類をインポートするには

  1. Visual Studio のコマンド プロンプトを開きます。

  2. Special Task という種類を Team Foundation Server にインポートします。 これを行うには、Visual Studio コマンド プロンプトで次のコマンドを入力し、Enter キーを押します。

    witadmin importwitd /collection:http://<サーバー名:ポート>/<仮想ディレクトリ名>/<コレクション名>/p:WITLab /f:"<ファイル パス>\specialtask.xml"

    これによって、Special Task という種類が Team Foundation Server の WitLab プロジェクトにインポートされます。 インポート操作が終了すると、次のメッセージが表示されます。

    Work item type import complete.

  3. チーム エクスプローラーでチーム プロジェクトを選択し、[表示] メニューの [最新の情報に更新] をクリックして、サーバーから最新の更新をダウンロードします。

    これらの更新には、インポートした新しい Special Task という種類が含まれています。 すべてのノードが読み込まれるまで数秒待ちます。 読み込み中のノードには、"処理中" と表示されます。

  4. Special Task 作業項目を作成します。 これを行うには、[作業項目] ノードを右クリックし、[作業項目の追加] をポイントして、[Special Task] をクリックします。

    この作業項目は、変更してインポートした作業項目の種類から作成されます。

Special Task という種類への Category という名前の新規フィールドの追加

必要条件: 「Task という種類のコピーと名前の変更による Special Task という種類の作成」の手順を終了している必要があります。

フィールドを追加するには

  1. Special Task 作業項目の種類の定義を含むファイルを開きます。 これを行うには、Visual Studio で、[SpecialTask.xml] というラベルのタブをクリックします。

  2. XML ファイルの次のセクションを探します。

    <FIELDS>
    
  3. Category という名前の文字列フィールドとツール ヒント用のヘルプ テキストを作成するには、次の例に示すように FIELD 要素と HELPTEXT 要素を入力します。

    <FIELDS>
    <FIELD name="Category" refname="MyCompany.MyProcess.Category" type="String">
        <HELPTEXT>Describes the category to which this special task belongs.</HELPTEXT>
    </FIELD>
    

    注意

    参照名、つまり refname は、そのフィールドのプログラミング用の名前です。 他のすべての規則は、この refname を参照します。 詳細については、「作業項目トラッキング オブジェクトの名前付け規則」を参照してください。

  4. 作業項目フォームについて説明する XML ファイルのセクションを探します。

    <FORM>
    
  5. <FORM> セクション内の次の行を探します。

    <Group Label="Classification">
      <Column PercentWidth="100">
        <Control Type="WorkItemClassificationControl" FieldName="System.AreaPath" Label="Area" LabelPosition="Left" />
        <Control Type="WorkItemClassificationControl" FieldName="System.IterationPath" Label="Iteration" LabelPosition="Left" />
      </Column>
    </Group>
    
  6. Category フィールドを表示するためにコントロールを挿入するには、次の例に示すように、System.IterationPath のコントロールに続いて Control 要素を Type="FieldControl" で入力します。

    <Group Label="Classification">
      <Column PercentWidth="100">
        <Control Type="WorkItemClassificationControl" FieldName="System.AreaPath" Label="Area" LabelPosition="Left" />
        <Control Type="WorkItemClassificationControl" FieldName="System.IterationPath" Label="Iteration" LabelPosition="Left" />
        <Control Type="FieldControl" FieldName="MyCompany.MyProcess.Category" Label="Category" LabelPosition="Left" />
      </Column>
    </Group>
    
  7. [ファイル] メニューの [上書き保存] をクリックして、変更を XML ファイルに保存します。

  8. 変更した Special Task という種類を Team Foundation Server にインポートします。 これを行うには、「Special Task という種類のインポートと変更の確認」で示した手順を繰り返します。

    フォーム上の新しい [Category] フィールドに注意してください。 ツールヒントを参照するには、フィールドのラベルの上にマウス ポインターを移動します。

  9. [閉じる] をクリックして、新しい Special Task を閉じます。 作業項目を保存するかどうかを確認するメッセージが表示されたら、[いいえ] をクリックします。

Category フィールドへのルールの追加

必要条件: 「Category という名前の新規フィールドの追加」の手順を終了している必要があります。

フィールドに規則を追加するには

  1. Special Task 作業項目の種類の定義を含むファイルを開きます。 これを行うには、Visual Studio で、[SpecialTask.xml] というラベルのタブをクリックします。

  2. XML ファイルの <FIELDS> セクションを探し、その中の Category フィールドを探します。

  3. Category を必須フィールドにするためには、次の例に示すように、REQUIRED 要素を追加します。

    <FIELD name="Category" refname="MyCompany.MyProcess.Category" type="String" reportable="dimension">
    <HELPTEXT>Describes the category to which this special task belongs.</HELPTEXT>
    <REQUIRED />
    </FIELD>
    
  4. [ファイル] メニューの [上書き保存] をクリックして、変更を XML ファイルに保存します。

  5. 変更した Special Task 作業項目の種類を Team Foundation Server にインポートします。 これを行うには、このトピックの前の「Special Task という種類のインポートと変更の確認」で示した手順を繰り返します。

    witadmin importwitd /collection:http://<サーバー名:ポート>/<仮想ディレクトリ名>/<コレクション名>/p:WITLab /f:"<ファイル パス>\specialtask.xml"

    Category フィールドが強調表示されて、必須フィールドであることを示しています。

  6. Special Task 作業項目の Title フィールドを選択し、「Sample Task」と入力します。

  7. ツール バーの [上書き保存] をクリックして、作業項目を保存します。

    Category フィールドは空にしておくことができないことを示すエラー ダイアログ ボックスが表示されます。 [OK] をクリックし、ダイアログ ボックスを閉じます。

  8. Special Task 作業項目の Category フィールドに「A category」と入力します。

  9. [保存] をクリックして作業項目を保存します。

    これで、作業項目を保存するためのオプションが使用可能になります。

  10. [閉じる] をクリックして、新しい Special Task を閉じます。

Category フィールドの選択リストの作成

必要条件: 「Category フィールドへのルールの追加」の手順を終了している必要があります。

選択リストを作成するには

  1. Special Task 作業項目の種類の定義を含むファイルを開きます。 これを行うには、Visual Studio で、[SpecialTask.xml] というラベルのタブをクリックします。

  2. XML ファイルの <FIELDS> セクションを探し、その中の Category フィールドを探します。

  3. Category フィールドの許可値のリストを追加するには、許可値ごとに ALLOWEDVALUES 要素と LISTITEM 子要素を挿入します。

    <FIELD name="Category" refname="MyCompany.MyProcess.Category" type="String" reportable="dimension">
    <HELPTEXT>Describes the category to which this special task belongs.</HELPTEXT>
    <REQUIRED />
    <ALLOWEDVALUES>
        <LISTITEM value="Process Management" />
        <LISTITEM value="Planning" />
        <LISTITEM value="Execution" />
        <LISTITEM value="Review" />
    </ALLOWEDVALUES>
    </FIELD>
    
  4. Category をオプションのフィールドにするには、ALLOWEDVALUES 要素の上にある REQUIRED 要素を削除します。

    <FIELD name="Category" refname="MyCompany.MyProcess.Category" type="String" reportable="dimension">
    <HELPTEXT>Describes the category to which this special task belongs.</HELPTEXT>
    <REQUIRED />
    <ALLOWEDVALUES>
        <LISTITEM value="Process Management" />
        <LISTITEM value="Planning" />
        <LISTITEM value="Execution" />
        <LISTITEM value="Review" />
    </ALLOWEDVALUES>
    </FIELD>
    
  5. [保存] をクリックして、XML ファイルへの変更を保存します。

  6. 変更した Special Task 作業項目の種類を Team Foundation Server にインポートします。 これを行うには、このトピックの前の「Special Task という種類のインポートと変更の確認」で示した手順を繰り返します。

  7. Special Task 作業項目を作成します。 これを行うには、[作業項目] ノードを右クリックし、[作業項目の追加] をポイントして、[Special Task] をクリックします。

    この作業項目は、変更してインポートした作業項目の種類から作成されます。

  8. Category フィールドのリスト ボックスをクリックします。

    ALLOWEDVALUES 規則で指定した値のみがこのフィールドでサポートされるようになったことに注意してください。

    注意

    ドロップダウン リストで許可されている値は、XML ファイル内の LISTITEM 要素の順序に関係なく、常にアルファベット順に表示されます。

  9. [閉じる] をクリックして、新しい Special Task を閉じます。 作業項目を保存するかどうかを確認するメッセージが表示されたら、[いいえ] をクリックします。

Special Task という種類のワークフローの変更

必要条件: 「Category フィールドの選択リストの作成」の手順を終了している必要があります。

ワークフローを変更するには

  1. Special Task 作業項目の種類の定義を含むファイルを開きます。 これを行うには、Visual Studio で、[SpecialTask.xml] というラベルのタブをクリックします。

  2. 次の XML に示すように、XML ファイルの <WORKFLOW> セクションで作業項目の種類のワークフローの定義を探します。

    <WORKFLOW>
      <STATES>
        <STATE value="Active">
          <FIELDS>
            <FIELD refname="Microsoft.VSTS.Common.ClosedDate">
              <EMPTY />
            </FIELD>
            <FIELD refname="Microsoft.VSTS.Common.ClosedBy">
    ...
    

    Active と Closed という 2 つの状態のみが定義されていることに注意してください。 作業項目が作成されるときに使われる、null 状態からの開始時の遷移に加え、これらの状態間の遷移も定義されています。

  3. Unapproved 状態を種類の定義に追加するには、もう 1 つの STATE 要素を Active 状態の上に挿入します。

    <WORKFLOW>
      <STATES>
        <STATE value="Unapproved">
        </STATE>
        <STATE value="Active">
          <FIELDS>
            <FIELD refname="Microsoft.VSTS.Common.ClosedDate">
              <EMPTY />
            </FIELD>
            <FIELD refname="Microsoft.VSTS.Common.ClosedBy">
    ...
    
  4. null 状態と Unapproved 状態の間の遷移を作成します。 これを行うには、遷移用のワークフロー定義のセクションを探します。 次に、TRANSITION 要素を挿入して、未割り当ての状態を Unapproved 状態にします。 この変更によって、この種類のすべての新しい作業項目は、既定の理由 New を持つ Unapproved 状態で開始されます。

    <TRANSITIONS>
      <TRANSITION from="" to="Unapproved">
        <REASONS>
          <DEFAULTREASON value="New" />
        </REASONS>
      </TRANSITION>
      <TRANSITION from="" to="Active">
        <REASONS>
          <DEFAULTREASON value="New" />
        </REASONS>
        <FIELDS>
          <FIELD refname="Microsoft.VSTS.Common.ActivatedBy">
            <COPY from="currentuser" />
          </FIELD>
          <FIELD refname="Microsoft.VSTS.Common.ActivatedDate">
            <COPY from="clock" />
          </FIELD>
          <FIELD refname="System.AssignedTo">
            <COPY from="currentuser" />
          </FIELD>
        </FIELDS>
      </TRANSITION>
    
  5. 次の例に示すように、TRANSITION 要素を削除して、未割り当ての状態とその子要素を Active にします。 この手順を行うのは、開始時の遷移は 1 つしか存在できず、次の手順で定義する "Ported" という開始時の遷移を使用するためです。

    <TRANSITIONS>
      <TRANSITION from="" to="Unapproved">
        <REASONS>
          <DEFAULTREASON value="New" />
        </REASONS>
      </TRANSITION>
      <TRANSITION from="" to="Active">
        <REASONS>
          <DEFAULTREASON value="New" />
        </REASONS>
        <FIELDS>
          <FIELD refname="Microsoft.VSTS.Common.ActivatedBy">
            <COPY from="currentuser" />
          </FIELD>
          <FIELD refname="Microsoft.VSTS.Common.ActivatedDate">
            <COPY from="clock" />
          </FIELD>
          <FIELD refname="System.AssignedTo">
            <COPY from="currentuser" />
          </FIELD>
        </FIELDS>
      </TRANSITION>
    
  6. 既定の理由に続いて REASON 要素を挿入することで、開始時の遷移に対して "Ported" という理由を追加します。 この変更を行うことにより、ユーザーは、作業項目が新規であるか、または別のトラッキング システムから移植されたものであるかを判別できるようになります。

    <TRANSITIONS>
      <TRANSITION from="" to="Unapproved">
        <REASONS>
          <DEFAULTREASON value="New" />
         <REASON value="Ported" />
        </REASONS>
      </TRANSITION>
    ...
    
  7. 次の例では、COPY 規則を挿入します。 この規則によって、作業項目を作成したユーザー名が Assigned To フィールドに既定値で表示されます。この規則は、開始時の遷移中にのみ評価されます。

    <TRANSITIONS>
      <TRANSITION from="" to="Unapproved">
        <REASONS>
          <DEFAULTREASON value="New" />
         <REASON value="Ported" />
        </REASONS>
        <FIELDS>
           <FIELD refname="System.AssignedTo">
             <COPY from="currentuser" />
           </FIELD>
        </FIELDS>
      </TRANSITION>
    ...
    

    注意

    他の <TRANSITION> 要素または <STATE> 要素の下にこの規則を挿入すると、他の遷移または状態に対して規則が適用されます。

  8. Unapproved 状態から Active 状態への遷移を作成するには、次の例で示すように、TRANSITION 要素とその子要素を挿入します。 この変更によって、Special Task が承認されると、この遷移に入ることができます。

    <TRANSITIONS>
      <TRANSITION from="" to="Unapproved">
        <REASONS>
          <DEFAULTREASON value="New" />
         <REASON value="Ported" />
        </REASONS>
        <FIELDS>
           <FIELD refname="System.AssignedTo">
             <COPY from="currentuser" />
           </FIELD>
        </FIELDS>
      </TRANSITION>
      <TRANSITION from="Unapproved" to="Active">
        <REASONS>
          <DEFAULTREASON value="Approved" />
        </REASONS>
      </TRANSITION>
      <TRANSITION from="Active" to="Closed">
        <REASONS>
          <DEFAULTREASON value="Completed" />
          <REASON value="Deferred" />
          <REASON value="Obsolete" />
          <REASON value="Cut" />
        </REASONS>
    ...
    
  9. [保存] をクリックして、XML ファイルへの変更を保存します。

  10. 変更した Special Task 作業項目の種類を Team Foundation Server にインポートします。 これを行うには、「Special Task という種類のインポートと変更の確認」で示した手順を繰り返します。

    今度は最初の [状態][Unapproved] になり、[理由] が既定で [新規作成] になることに注意してください。 さらに、[担当者] の値が既定でユーザーのアカウント名になります。 [理由] フィールドをクリックして、リスト ボックスに [新規作成][Ported] という理由が表示されることを確認します。

  11. [タイトル] フィールドにタイトルを入力し、[保存] をクリックして作業項目を保存します。 保存操作が完了して、ステータス バーに [アイテムが保存されました] と示されるまで待ちます。

  12. [状態] フィールドで、[アクティブ] 値を選択して作業項目を承認し、再度遷移します。 [理由] フィールドが既定で [承認済み] になることに注意してください。

  13. [保存] をクリックしてこの遷移を保存します。

  14. [閉じる] をクリックして、[Special Task] を閉じます。

Special Task という種類のフォーム レイアウトの変更

必要条件: 「Special Task という種類のワークフローの変更」の手順を終了している必要があります。

フォーム レイアウトを変更するには

  1. Special Task 作業項目の種類の定義を含むファイルを開きます。 これを行うには、Visual Studio で、[SpecialTask.xml] というラベルのタブをクリックします。

  2. XML ファイルの <TabGroup> セクションを探します。 <Tab> 要素に Links と File Attachments があることを確認します。各 <Tab> 要素には、対応するコントロールをレンダリングする <Control> 要素が含まれます。

    <Tab Label="Links">
      <Control Type="LinksControl" />
    </Tab>
    <Tab Label="File Attachments">
      <Control Type="AttachmentsControl" />
    </Tab>
    
  3. 2 つの <Tab> 要素をマージして両方のコントロールを含む単一の [リンクと添付ファイル] の <Tab> 要素にするため、前の手順で示した XML を次の新しい XML で置き換えます。

    <Tab Label="Links and Attachments">
      <Control Type="LinksControl" Label="Links" LabelPosition="Top" />
      <Control Type="AttachmentsControl" Label="Attachments" LabelPosition="Top" />
    </Tab>
    
  4. Classification グループと Status グループについて記述されている <FORM>, <Layout> 定義のセクションを探します。

    <Group Label="Classification">
      <Column PercentWidth="100">
        <Control Type="WorkItemClassificationControl" FieldName="System.AreaPath" Label="Area" LabelPosition="Left" />
        <Control Type="WorkItemClassificationControl" FieldName="System.IterationPath" Label="Iteration" LabelPosition="Left" />
        <Control Type="FieldControl" FieldName="MyCompany.MyProcess.Category" Label="Category" LabelPosition="Left" />
      </Column>
    </Group>
    

    注意

    最適な結果を得るには、Column がフォームの幅全体に広がる場合でも、すべての Control または Group を Column 内で表示する必要があります。 また、Group に表示可能なラベルまたは境界がない場合でも、すべての Column を Group 内で表示する必要があります。

  5. 次の例にある CONTROL 要素の行を選択し、[編集] メニューの [コピー] をクリックして、この内容を後で使用できるようにクリップボードにコピーします。

      <Column PercentWidth="70">
        <Group>
          <Column PercentWidth="100">
            <Group Label="Classification">
              <Column PercentWidth="100">
                <Control Type="WorkItemClassificationControl" FieldName="System.AreaPath" Label="Area" LabelPosition="Left" />
                <Control Type="WorkItemClassificationControl" FieldName="System.IterationPath" Label="Iteration" LabelPosition="Left" />
                <Control Type="FieldControl" FieldName="MyCompany.MyProcess.Category" Label="Category" LabelPosition="Left" />
              </Column>
            </Group>
    
  6. フォームの現在の場所から Classification グループを削除するには、例から次の行 (<Group Label="Classification"> から </Group> まで) を削除します。

    <Layout>
      <Group>
        <Column PercentWidth="70">
          <Control Type="FieldControl" FieldName="System.Title" Label="&amp;Title:" LabelPosition="Left" />
        </Column>
        <Column PercentWidth="30">
          <Control Type="FieldControl" FieldName="Microsoft.VSTS.Common.Discipline" Label="&amp;Discipline:" LabelPosition="Left" />
        </Column>
      </Group>
      <Group Label="Classification">
        <Column PercentWidth="100">
          <Control Type="WorkItemClassificationControl" FieldName="System.AreaPath" Label="&amp;Area:" LabelPosition="Left" />
          <Control Type="WorkItemClassificationControl" FieldName="System.IterationPath" Label="&amp;Iteration:" LabelPosition="Left" />
          <Control Type="FieldControl" FieldName="MyCompany.MyProcess.Category" Label="Category" LabelPosition="Left" />
        </Column>
      </Group>
    
  7. <TabGroup> セクションで、[Details] タブが定義されている次の行を探します。

    <Tab Label="Details">
      <Group>
        <Column PercentWidth="50">
          <Group Label="General">
            <Column PercentWidth="100">
              <Control Type="FieldControl" FieldName="Microsoft.VSTS.Common.Issue" Label="Iss&amp;ue:" LabelPosition="Left" />
              <Control Type="FieldControl" FieldName="Microsoft.VSTS.Common.ExitCriteria" Label="E&amp;xit criteria:" LabelPosition="Left" />
              <Control Type="FieldControl" FieldName="Microsoft.VSTS.Build.IntegrationBuild" Label="Integration &amp;build:" LabelPosition="Left" />
            </Column>
          </Group>
        </Column>
        <Column PercentWidth="50">
          <Group Label="Schedule">
            <Column PercentWidth="100">
              <Control Type="FieldControl" FieldName="Microsoft.VSTS.Scheduling.RemainingWork" Label="Remaining &amp;work (hours):" LabelPosition="Left" />
              <Control Type="FieldControl" FieldName="Microsoft.VSTS.Scheduling.CompletedWork" Label="Com&amp;pleted work (hours):" LabelPosition="Left" />
            </Column>
          </Group>
        </Column>
      </Group>
    </Tab>
    
  8. これらのコントロールを [詳細] タブに移動するには、クリップボードの内容を <Tab Label="Details"> 要素の後に貼り付けます。

    <Tab Label="Details">
      <Control Type="WorkItemClassificationControl" FieldName="System.AreaPath" Label="Area" LabelPosition="Left" />
      <Control Type="WorkItemClassificationControl" FieldName="System.IterationPath" Label="Iteration" LabelPosition="Left" />
      <Control Type="FieldControl" FieldName="MyCompany.MyProcess.Category" Label="Category" LabelPosition="Left" />
      <Group>
        <Column PercentWidth="50">
          <Group>
            <Column PercentWidth="100">
              <Control Type="FieldControl" FieldName="Microsoft.VSTS.Common.Issue" Label="Issue" LabelPosition="Left" />
    ...
    
  9. 移動したフィールドを囲むグループを作成し、フィールドを 2 つの列に分割するには、次の例で示すように Group 要素と Column 要素を追加します。

    <Tab Label="Details">
      <Group Label="Classification">
        <Column PercentWidth="50">
          <Group>
            <Column PercentWidth="100">
              <Control Type="WorkItemClassificationControl" FieldName="System.AreaPath" Label="Area" LabelPosition="Left" />
              <Control Type="WorkItemClassificationControl" FieldName="System.IterationPath" Label="Iteration" LabelPosition="Left" />
            </Column>
          </Group>
        </Column>
        <Column PercentWidth="50">
          <Group>
            <Column PercentWidth="100">
              <Control Type="FieldControl" FieldName="MyCompany.MyProcess.Category" Label="Category" LabelPosition="Left" />
            </Column>
          </Group>
        </Column>
      </Group>
      <Group>
        <Column PercentWidth="50">
          <Group>
            <Column PercentWidth="100">
              <Control Type="FieldControl" FieldName="Microsoft.VSTS.Common.Issue" Label="Issue" LabelPosition="Left" />
    ...
    
  10. [保存] をクリックして、XML ファイルへの変更を保存します。

  11. 変更した Special Task 作業項目の種類を Team Foundation Server にインポートします。 これを行うには、「Special Task という種類のインポートと変更の確認」で示した手順を繰り返します。

    Classification グループがメイン フォームに存在しなくなったことに注意してください。 [Links and Attachments] タブと [Details] タブをクリックして、変更の結果を確認します。

  12. [閉じる] をクリックして、新しい Special Task を閉じます。 作業項目を保存するかどうかを確認するメッセージが表示されたら、[いいえ] をクリックします。

参照

概念

プロジェクトの追跡データ、フォーム、ワークフロー、その他のオブジェクトのカスタマイズ

履歴の変更

日付

履歴

理由

2010 年 6 月

強調表示されていなかった内容が太字になって参照できるようになりました。

コンテンツ バグ修正