プラグイン フリー閲覧を準備する

Windows 8 以降、Internet Explorer は、1 つの Web プラットフォームで 2 種類の閲覧エクスペリエンスを提供します。1 つはタッチ デバイス用に最適化された新しい Windows UI での新しい Internet Explorer であり、もう 1 つは従来のデスクトップ用 Internet Explorer での閲覧エクスペリエンスです。Windows ストア アプリである Internet Explorer はプラグインなしで実行され、軽快、高速、安全な Web 閲覧エクスペリエンスを提供します (ただし、ネイティブ Adobe Flash Player は提供されます)。サイトをプラグイン依存から脱却させ、同等の標準ベース テクノロジの採用に踏み切ることで、Web 開発者はサイト互換性の強化とメンテナンス性の向上というメリットを得ることができます。 ここでは、サイトと Web アプリケーションを Internet Explorer におけるプラグイン フリーの閲覧に備えさせるためのガイドラインと対策について説明します。

プラグインと最新の Web

ブラウザー プラグインは、下位レベルのブラウザー インターフェイスを呼び出すことによって Web コンテンツの機能を拡張する、コンパイル済みサード パーティ ソフトウェア コンポーネントです。Internet Explorer では、プラグインは ActiveX オブジェクトおよびブラウザー ヘルパー オブジェクト (BHO) の形式で提供されます。現在の Web でよく使われている 2 つのプラグインは、Internet Explorer では Microsoft ActiveX オブジェクトとしてインストールされる Flash Player と、ブラウザー ヘルパー オブジェクト (BHO) としてインストールされる Skype Click to Call です。その他の一般的なブラウザー プラグイン テクノロジとしては、Microsoft Silverlight、Apple QuickTime、Java アプレットなどがあります。Flash に代表されるように、これらのテクノロジがアプリケーション フレームワークとランタイムを提供することによって、Web 開発者はプラグインを記述してサイトや Web アプリケーションの機能を拡張することができます。

ブラウザー プラグインは、充実したオンライン マルチメディア エクスペリエンスと複雑な Web アプリケーション機能を実現するうえで、Web の黎明期から重要な役割を果たしてきました。しかし、こうした特長と共に、プラグインにはいくつかの不利な点があります。プラグインは基本的にはブラウザー内で実行されているアプリケーションなので、消費されるシステム リソースは増え、セキュリティ リスクにさらされる可能性は高まります。また、プラグインはタッチ対応で設計されておらず、ブラウザー自体から切り離されたアプリケーションであることから、タッチを使った Web サイトのスムーズな動作を実現する Internet Explorer 10 以降のさまざまな新機能のメリットをまったく活用できません。 さらに、プラグインが独自テクノロジを基盤とすることと、記述されるコードの質が常に一定ではないことから、各種ブラウザーとオペレーティング システムにおけるプラグイン サポートを予測し制御することは困難です。

Web はその最初期から現在までに大きな発展を遂げ、各種プラグインと同等の機能を提供するさまざまな標準ベース テクノロジWorld Wide Web Consortium (W3C) によって規定され、それらの一部は HTML5 としてまとめられるに至りました。最新の各種 Web ブラウザーはこれらのテクノロジを積極的にサポートしているため、Web 開発者は 1 種類のマークアップとスクリプトを記述するだけで、最新の Web ブラウザーすべてでそれらを動作させることができます。サード パーティのフレームワークやランタイムに依存する追加コードの記述やメンテナンスは必要ありません。

標準ベース、プラグイン フリーの Web サイトの基本的なメリットを次に示します。

  • 一般ユーザーは、高パフォーマンスな閲覧エクスペリエンス、モバイル デバイスのバッテリ長寿命化、セキュリティ、プライバシー保護、信頼性の強化というメリットが得られます。
  • Web 開発者は、各種ブラウザーとデバイス間の相互運用性向上、上位互換性の強化、サイト メンテナンスの全体的な効率化というメリットが得られます。
  • オープン性とアクセス性に優れ、ベンダーに依存しない、新しい Web が実現します。

こうした理由から、Windows 8 の Internet Explorer ではプラグイン フリーのエクスペリエンスを提供しています。全世界の主要サイトの多くでも、同様の対応が進められつつあります。既に、多数の一般ユーザー向けデバイス、さらにそのデバイスに搭載されているブラウザーの多くでは、プラグインがサポートされなくなっています。プラグイン フリー化への流れがあり、そのメリットも明らかな一方で、プラグインが必要な一般ユーザー向けサイトや基幹業務 Web アプリケーションがなくなっているわけではありません。この記事の最後のセクションでは、ユーザーがデスクトップ用 Internet Explorer に簡単に切り替えてプラグイン依存のサイトを表示するためのフォールバック手法と対策について説明します。

プラグイン フリー化の方法

Windows Internet Explorer 9 以降のデスクトップ用 Internet Explorer では、プラグインなしで Web を表示する方法として ActiveX フィルターを使うこともできます。Windows 8 の Internet Explorer はプラグイン フリーで実行されるため、プラグイン フリーの新規サイトを構築する場合や、プラグイン依存サイトを標準テクノロジの利用サイトに変換する場合に、これらを便利なテスト環境として使うことができます。

プラグインの最も一般的な用途、既存のプラグイン ベース テクノロジの例、Internet Explorer 10 で利用できる同等の標準ベース テクノロジを次の表にまとめました。

機能プラグイン ベース テクノロジの例標準ベースの同等テクノロジ 詳細
ビデオとオーディオFlash、Apple QuickTime、SilverlightHTML5 ビデオおよびオーディオ ビデオ, オーディオ
グラフィックスFlash、Apple QuickTime、Silverlight、Java アプレットHTML5 Canvasスケーラブル ベクター グラフィックス (SVG)カスケード スタイル シート レベル 3 (CSS3) 切り替えおよびアニメーションCSS 変換WebGL キャンバス, SVG, 切り替え, アニメーション, 変換, WebGL
オフライン記憶域Flash、Java アプレット、Google GearsWeb Storageファイル APIIndexedDBアプリケーション キャッシュ API Web Storageファイル APIIndexedDBアプリケーション キャッシュ API
ネットワーク通信、リソース共有、ファイル アップロードFlash、Java アプレットHTML5 Web メッセージングCross-Origin Resource Sharing (CORS) チャネル メッセージングXMLHttpRequest

 

ビデオとオーディオ

プラグインの最も一般的な用途の 1 つが、Flash Player などのメディア プレーヤーを使ってオーディオやビデオのリッチ コンテンツを Web ページに埋め込むことです。ただし、HTML5 のビデオおよびオーディオ仕様が策定され、各種の最新ブラウザーでも同仕様のサポートが広がるに従って、この傾向は変化しつつあります。HTML5 の video および audio 要素のサポートは Internet Explorer 9 から提供されています。Internet Explorer 10 では、ビデオ キャプションで使うための HTML5 の track 要素のサポートが追加されました。Internet Explorer 11 では、HTML5 のメディア要素に対してメディア ストリーミング (Media Source Extensions を使用) とコンテンツ保護 (Encrypted Media Extensions を使用) がサポートされています。「"HTML5 ビデオ"」で、サポートについて詳しく説明します。

グラフィックス

プラグインは、アニメーションや美しいグラフィックが活用されたゲームやマルチメディア広告を提供するためにも使われてきました。Internet Explorer では、Internet Explorer 9 以来、HTML5 CanvasSVGCSS3 2D 変換など、ハードウェア アクセラレータを活用する標準ベースのさまざまな代替グラフィック テクノロジを提供しています。Internet Explorer 10 では、SVG フィルター効果CSS3 切り替えとアニメーションCSS3 3D 変換のサポートが追加されており、Internet Explorer 11 では WebGL のサポートが追加されています。

オフライン記憶域

多くの Web アプリケーションはデータ ファイルへのアクセスを必要としますが、従来、このことはこれらのファイルを保存するリモート サーバーにアクセスする必要があることを意味していました。しかし同時に、これにはネットワーク接続が必要です。一方 Web アプリケーションがデスクトップ クライアント アプリケーションの有効な代替手法になるためには、Web アプリケーションがオフラインで動作する必要があります。この Web アプリケーションにおけるオフライン記憶域の要件を満たす最初の取り組みとしては Java アプレットや Google Gears といったプラグインがありましたが、現在は World Wide Web Consortium (W3C) の標準ベースの代替手法を利用できるようになりました。Windows Internet Explorer 8 以来サポートされている Web Storage に続き、ファイル APIIndexedDBアプリケーション キャッシュ API のサポートが導入された Internet Explorer 10 によって、オフライン エクスペリエンス構築の新しい可能性がすべて出揃ったことになります。

ネットワーク通信、リソース共有、ファイル アップロード

最新の Web サイトとアプリにおいてソーシャルの交流と共有に対応することは必須ですが、それには多くの場合で、異なる Web サイトどうしが安全かつスムーズに通信し、データをアップロード、共有できることが求められます。以前は、クロスドメイン HTTP 要求の実行に必要な機能を Internet Explorer の XDomainRequest objectが提供できない場合に、開発者が Flash などのプラグインを使って要求を作成しなければならない場合がありました。また、複数ファイルのアップロード、バックグラウンド スレッドでのファイル アップロード、ファイル アップロードやダウンロードの進行状況表示などのサポートが Web アプリケーションに必要な場合は、Flash ベースまたは Silverlight ベースのプラグインを使っていました。こうした状況を一変させるのが、XMLHttpRequest (XHR) 用の Cross-Origin Resource Sharing (CORS) 標準、XHR の progress イベントWeb ワーカーをサポートする Internet Explorer 10 です。HTML5 Web メッセージングの領域では、postMessage methodonmessage event を使ったクロスドキュメント メッセージングに IE8 が対応し、Internet Explorer 10 でチャネル メッセージングのサポートが追加されました。

HTML5 ビデオ

Web 上のビデオも将来 HTML5 が担うことになるでしょう。ただし、関連する標準が複数定義され、ブラウザー ベンダーの実装が基本レベルのサポートに集中している現在は、いくつか注意する点があります。

エンコード

HTML5 の video タグがサポートする主なビデオ エンコード形式は、H.264、VP8、Theora の 3 つです。.mp4 ファイル形式として知られる H.264 形式は、現在 Web で最も広く使われているビデオ エンコード形式です。HTML5 の video タグだけでなく、あらゆるブルーレイ デジタル ビデオ ディスク (DVD) プレーヤー、大部分の Flash および Silverlight プレーヤー、さらにモバイル デバイスの大部分が H.264 をサポートしています。

H.264 形式にはその他にもメリットがあります。たとえば、カメラから撮影したビデオをエンコードすることなく直接 Web 上で利用できます。また、その他のあらゆるビデオ コーデックに比べてハードウェア サポートが非常に充実している H.264 ビデオでは、CPU 内で直接デコードを実行することで、低価格のコンピューターでも優れた HD ビデオ パフォーマンスを得ることができます。別の形式でエンコードされた同じビデオの場合は実行に追加のソフトウェア サポートが必要になる場合が多く、その結果処理速度は遅くなり、電力もより多く消費されます。

H.264 形式のサポートは、現在の主流ブラウザーのすべてに組み込まれているわけではありません。現在 Firefox と Opera Web ブラウザーがネイティブ サポートしているのは VP8 (.webm ファイル) 形式と Theora (.ogg ファイル) 形式だけです。Firefox では H.264 がサポートされていますが、実際は Firefox には H.264 が付属しておらず、Firefox は Windows や他のホスト オペレーティング システムに組み込まれているサポートに依存しています。Google Chrome については、H.264 のサポートを中止する計画が発表されましたが、本稿執筆時点ではまだサポートされています。 こうした違いに対処し、用意した HTML5 ビデオがすべてのブラウザーで動作するようにするためには、HTML5 の  source element を使ってビデオの複数のエンコードを用意することがベスト プラクティスとなります。たとえば次のようになります。



<video id="video1">
    <source src="slideshow.mp4" type="video/mp4">
    <source src="slideshow.webm" type="video/webm">
</video>


主な HTML5 ビデオの形式と、現在の主流ブラウザーにおける各形式のサポート レベルを次の表にまとめました。

ビデオ エンコードオーディオ エンコードファイル形式Windows Internet Explorer Safari (Windows、Mac、iPhone、iPad 用) ChromeFirefoxOpera
H.264AAC.mp4IE9 以上Safari 4 以上 Chrome 3.0.182.2 以上 2 Firefox 21 以上3(プラグインが必要)
VP8Vorbis.webm (Windows コーデックが必要) 1(プラグインが必要)Chrome 6.0.422 以上Firefox 4 以上Opera 10.60 以上
TheoraVorbis.ogg(プラグインが必要)(プラグインが必要)Chrome 3.0.182.2 以上Firefox 3.6 以上Opera 10.50 以上

 

1 IE では、.webm ビデオ再生のサポートにブラウザー プラグインは不要ですが、Windows 用の VP8 コーデックをインストール (無料) する必要があります。
2Google Chrome については、今後 H.264 形式の中止が計画されていますが、本稿執筆時点ではまだサポートされています。
3H.264 のサポートは、Windows 7 (およびそれ以降) では Firefox 21 で導入され、Linux では Firefox 24 で導入されました。

HTML5 ビデオおよびオーディオが異なるすべてのブラウザーで確実に再生されるようにする方法について詳しくは、"実用的なクロスブラウザー HTML 5 のオーディオとビデオ"に関するページをご覧ください。

ストリーミングとデジタル著作権管理 (DRM)

ビデオには、ライブ (ストリーミング) とオンデマンド (Web サーバー上のファイルから再生する方法) があります。 Internet Explorer 11 以降、Internet Explorer ではオンデマンドとストリーミングの両方の HTML5 ビデオに加え、DRM もサポートしています。

Windows 8.1 の Internet Explorer 11 では、HTML5 ライブ ストリーミング (適応帯域幅) HTML5 ビデオに対して W3C Media Source Extensions (MSE) がサポートされていて、ビデオ品質の向上や低下はネットワークの効率によって決まります。これは、現在の Web で使われているアダプティブ ストリーミング専用テクノロジに代わるテクノロジです。

Windows 8.1 の Internet Explorer 11 では、W3C の Encrypted Media Extensions (EME) もサポートされています。これにより、保護されたコンテンツを HTML5 ビデオを使って再生できます。Internet Explorer 11 では PlayReady DRM システムをサポートしています。

  Media Source Extensions と Encrypted Media Extensions は、Windows 7 の Internet Explorer 11 ではサポートされていません。

MPEG-DASH はインターネット ストリーミングの新しい標準であり、Internet Explorer 11 の MSE と EME は MPEG-DASH コンテンツとも ISO BMFF コンテンツ (一般的なメディア ファイルの種類の基本形式) とも互換性があります。MSE と EME を活用するための DASH クライアントの実装について詳しくは、MPEG-DASH によるプラグインなしでのメディア ストリーミング アプリとサイトの構築に関する MSDN Channel 9 ビデオと、DASH Industry ForumDASH.js リファレンス実装 (GitHub リポジトリ) をご覧ください。

動的 TextTracks とキャプションのスタイル設定

Internet Explorer 10 では、トラック ファイルの WebVTT 形式と TTML 形式に対してファイル ベースの TextTrack のサポートが導入されました。ビデオ ファイルなどのトラック ファイルを使うには、サーバーで WebVTT または TTML ベースのファイルに対する MIME タイプのヘッダーが設定されている必要があります。Internet Explorer 11 では HTML5 ビデオの TextTrack のサポートが拡張され、TextTrackTextTrackCue オブジェクトをプログラムで作り、動的にビデオ キャプション トラックを構築することができます。addTextTrack メソッドと addCue メソッドを使うと、実行中のビデオに対して新しいトラックの作成や追加を実行できます。 Internet Explorer 11 では Simple Delivery Profile (SDP) もサポートされています。これにより、TTML トラフィック ファイルを作ることができます。このトラフィック ファイルでは、ビデオ プレーヤーの任意の場所にテキストを配置できます。また、フォント、色、スタイルを調整して、ビデオ プレーヤーに表示されるクローズド キャプション テキストをより読みやすく、興味を引くテキストにすることができます。

ビデオのサポートについて詳しくは、Internet Explorer 11 開発者向けガイドの「Simple Delivery Profile (SDP) によるキャプションのスタイル設定」または「動的 TextTrack オブジェクト」をご覧ください。

最終手段としてのプラグインの使用

完全なプラグイン フリーのサイト開発は、将来に向けた万全の体制とブラウザー互換性を確立するための最善の方法ですが、Web サイトや Web アプリを完全なプラグイン フリーで動作させることが難しい場合もあります。こうした場合は、ここで紹介するフォールバック手法と対策に従うことで、Internet Explorer 10 とその他プラグイン フリー ブラウザーのユーザーに可能な限り快適なエクスペリエンスを提供することができます。

プラグインの選択的な提供

Web サイトまたはアプリが新しい Windows UI 用とデスクトップ用のどちらの Internet Explorer 10 以降で表示されているかをプログラムから検出することはできません。これは、IE10 のユーザー エージェント文字列が同一であるためです。ただし、いずれにしてもこの 2 つを区別することに意味はありません。どちらのエクスペリエンスでも同じ HTML5 エンジンとスクリプト エンジンが使われますし、Internet Explorer が ActiveX フィルターを使って実行されている場合もあります。プラグイン フリーのフォールバック手法を考える場合に、Internet Explorer 10 のエクスペリエンスとその他のプラグイン フリー ブラウザーでサイト互換性を維持するベスト プラクティスは、ブラウザーではなく機能を検出することです。サイトで機能検出を使うことで、クライアント ブラウザーが特定の機能をサポートしているかどうかを確認して、サポートしていない場合は用意しておいたプラグイン ベースの機能を提供できるようになります。

この例では HTML 要素によるフォールバックを使って、HTML5 の video 要素をサポートしないブラウザー用のプラグイン ソリューションを提供しています。


 
<video id="video1" width="640" height="360" controls>
    <source src="video.mp4" type="video/mp4">
    <source src="video.webm" type="video/webm">
    <object width="640" height="360" classid="clsid:d27cdb6e-ae6d-11cf-96b8-444553540000" codebase="http://fpdownload.macromedia.com/pub/shockwave/cabs/flash/swflash.cab#version=8,0,0,0">
        <param name="SRC" value="http://ie.microsoft.com/testdrive/IEBlog/Common/player.swf?file=video.mp4">
        <p>Please update your browser or install Flash</p>
    </object>
</video>


次の例では、JavaScript ベースのフォールバックを使って、ネイティブの XMLHttpRequest (XHR) をサポートしないブラウザー用のプラグイン ソリューションを提供しています。



// Best Practice: Use Native XHR, if available.
if (window.XMLHttpRequest) {
    // If IE7+, Gecko, WebKit: Use native object.
    var xmlHttp = new XMLHttpRequest();
}
else if (window.ActiveXObject) {
    // ...if not, try the ActiveX control. 
    var xmlHttp = new ActiveXObject("Microsoft.XMLHTTP");
}
else {
    // No XMLHTTPRequest mechanism is available.
}


これらとは逆に、特定のプラグインを使ってリッチなエクスペリエンスを提供するサイトの場合は、ホスト object elementreadyState propertyなどを使ってプラグインが読み込まれたかどうかを確認した後、必要に応じてプラグイン フリーのエクスペリエンスにフォールバックできます。フォールバック手法の詳しい情報とその他のコード例については、Internet Explorer 互換性クックブックの「プラグインと ActiveX コントロール」をご覧ください。

互換表示 (CV) 一覧を使って Flash コンテンツを再生する

Windows 8 の Internet Explorer 10 では、統合された Flash Player が提供されるため、追加のプレーヤーをダウンロードまたはインストールする必要がありません。デスクトップ用 Internet Explorer では、どのサイトでも Flash コンテンツを再生できるのに対し、新しい Windows UI の Internet Explorer では、互換表示 (CV) 一覧の NoFlash セクションに含まれないサイトのみで Flash コンテンツを再生できます (NoFlash セクションに含まれていても、サイトのドキュメント モードには影響を与えません)。Flash コンテンツを含むサイトに既知のセキュリティ上の問題や信頼性の問題がある場合にのみ、それらのサイトがこの一覧に追加されます。また、開発者は、サイトを CV 一覧の Flash セクションから削除するよう求めることができます。詳しくは、「"Windows 8 の Adobe Flash Player 用のコンテンツを含む Web サイトに関する開発者向けガイダンス"」をご覧ください。

すべてに失敗した場合にデスクトップ用 Internet Explorer に切り替える

サイトの上位互換性を確保し、長期にわたって可能な限り多くのユーザーに最適なエクスペリエンスを提供するには、新しいサイトを構築し、既存サイトをプラグイン フリーに改造するのが最適な方法です。これが不可能な場合は、サイトを Windows ストア アプリに移行するか、プラグインが提供する機能の代わりにカスタムの Windows ランタイム オブジェクトを使って Windows ストア アプリ用のコードを記述して、その後サイトを Windows 8 アプリに接続することを検討してください。

短期的な対応として、Internet Explorer 10 は requiresActiveX 機能スイッチを用意しています。これを有効にすると、デスクトップへの切り替えを求める通知が表示されます。

アドオンを使うサイトの場合、Internet Explorer 10 は、デスクトップ用 Internet Explorer に切り替えることを求めるメッセージを表示します。

requiresActiveX スイッチは、プラグインがなければ Web サイトが正常に動作しない場合だけに使ってください。通知の動作について次に示します。

  • ホスト名へのアクセス 1 回、ブラウザー タブ 1 つごとに通知が表示される
  • ユーザーがページを更新すると通知が再度表示される
  • ユーザーのサイト操作は通知によってブロックされない (非モーダルな通知)
  • サブフレームに読み込まれるページには通知は表示されない

デスクトップ用 Internet Explorer への切り替えオプションの提供は、サイト互換性の問題に関する短期的な対策であり、長期的な解決策ではありません。デスクトップの閲覧エクスペリエンスと大部分のプラグインは、小さい画面やバッテリの制約、マウスのない環境などに合わせた設計にはなっていません。

requiresActiveX スイッチを有効にする複数の方法を次の表にまとめました。

requiresActiveX 機能スイッチを有効にする方法担当者
HTTP ヘッダー/meta タグWeb 開発者
IE10 互換表示 (CV) 一覧マイクロソフト
CV 一覧のグループ ポリシー設定システム管理者

 

Windows RT は、既存の x86/64 デスクトップ アプリの実行、エミュレート、移植をサポートしていないことにご注意ください。詳しくは、Building Windows 8 ブログをご覧ください。

HTTP ヘッダーと meta タグ

Web 開発者が requiresActiveX 機能スイッチを有効にするには、スイッチが機能する各 Web ページ上で、次の HTTP ヘッダーか、


X-UA-Compatible: requiresActiveX=true

次の meta 要素のいずれかを使います。

<meta http-equiv="X-UA-Compatible" content="requiresActiveX=true"/>

互換表示一覧

マイクロソフトでは、ActiveX を必要とする既知のサイトを示す互換表示 (CV) 一覧を管理しています。これらのサイトは、ドメイン単位またはサブドメイン単位で指定できます。例:



<domain docMode="EmulateIE7" featureSwitch="requiresActiveX:true" versionVector="7" uaString="7">contoso.com</domain>
<domain docMode="EmulateIE7" versionVector="7" uaString="7">
    fabrikam.com
    <path docMode="EmulateIE7" featureSwitch="requiresActiveX:true" versionVector="7" uaString="7">/tv</path>
    <path docMode="EmulateIE7" featureSwitch="requiresActiveX:true" versionVector="7" uaString="7">/video</path>
</domain>


グループ ポリシーによってサポートされる独自の互換表示リスト (ホスト名のみ記載) を使って、Microsoft の公式 CV 一覧の場合と同様の通知を表示させることができます。

サイトが IE の CV 一覧に記載されているかどうかは、F12 開発者ツールで確認できます。プラグインに依存しないための変更を適用した直後のサイトが “requiresActiveX:true” として記載されている場合は、HTTP ヘッダーまたは meta タグに requiresActiveX=false を指定することで、この IE10 互換一覧を上書きすることができます。CV 一覧について詳しくは、"互換表示一覧の概要に関するページ"をご覧ください。

プラグイン フリーの Web 用にサイトを準備する

Web サイト、Web アプリ、ブラウザー、デバイスで確実に進むプラグイン フリー化は、一般ユーザー、Web 開発者、そして最新の Web 全体にメリットをもたらしています。サイトと Web アプリを Internet Explorer におけるプラグイン フリー閲覧に備えさせるためのベスト プラクティスは、必須のプラグイン機能を標準ベースのテクノロジに置き換え、標準ベースの代替手法が存在しない場合にのみプラグインを選択的に提供し、これ以上手段がないというときにのみデスクトップ用 Internet Explorer への切り替えをユーザーに求めることです。これらのガイドラインに従うことで、多くのユーザーに最大限快適な閲覧エクスペリエンスを提供し、Internet Explorer におけるサイトの適切な動作を実現できるようになります。

関連トピック

一般ユーザー向け ActiveX フィルターに関するページ
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iOS から IE10 への、クロスブラウザーのプラグイン フリー エクスペリエンスの構築に関するページ

 

 

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