レプリケーション エージェント (トラブルシューティング)

レプリケーションには、レプリケーション エージェントの処理のトラブルシューティングを行う場合に使用できるさまざまな機能が用意されています。

すべてのレプリケーション エージェントは、次のパラメータをサポートします。トラブルシューティング時にはこれらのパラメータを使用し、トラブルシューティングが完了したら適切な値に設定することをお勧めします。たとえば、-Output パラメータはトラブルシューティング時にのみ使用します。パフォーマンスに影響を及ぼすことがあるからです。

パラメータ 説明

-HistoryVerboseLevel

エージェントの稼動中に記録される履歴の量。このパラメータに高い値を指定すると、トラブルシューティングを行うときに役立ちます。

-OutputVerboseLevel

エージェントの処理中に出力される情報の量と種類。エージェントの出力はファイルに書き込むことができます。このファイルは、-Output パラメータを使用して指定します。

-Output

エージェントの出力ファイルのパス。ファイル名が指定されない場合、出力はコンソールに送られます。トラブルシューティングを行うときは、-OutputVerboseLevel に高い値を使用し、出力をファイルに書き込むことをお勧めします。

-QueryTimeOut

エージェント クエリがタイムアウトするまでの秒数。このパラメータに高い値を指定すると、パフォーマンスの問題によりクエリの実行が遅い場合のトラブルシューティングを行うときに、特に役立ちます。

-LoginTimeOut

エージェントのログイン試行がタイムアウトするまでの秒数。このパラメータに高い値を指定すると、接続の問題のトラブルシューティングを行うときに、特に役立ちます。

ディストリビューション エージェントは、2 つの追加パラメータをサポートします。

パラメータ 説明

-SkipErrors

サブスクライバでの変更の適用時にスキップするエラーの一覧。詳細については、「トランザクション レプリケーションでのエラーのスキップ」を参照してください。

-ErrorFile

ディストリビューション エージェントが生成するエラー ファイルのパスとファイル名。このファイルは、サブスクライバでレプリケーション トランザクションを適用しているときに、障害が発生した時点で生成されます。パブリッシャまたはディストリビュータで発生したエラーは、このファイルには記録されません。このファイルには、障害が発生したレプリケーション トランザクションおよび関連するエラー メッセージが含まれます。ファイルを指定しなかった場合は、エラー ファイルはディストリビューション エージェントの現在のディレクトリに生成されます。エラー ファイルの名前は distrib.err です。

エージェント パラメータは以下の方法で指定できます。

各エージェントのパラメータの一覧については、以下のトピックを参照してください。

参照

概念

レプリケーションのトラブルシューティング ツール
レプリケーションのトラブルシューティング

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手