_mbsspnp、_mbsspnp_l、_strspnp、_wcsspnp

[アーティクル]
09/17/2008

更新 : 2007 年 11 月

指定した一方の文字列の文字のうち、もう一方の文字列にはない最初の文字へのポインタを返します。

unsigned char *_mbsspnp(
   const unsigned char *str,
   const unsigned char *charset
);
unsigned char *_mbsspnp_l(
   const unsigned char *str,
   const unsigned char *charset,
   _locale_t locale
);
char *_strspnp(
   const char *str,
   const char *charset
);
wchar_t *_wcsspnp(
   const unsigned wchar_t *str,
   const unsigned wchar_t *charset
);

パラメータ

str
NULL で終わる検索対象の文字列。
charset
NULL で終わる文字セット。
locale
使用するロケール。

戻り値

_strspnp、_wcsspnp、および _mbsspnp は、charset の文字セットに含まれない str の最初の文字へのポインタを返します。str が charset に含まれる文字のみで構成されている場合、各関数は NULL を返します。これらのルーチンでは、エラーを示す戻り値は予約されていません。

解説

_mbsspnp 関数は、charset の文字セットに含まれないマルチバイト文字 (str の最初の文字) へのポインタを返します。_mbsspnp は、現在使用されているマルチバイトコードページに基づいて、マルチバイト文字シーケンスを認識します。検索には、終端の NULL 文字は含まれません。

str または charset が null ポインタの場合、この関数は、「パラメータの検証」に説明されているように、無効なパラメータハンドラを呼び出します。実行の継続が許可された場合、関数は NULL を返し、errno を EINVAL に設定します。

汎用テキストルーチンのマップ

Tchar.h のルーチン	_UNICODE および _MBCS が未定義の場合	_MBCS が定義されている場合	_UNICODE が定義されている場合
_tcsspnp	_strspnp	_mbsspnp	_wcsspnp

_strspnp と _wcsspnp は、それぞれ _mbsspnp の 1 バイト文字バージョンとワイド文字バージョンです。それ以外については、_strspnp と _wcsspnp の動作は _mbsspnp にとって同じです。これらはこの割り当てにのみ使用し、その他の場合には使用しないでください。詳細については、「汎用テキストマップの使用」および「汎用テキストマップ」を参照してください。

_mbsspnp_lは、代わりに渡されるロケールパラメータを使用することを除いて同じです。詳細については、「ロケール」を参照してください。

必要条件

ルーチン	必須ヘッダー
_mbsspnp	<mbstring.h>
_strspnp	<tchar.h>
_wcsspnp	<tchar.h>

互換性の詳細については、「C ランタイムライブラリ」の「互換性」を参照してください。

使用例

// crt_mbsspnp.c
#include <mbstring.h>
#include <stdio.h>

int main( void ) {
   const unsigned char string1[] = "cabbage";
   const unsigned char string2[] = "c";
   unsigned char *ptr = 0;
   ptr = _mbsspnp( string1, string2 );
   printf( "%s\n", ptr);
}