マージ レプリケーション用にパブリッシュされたデータのフィルタ選択
他の種類のレプリケーションで定義できる静的行フィルタと列フィルタ以外に、マージ レプリケーションでは、パラメータ化された行フィルタと結合フィルタが用意されています。静的行フィルタと列フィルタの詳細については、「パブリッシュされたデータのフィルタ選択」を参照してください。
マージ レプリケーションは、モバイル ユーザーをサポートする多くのアプリケーションで使用されています。これらのアプリケーションには通常、多数のサブスクリプションが含まれ、各サブスクリプションが一意のデータセットを受信します。パラメータ化されたフィルタと結合フィルタを組み合わせることにより、管理者は 1 つのパブリケーション (多くても数個のパブリケーション) を設定するだけでさまざまなデータセットをユーザーに提供でき、複数のパブリケーションを作成することにより発生する管理オーバーヘッドを減らすことができます。
- パラメータ化されたフィルタを使用すると、複数のパブリケーションを作成しなくても、パーティションの異なるデータをそれぞれ対応するサブスクライバに送信できます。たとえば、テーブルをフィルタして、指定された営業担当者のデータをその担当者に対してのみレプリケートすることができます。パラメータ化されたフィルタには、パフォーマンスを最適化し、データとアプリケーションの要件に最も適した結果が得られるようにフィルタを調整するための、さまざまなオプションがあります。詳細については、「パラメータ化された行フィルタ」を参照してください。
- 結合フィルタは、通常、関連するテーブルに対するフィルタを拡張するために、パラメータ化されたフィルタと組み合わせて使用します (静的フィルタと組み合わせて使用することもできます)。たとえば、営業担当者は、通常、顧客テーブルや注文テーブルなどの他のテーブルにデータを持っています。このデータをフィルタ選択することにより、営業担当者は、担当の顧客とその顧客の注文についてのデータのみを受信することができます。詳細については、「結合フィルタ」を参照してください。